‥夏も終わり
空っぽになった植木鉢
の、はずだった
『落としましたよ』
なんて
いまさら夏に
お届け出来ないね
ふかみどり
ふかみどり
言葉を手わたし
笑むみどり
腕の輪まるく
伝うしずく
胸をすぎる
こがねの尾
風のなかをふり向けば
たくさんの声が消えてゆく
....
ドラッグストアーって
もっと危険な場所だとおもってた
アイーン
シュタイーン
漢検一級に出てくるような
難しい二字熟語にすることで
失われたものを詩にしたい
分裂しかけている腐りかけ ....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 ....
暗闇は・・・嫌いだ・・・
ただひたすら闇を映すだけ・・・
ずっといると昔の自分も映しそうだから・・・
小さくてもいい・・・確かな光があれば・・・
自分が戻ってくるのに・・・
....
体をくねくねさせて遊ぼう
専門家はそれをダンスだという
或いはそれはダンスではないという
でもおれたちは構わずくねくねさせよう
すべてを専門にするおれたちには関係ないことさ
....
お昼時の込んだ食堂で
ヒロシ君、と呼べば
3人は振り返る
ヒロシ君はクラスの中に2人はいる
ヒロシ君はテレビの中に5人はいる
ヒロシ君はヒロっちゃんと呼ばれることが多い
らしい ....
夕闇に
かみひこうき
投げて
どこまで
飛んでいって
くれるのか
と
思い
を
馳せる
季節は春めいても
頬を撫でる風は
まだ
冷たい
ふと
隣に居な ....
壁に貼られた黄ばんだポスターの中で
彼は永遠に身悶えしている
20年以上も前に
この世を去ったロックスター
天才的というよりも
悪魔的なテクニックの持ち主でありながら
彼の中には
彼 ....
てのひらの上の海峡舞ってゆく蝶よ朝鮮半島もっとも暗し
死ににゆく赤い海峡渦巻いて『未来』という地図霧に裂かれよ
消防車街走りゆくはるかなる ....
踊ろう_薔薇のように。
歌おう_薔薇に寄せて。
花びらのように幾重にも重なって広がって踊ろ ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる
新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る
夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
カット!
違うんだな そのコーヒーカップに入ったスプーン
もっとクルクル回して
ユダヤ人ならもっとクルクル回すんだよ
そう 頭の中で目の前の恋人のことも考えるし
干してきた白いシャツが乾 ....
思いの他苦しいと思いました
君に会えないと言う事は
でも如何にもなりませんね
僕が別れを告げましたから
それでは、サヨウナラ
お元気で。
東京、今日の気温7000℃。
ええと、俳句結社に入っていたり、俳句について勉強していたりする人は読まなくていいです。あくまで初心者向き、老婆心のお節介的文章。あのねそこのひと、ベテランは読まなくていいんですってば!
(ここよ ....
早く君の 番号覚えむ その為に リダイヤル使わぬ 恋のはじまり
幾万の 波長飛び交う大都会 僕のアンテナ 君を受信す
一日中 {ルビ他人=ひと}と会ってたこんな日は 最後に一目 君に会いた ....
魔法の国に 小さな少年がいた
彼には 火を熾すことも 風を喚ぶことも できないほど
小さな力しかなかった
しかし 悲しみと痛みを知る彼は
「小さな小さなこの力、何も出来ないかもしれない。け ....
人は乱れ、街は汚れ、あらゆる全てのモノが狂気に花を咲かす
誰がこんな時代にしたのか―人間以外の何者でもないのだろう
世界は破滅へと一歩、また一歩として向かっている
金に奢れ、豊かに乏しき ....
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