少年少女たちが つどって
いっせいに 深呼吸をする 
青空に 結節性陰影もなく
きよらかで わたしには
死ぬほどの 毒である
 さびしがりやだけど
 ひとりがすきなの

そんなのはうそだ

さびしがりやは
ひとりがすきじゃないし、
ひとりがすきなら
さびしがりやじゃない。


ぼくはひとりでいても
さ ....
よっぱらって は
みがき しないで
ねてしまった し
かくの わすれた
こんやも やばい
手作業が大事です
自分との戦いです
バーストしたあとの
むなしさのたびに
大人になります
となりに座っても よろしいですか
わたしの喪失は たぶん
あなたほどではないのに
あつかましいお願いですが いっしょに
すこし泣いてくださいませんか
間違えたと思ったときにはもう遅い

夏小屋のあの子は庭先に埋めた

ああ、ただの妄想と髪の毛を人形につめて

ああ、僕なのか俺なのか私なのか知らないままに

ハンカチをくれませんか
 ....
あたし せかいの
ひとかけらで
あるはずなのに
どこにも はまらないの
なんにも はらまないの
あの手紙のことを
今でも思い出すことがある
何か幼いカケヒキみたいな
少しだけずるい言葉を選んでしまったことを
今でも後悔している
あなたが答えを出すまえに逃げた
ノックをしたくせに
みんなはやく おとなに
なろうね なぜって 
こどものころは だれでも
ひとことで せかいをほろぼす
ことばを しっているから
青いワンピース姿で
にわか雨のようにぼくの前を通っていったね
真っ赤な傘が半びらきのまま
コンビニの入り口に残されていた
ぼくの瞳は行き場を失い
タンポポの綿毛のように
空中をさまよってい ....
   
{引用=  あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
  越えられない高さに、すこし安心した}   





砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
海岸に赤い花が咲いていた。
木に咲いていたので
珍しく思い聞いたら
デイゴの花だと言った。

母の日にカーネーションを
買ったら喜んだ。
ついでに活けたら
上手に活けられたね、と言った ....
遠くばかり みていると
いまを みうしなってしまうけど
遠くをみてないと じぶんを
うしなってしまうから
いつでも星を さがしているんだ
 怖い怖い、闇が怖い、私の嫌いなイロは黒なのさ。
 ああ、恐ろしい恐ろしい、私の嫌いなジカンは夜なのさ。

 それでも私は黒が無きゃ、夜が無けりゃ生きられない。なんてこった涙が出そうだ。なんてこ ....
窓辺に頬杖し
少年は大きな音を立てて通過する列車を眺めていた
用事があればそれに乗ることもあった
ボックス席の窓側に好んで座り、近くにくれば
自分がいつも列車を眺めている窓を目で追った
当た ....
 君はまるでアン・シャーリー
 夢見がちなアン・シャーリー

 小さな部屋の大きな窓から
 初夏を彩る青 黄 緑
 小鳥のさえずり
 お日様に お月様
 つぶらな瞳に映して
 今日 ....
花のあるところに 埋まってください
日向の多いところで 眠ってください
淋しくないように 小鳥が好む土地で
粟の穂が 棚引いているような地で
魂だけは 健やかに 休んでいてください

出来 ....
眠いのは夢が違う世界ばかりをうつすからだね
休みたくて いくつもセンサーを切ってしまった

脚を手にしたいんだ そうしないとなんだか悲しいだなんて
うざったい感性にうずもれそうになる目 ....
おとこが さばくで 
星を かぞえている
ひとつずつ 指さして
いまにも 泣きだしそうな
顔で けしている


●関連作品
海難の話→http://po-m.com/forum/sho ....
星を なくして
みすぼらしいまま
たおれるたびに 砂をつかんで
たちあがる はてしのない
夢のなかに いるとしたら 
先週教室のみんなで飼っていた「リス」が死んだ
死んだというか「窓」から逃げたのだ
クルミを食べるときに動くほっぺや小さな歯
かごの中を走ったりしているときの爪のかりかりする音
たいそう人気者の ....
            

 被害妄想のために
 恋人を殴って
 流れた血を見たら
 おれは生きてる気がした
 これがおれのやりたかったことだ
 やっと見つかった
 天職を ....
腕を組んで歩こう,あなたと
腕を組んで歩きたいのだ,あなたと
明日は,この体を銃弾が通り抜けるかもしれない
明日は,この体が四散するかもしれない
だが,今は,あなたと歩いている
この静けさが ....
いっそ よっぱらって 
しまえ ぐでんぐでん
ぜんごふかく ぐえっ
とか はきちらして
しぬほど くるしめ
投げたき言葉の数だけ
後悔が増えていく。

投げ残した言葉の数並みの
自己嫌悪が積み重なる。

君を
と、言いかねて
笑いで誤魔化す時
誤魔化し切れない
屈折が心中に拡散する

 ....
現場が終った後に
アルタ前に行って
魔法無料で教えます、と
一時間程叫んでいたが
誰も俺に魔法を質問しに来なかった
すべてを捨てた筈の家出少年も俺を恐れ田舎に帰り
乞食たちは寝床と今日の食 ....
メロンのきみどり震えてる
君のリボンのちょうちょの模様
キスはまったく騙し絵のよう
眩暈を起こしてうずくまる

めくらぬ日めくりゆらゆら揺れる
きみどり色が褪せぬよう
きれいな君を守るよ ....
麦が降っている
魚が立っている
耳が語っている
あなたはかくも
祝福されている
あなたのその姿は歳月を経ても色褪せることのない
美しき蒼の薔薇(そうび)
それが幻であると誰がいえようか
こうして目の前に咲いているのだから
麗しい人よ、許して欲しい
この愚かな男 ....
霹靂つづく
ひび割れのうつくし
触れず手になぞるのは悦楽ゆえ
木霊達いつぞなく墨色にてすすり泣きエコーす

すまないの言葉にも拍子を乗せて
治せばよろしの流し目にこころころげ
頷きは講釈 ....
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