あいつ誰?彼氏?いやいや法師蝉 暗闇に光る君の瞳
影から影へ移る君の姿
君は夜に生まれたから
そのまま夜を身にまとい
ひとり息を殺して闇を行く
夜は君の姿
闇は君の心
影は君の名前
そして沈黙が君の言葉
けれどそん ....
水を注いだグラスの中を
過去の思い出が通り過ぎてゆく

時には努力の思い出
汗を流している友の顔が
楕円に大きくなってゆく
大したことではなかったことが
大きな喜びだった

時には恋 ....
生き方求めて旅に出て
遥か遠くへ身を運ぶ
景色風情に感ずるも
心の穴はふさがらず
彷徨い続け旅をする

場所から場所へ移る間に
夏の畑にただ一人
大汗落とす姿見て
ふと立ち止まるその ....
言葉が白くなる
その言葉はもともと
愛や夢だったのかもしれない
確かに今まであったものが
消えてゆく
忘却とともに
蓄積が始まってゆく
過去が現在へと結ばれる

言葉が白くなる
そ ....
白にだって
暗い部分はあり
黒にだって
明るい部分もある

規格化された文字にだって
心があり
心が豊かな人にだって
画一もある

すべてのものは
動き
動き続け
変化し
 ....
真っ黒な雲の中から
大きな目を開いた瞬間
ものすごい声がする
その声だけで家の窓が
殴られている
窓ガラスが割れそうだ
家が震えている
今度はぼくが雷に殴られる
胸からずしんと
体全 ....
わたしの影は
わたしの涙で
水色になりました
わたしがそっと足をつけると
ぴちゃっという音をたてます
わたしはくつをぬいで
服をぬいで
影のなかへ
沈んでいきます
 ....
新しく命が死んで
また少し地球は軽くなり
太陽に近づく

また一つ
また一つ

また一人分
また一人分
地球は軽くなる

時折生まれる新しい命は
重しのように ....
   一   秘密の楽園

二人の世界の入り口は
いつだってこの実験室
あなたはそっと私を呼んで
脱いだばかりの白衣を着せた
袖の長さが余っていて
なんだかとても不恰好なのだけど
 ....
静かに
静かに
この道で
風が眠っています

起こさないように
そっと歩いて
通ってください

風はとても敏感で
すぐあなたに
気づいてしまいます

静かに
静かに
この ....
水は自由だった
形はなく
その場所がその形だった
自らの意志で
動くことができなかったが
絶えずすべてが動いているので
別に苦ではなかった

暑くなれば
空に浮くこともできた
のん ....
たとえ明日が見えなくとも
今日という日があれば
明日は必ずくる

明日は誰にもわからない
けれども
今日という日はそれぞれだから
明日という日もみな違う
同時にみなどこかつながっていて ....
凍りついた重たい大気に圧されて
密やかに凍えるお前を
私はそっと抱きしめる
けれどお前は
私に触れられた瞬間
はっとしたように
すうっと空気に溶け込み
私の指の間をすり抜け ....
夜に出でし月は
右より欠けて浮きつつも
心鎮むる情けありて
ただひたすらに眺むらむ

何をか語らむその月は
暗き空に染むるる色は
今に咲く黄梅と思ほえ
心なつかし

夜に出でし月は ....
ほらご覧坊や、あれが人間よ
はしたない行為に身を委ね
年がら年中鳴き声がうるさい
勝手な快楽で
勝手な繁殖を
やつらを喰う物が現れたら
食べる物には困らないわね

ねえマ ....
宇宙に終わりがないように
人の心にも終わりはないのです
ですから
自分で勝手に
終わらせないで下さい

風はいつでも吹くように
心も新しくなるのです
ですから
自分で勝手に
しまわ ....
自分は自分なのに
自分のことは知らなくて
他人と比べて
ようやくおぼろげな自分が
浮いている

他人は他人なのに
他人のことは気になって
自分と比べて
すぐにうらやましい相手が
現 ....
ほしいもの
それはお金でもなく
名誉なんかでもない
ほんの小さな手だけでいい
温かみのある誰かの手

ありがとうと
軽く振ってくれる手
がんばってと
応援してくれる手
大丈夫だよと ....
悲しみを
心にしまいきれない時
人は涙を流す
いくら心が広くても
人は必ず涙を流す

