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            それはなぁんだ

   ペガサスが颯爽とかけるかのように
            天上の大奥から
   青い吹き矢となって迫ってくるもの

  マグマが轟々と地鳴り ....
     もはやそこに音楽はなく
           遠雷だけが
     Erosの扇をひろげていた
      regretの沼にむかって

  日常の仮面が剥ぎ取られるとき
根源的 ....
  町並みは息をひそめているし
 プロムナードは息を抜いている
空はカンツォーネを奏でているし
 海はレクイエムをうたっている
    風は愚痴を吐いているし
    光は論理を愛撫している ....
           競歩のまねして
      ちゃちな市道をすりぬける
野末には瑞々しい水田がねそべっている
 くろはえにすなおな いとけない稲は
    衣擦れのそよぎこそないものの
 ....
       梅雨空がうすめをあけて
      こすずめが遊戯を始めても
    気の抜けたサイダーの街並みは
    相変わらずのさみしがりやです
             時折ひびく
 ....
    庭土が連日の梅雨で 満足げに
         雑草まで育てている
   庭木も梅雨の晴れ間で 満足げに
      みどりの息を弾ませている
       そして 生垣の隙間には
 ....
      年代のながれとともに
 好きなテレビ番組が変わるように
  嗜好品も濃厚から淡白なものに
思考もカイロス的よりクロノス的へ
             そして
         行 ....
      町並みが息を潜めているのに
   プロムナードは息を吹き返している

    空がセレナードを奏でているのに
      海はレクイエムを歌っている

   風が雑木林へ愚痴を ....
    梅雨が一服してくれた朝
  南風と陽光に履き清められた
       小庭に立ちながら
   なぜか むなもとで痞える
   気・血・水のアンバランス
            そして ....
遠くで
律儀な救急車がうなっている
吸血に余念のない 藪蚊のように

近くで
躾のない飼い犬が吠えている
違反者を追う パトカーのように

傍らで
しかめっ面が息をこらしている
縄 ....
  結膜や角膜も干上がっている
   内耳や外耳も塞がっている
    鼻翼や鼻腔も欠けている
   口腔や口唇もむくんでいる
        そんな そんな
     孤高の埴輪を黙殺して ....
           梅雨空が
あさぎいろに変色しはじめるのは
          いいもんだ
  たとえ群青色にならなくとも

         散策の途次で
   草いきれが臭ってくる ....
   生成のサウンドを折りたたんでゆく
          たそがれが訪れると
       にぶくなったひかりのなか
   夕刊を斜め読みする紙音だけが囁く
                 ....
       ひとつの想いが
  なぜか こむらがえりする

 紋白蝶と日傘が舞いはじめる
      梅雨のなかやすみ

遠くでうかびあがったなにかが
かげろうとなって近づいてくる
 ....
たそがれにはまだはやい昼さがり
   水無月のかげをのみこんで
       「もぅいいかい」
        「まぁだだょ」
  公園広場のいとけないぬしが
       とびまわっている ....
        色あせたアジサイが
 垣根のあいだでじっと舐めています
         梅雨入りの雨粒を
        待ち焦がれたように

        いろじろのむくげが
    ....
   新緑はリビングの奥まで染みこみ
  薫風はねこぜとうなじを舐めまわす
             梅雨入り前
  日向と日陰がくっきりと区分された
              広場では
 ....
          わびしいことだが
  もはや 純白と漆黒のネクタイ以外
   格子柄も水玉模様も不要となった 
いま タナトスの掠れた呼び声の合間で
       過ぎ行く日々への愛惜と
 ....
あさがさまよっている
  ため池の笹舟のように

ひるがまどろんでいる
  ため池の葦のように

よるがよどんでいる
  ため池のヘドロのように

ときをえらばずやってくる
  ド ....
    目尻から脳味噌に突っ込んでくる
      そのエナジーを握りつぶした
      反逆罪に いま問われている
       魂の錆びついたシルエット

   プロムナードで白い蝶を ....
       日時計は正面に
しずかな「時」をひろげている
  蒸気いろした綿雲のように

       日時計は背後に
せわしい「空」をかかえている
 地球を取り巻くCO2のように

 ....
おまえさんょ おまえさんの中身から
  削げるものに なにがあるんだい
   なにも ありはしないんだろぅ
     ささやきかける「時間」に
   うわめを使っているぢゃないか
   その ....
         散策の道すがら
春の嵐がしきりと猫背に纏わりつく
      普段寂しい公園広場は
        活きかえっていた
    絶え間ない風の子の喚声で

  ミレニアムを ....
  「死」んでしまったものが
        ひとつもない
 「死」においやられるものは
        ごまんとある

    「生」きているものが
        ひとつもない
   ....
・・ミレニアムの東雲に囁く・・

暁の雲はUFOではないです
七色にへんげする夢の古里です

曙の光はレーザーではないです
金色に映えるウラノスの後光です

そして ニンゲンも
宇宙 ....
  名を成した者をとりまいている
        「時間」のなかで
  いま 光と音の歓喜にあふれた
        饗宴に酔い痴れる
       ピエロのいじらしさ

    名を汚し ....
  おらが生来から背負っている
    汚血の伝統とはちがって
  みどりの血をたぎらせている
   瑞々しい早苗月の樹木たち
 その生態に焦点をあわせようと
    気づいたのは やっぱり ....
    医学では原因不明のことを
 特発性とか本態性とかいうそうだ
    これはそのひとにとっては
          偶然性なのか
            それとも
     必然性のも ....
あなたは 若いころ
バラの精気を予見できましたか
血の匂いを嗅ぎわけられましたか
湧き水の澄明度を見極められましたか
 
ところで いまになって 骨髄から
なにを運び出そうとしているんです ....
  1955年12月31日
濁った音色は袋小路を放浪していた

  1965年12月31日
あおい時は権威を黙殺していた

  1975年12月31日
あかい空は瘀血を心配 ....
ぽえむ君さんの信天翁さんおすすめリスト(79)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
それはなぁんだ- 信天翁自由詩207-9-2
皆既月食- 信天翁自由詩507-8-30
にびいろの声紋(六)- 信天翁自由詩307-7-29
その名に- 信天翁自由詩407-7-24
錆ついた音叉- 信天翁自由詩207-7-20
ひととき- 信天翁自由詩907-7-17
正味期限- 信天翁自由詩107-7-13
にびいろの声紋(六)- 信天翁自由詩307-7-8
欠落のリフラン- 信天翁自由詩407-7-5
nil- 信天翁自由詩307-7-3
守護神- 信天翁自由詩207-6-30
いいもんだ- 信天翁自由詩507-6-27
落日- 信天翁自由詩507-6-24
ひとつの想いが- 信天翁自由詩307-6-20
平安- 信天翁自由詩207-6-17
光跡(4)- 信天翁自由詩207-6-15
ささやかな祝典- 信天翁自由詩307-6-12
風騒(1)- 信天翁自由詩207-6-9
thanatos- 信天翁自由詩207-6-7
風騒- 信天翁自由詩107-6-6
日時計- 信天翁自由詩207-6-5
Existence(5)- 信天翁自由詩307-5-26
黒い旅路(七)- 信天翁自由詩107-5-24
声色- 信天翁自由詩507-5-22
Providence(2)- 信天翁自由詩107-5-20
夢物語(五)- 信天翁自由詩207-5-19
老残の歌(十)- 信天翁自由詩207-5-17
whistle(6)- 信天翁自由詩207-5-14
遊行期__- 信天翁自由詩307-5-12
老残の詩(うた)十一- 信天翁自由詩107-5-8

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