一。
あたし捨てられた。
だから流れてる。
この汚れた水の中を、
彼らと流れてる。
髪や肌には、
彼らがこべりつき、
凄まじい悪臭を放ってる。
....
寝室の白いシーツがほら
寝室の白いシーツがほら
赤く赤く赤く
もうすぐ赤く染まる
寝室の白いシーツ
洗濯したばかりの白いシーツ
もうすぐそこに来てる
ギラリと光り
すぐ赤く ....
風が吹いた。
そして、僕は彼女と出会った。
彼女は美しく、そしてまぶしかった。
輝いて見えた。
僕は、彼女のことを閃光のように輝いて見えると讃えた。
すると、彼女は、ありがとう。と ....
耳を近づける
時計の鼓動
眠れない夜
時間を数えている
はなれたい
のたうつフナの
目に咲くスイレン
薬師堂から
落ちた恋人
仏壇を
焚き木にしては
新宿の
雑踏が踏む
ロータスの花
ぬばたまの
....
転びました
擦りむいた傷口に
くちびるの感触
夕日は沈んだし
帰らないと
さようなら
離れた手のひらは
僕のそれとそっくりです
赤い目をしたウサギが
道路の真ん ....
風をぐっ、と掴んで
わたしの髪が、ふうわりとクールダウン
こころもちが静かにチルアウトする
ついに視界がひらけて
この丘からの風景は、やさしく収斂されて
頼んでもいないのにひどくうつ ....
なにもかも終わって空をみてるだけ胸のおくから寄せてくる波
強くなりたい
恋なんてしなくても 愛してくれる人がいなくても
寂しいと思わないですむようにしよう
まどろみの中で
薄れてゆく意識と
わずかに残る自覚とが
交差する
微かな論理が
無我と溶け合い
何かが生まれ
何かが消えてゆく
夢と現が
メビウスの輪のように結ばれ
頭の中 ....
今地平線の向こうから
金色の髪をたなびかせた
美しい日の神が来る
虹色のベールが静かに開き
竪琴のようなオーバードが流れる
ああ素晴らしい時の始まり
火の早馬は蹄を高らかに鳴らし
空の彼 ....
空が青く見えました
当たり前でしょうか?
もし空が黄色かったら・・・
もし空が虹色だったら・・・
そんな風に考えてみると
なんとなく変な感じがします
でも
夕暮れ時は赤い ....
基地外扱いされた日々の歌を歌いましょう
Still基地外Untill死ぬ日
基地外ドットコム
僕も君も彼も彼女もみんな基地外ドットコム
何処まで行っても危惧類生物
ファッキン基地外ドットコ ....
一歩外に出ると眩い光に照らされる
太陽の明るい日差し
おはようの声が響きあい
人々の笑顔に出逢う
通り過ぎる人々
一瞬の触れ合い
一期一会
....
仮想現実を飛び回る
もう一人のわたし
無機質な世界に
優しさすら感じてしまうの
誰にも触れず
誰にも触れられず
わたしは記号
暖かい言葉の海を
人知れず ....
会えないことを嘆いたとしても、
逢えたことは歎くまい
さぁ、起きて
いつまで眠るつもりなの?
孤独の海 私はひとり夜明けを待つ
目覚めたくないの?
ならばそのまま眠るがいい
暗い部屋 アナタはそうして閉じ ....
きっと、知らない町なんだと思う
不器用に建ち並ぶ、高層マンションに隠れている
ありふれた日常だとか、錆付いたマンホールの下から
伝わってくる、救いようのない虚しさだとか
見慣れた信号の色と形で ....
冬なのに雨が降っている
憂鬱な重さの朝には
傘を差しても跳ね返り
裾を汚して
靴に沁みる飛沫を気にして
重心の軸がぶれて
真っ直ぐには歩けなくなります
重さだけが
塗られていく
....
人知れず佇む冬の逃避行
都会を離れ熱冷ます
湯気のかかったおでんを肴に
焼酎水割りご機嫌いかが
灯台元暗し
幸せは君の足元に転がってる
見つけて開いてラリパッパ
待た ....
コンビニへと向かう無花果の坂道は
街灯の灯りがほとんど無いから
月の光が際立って見える
変わらぬ愛に誓いを立てる人
変わってしまった愛を嘆く人
平和な世界に願いを託す人
誰 ....
隙間人間第1号が
開発されて
駅前交番に貼り付けられて
今日も元気の良い声を張り上げて
こんにちは、お嬢さん
お兄さんに奥様の
お連れの旦那とスヌーピー
学校帰りの児童にも ....
寒さに滲む
空の色
丸裸では寒いから
空も何かを纏いたい
いつもみんなが
空を見るから
寒い、寒いと
まぁるくなって
凍えることも
躊躇する
だからうっすら
....
真実であることよりも上手い嘘 詩人にとって必要なのは
きみはとっても御茶目でかわいい子。
でもかたくなだな。
それは私たちの間で
許されてるルールなのだけれど
それでもちょっと
今日の天気はアンブレラ
どっかのブランドのロゴみたいに
....
きれいごとを
洗いおとして ものすごく
過剰な 現実を
お見せすることが
できるかも です
僕が生まれてきた理由を
手探りで探そうとするけれど
腕を天井に伸ばしても何も掴めない
幸せはどこに在るというのだろう
横でキミが虚空を睨んでいる
見えない答えが欲しくて
ずっとキミと二 ....
凍る街オリオン知ってる赤提灯
子供らが手も顔真っ赤で氷取り
木枯らしに犬もなりたい炬燵猫
お守りと参考書持ちいざ行かん
クリスマス幸せ漏れる窓の外
ビジネスホテルの一階の
回転寿司屋で黒人さんの握った
トロのしゃりがあまりにも真っ白くて
私は奥歯で笑いながら
虎を溶かして作ったバターを思い出す
たしか、色素の抜けた太めのコックが
伝統 ....
ねえ
化粧なんてイイから
今から出かけよう
真夜中
通りは
コンビニだけがあたたかい
僕らは
夜を疾走する
たとえ
抱き合ったとしても
懸命に
指を重ねたとしても
....
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