喜びを
心にしまいきれない時
人は笑をこぼす
いくら心が狭くとも
人は必ず笑をこぼす

人 ....
坊や、雪が降っているよ
桜はまだ、咲かないの
ご覧もう咲いているよ
真っ白な雪桜が

坊や、雪が降り続いているよ
椿はまだ、咲かないの
ご覧もう咲いているよ
みどりいろの ....
わたしは死んだ
あんたはさぞかし喜んでいるやろう
あんたは周りにいっぱい女の人こさえて
家にも帰って来うへんで
月に一回お金だけ落としていって
なんかの義務みたいにわたしを抱いて  ....
歌を 聞きました

君の 友がくれた

とある歌 を。

残された者が 自分の為

沢山の思いを 抱きます

復讐や 郷愁や 悲哀を

そんな思いは 自身の為

自分自身の ....
さけび続け夢を追った青春時代

さまよいながら揺れていた青い夏

きめられたルールなんてなかったけど

さまよい戸惑い苦しんだ日々

んーと思い出すと懐かしい思い出

 ....
志士は獅子を喰らい

嗣子は四肢で死屍を食らい

孜々として師資のため死しが暗い

獅子の嗣子は死屍を越え死しを給う。
あの船乗って、

どこまで行けるかな。

どこでも良いから、行きたいな。

なぁ。

搭乗チケット、

どこにある?
一夜の頃
初めてあなたと離れた夜
一人の夜は何か不思議で
夜の音を聞いている間に
過ぎてしまいました

二夜の頃
あなたがいないことに慣れてしまった夜
何をしていいか分か ....
おはようインソムニア
今日も聞かせておくれよ
僕等が眠っている間に存在した
続きの世界のことを

ねえインソムニア
君が目を閉じたとき
僕等の世界は
終わるんだろうね
 ....
同じ空の下にいるのに
遠く離れてしまった人
もう会うこともない人

今夜の月は
こんなにも明るくて

心の奥の寂しさが
照らし出されてしまう
太陽が真上に輝くとき
私の影は死にました

影は本当の私でした
影が本当の私でした

私はいつも笑っています
笑っていれば許されます

影は時折泣いています
影は時に嘲笑います
 ....
し んさんのおすすめリスト(249)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あいつ誰?彼氏?いやいや法師蝉- 北大路京 ...俳句216-11-6
黒猫- 未有花自由詩12*07-10-17
グラスの中の過去- ぽえむ君自由詩3*07-8-24
旅情- ぽえむ君自由詩3*07-8-21
言葉が白くなる- ぽえむ君自由詩11*07-8-11
月と太陽- ぽえむ君自由詩14*07-5-28
雷が殴ってくる- ぽえむ君自由詩8*07-5-20
白い影の住人- なかがわ ...自由詩14*07-5-19
命と地球- なかがわ ...自由詩3*07-5-11
白衣の堕天使- Rin.自由詩25*07-2-11
風が眠っています- ぽえむ君自由詩13*07-2-11
- ぽえむ君自由詩12*07-2-11
たとえ明日が見えなくとも- ぽえむ君自由詩5*07-2-8
如月- なかがわ ...自由詩9*07-2-8
夜に出でし月は(「古語の宴」例示作品)- ぽえむ君自由詩12*07-2-7
人間園- なかがわ ...自由詩6*07-2-7
宇宙に終わりがないように- ぽえむ君自由詩12*07-2-6
自分のことは知らなくて- ぽえむ君自由詩9*07-2-5
とても小さい手だけれど- ぽえむ君自由詩19*07-2-3
心にしまいきれない- ぽえむ君自由詩14*07-2-2
雪花(ユキバナ)- なかがわ ...自由詩6*07-2-2
わたしが死んだ後に- なかがわ ...自由詩15*07-2-2
貴方を悼んでいるのかしら?- Anima自由詩2*07-2-1
青い夢- DirectConnec ...自由詩9*07-1-31
そんな私の言葉遊び。- Anima自由詩2*07-1-31
雲船。- 狠志携帯写真+ ...507-1-31
夜離り声- なかがわ ...自由詩7*07-1-31
インソムニアの眠り- なかがわ ...自由詩4*07-1-30
おなじ空おなじ月- weed & s ...携帯写真+ ...2*07-1-30
私の影- なかがわ ...自由詩4*07-1-30

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