一人 先を走っていくあたしの眩暈
きらり光る高価な指輪
腹痛の起こる笑い声
ゆらり
手に引き戻されて
眩暈をあたしは掴めない

溺れてしまえば苦しくない
目をとじて
眩暈を先へ先へ走 ....
静寂が満ちるのを待つ

あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている

手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
携帯電話で話しながら

「近くのはずなんだけど、、、わかるようにスッキップしてみて」
と言われて正直にスキップする僕は
どうしょうもないバカだ

そんな僕を見て
君が笑ってくれ ....
だまになってしまったその、ゆうぐれをまとめながら
左手の指輪で料理を作っているママが
味見したものはすごく
寝ぼけた味でなまぬるかった

あたしがママのすみっこで
ため息をつきながら、ぱん ....
華麗に誘惑の羽根を広げたって駄目さ

あいつの今 知りたいんだろう?


心配ない

あんたの思い通りにはなってないさ
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
ユング

ゆくゆく

ユング

ゆく

うりうり帰る

うり売りの

うりうり泣く横

ユングゆく

ピーターパンシンドロームの群れから逃げゆくゆく

まだまだ子供 ....
61. 櫛  ジーンズの尻ポケットに櫛を挿す少年好みしクリームソーダ
62. マスカラ  フライングクロスチョップで翔ぶ距離が年々落ちるミルマスカラス
63. タクト  真夜中に少女はホンダタ ....
呼吸するみたいに

溜めると吐くとの繰り返し

わたしは

常に誰かと居たくない

いつもひとりで居たくない



{引用=子宮の憂いが背筋を伝わり

脳に蔓延して指令がで ....
鋼鉄のキリンどもが
夕陽に照らされて
朱く燃え上がりはじめると
このありふれた景色にも
特別に美しい瞬間が訪れる
陽が落ちきるまでのほんのわずかな時間

第3セクターで作られた
この海 ....
私は眠る
掛け蒲団の左右を身体の下に折りこみ
脚をやや開きぎみにし
両手を身体の脇にぴったりとつけた
直立不動の姿勢で
寝袋にくるまる旅人のように
防腐処理を施され
身体中を布で巻かれた ....
 

  父は帰ってこなかった
  後で知ることになるが
  街の花柳界で板前として働いていたようだ
  華やかなところだから飲む賭つ買う
  生活を送っていたらしい
  ぼくた ....
来た。リアルストリート来た。
マジ来た。伝えたくなった。
今出川。相変わらず今出川。
リアル出川。モテなさがリアル出川。
結局出川もタレントで。
そういうキャラを作っていたんだ。

出た ....
あたらしい世界にやって来たぼくたちは
とりあえず線を引いた

ぼくの土地
きみの土地
あなたの土地
彼の土地
彼女の土地
先祖の土地
生まれてくる子ども達の土地
神様の土地
誰の ....
旧交をあたため
僕らおどりだす
ねて たって たって
くだらんワインで
酩酊して
うまいだろう
僕らリズムとる
オンとオフ
でたらめに
過去と未来が明滅して
チカチカと今をてらして
向き合わないために

負ぶっていた


義務のペディ


両手は

私のものであるために
仄暗い公園のベンチで
みかんの皮を食べろと言われている老人が
喜んでと言って頬張っていたのは新聞紙
これでいいですかとにこにこしながら
鳩の目で少年たちを睨みつける

ぽおっぽっぽっぽ ぽ ....
トップページを何気なしに見ていたら、「ランダム」というボタンを発見。
いつの間に出来たのか、全然知りませんでした。
ためしにぽちっとボタンを押してみると、全然読んだことのない作品が出るわ出るわ ....
時計が夕方の四時を回る頃
夕餉の支度のため
買ってきたシジミを水に漬ける
しばらくして覗いて見ると
貝が口を開け水のなかで息をして
ゆっくりとくつろいでいる
窮屈なパッケージからガラガラと ....
明日の朝になったら
気付かないうちにあたしが
鮭の小骨になってて
どの食卓でもよけられて皿の端に置いてきぼりで
最後には
グルメな猫にも食べてもらえずに
入れられたゴミ袋を ....
「今日は型をとります」
左下の奥歯
仮であった詰め物を削り取る

ロマンスグレーの先生は覗き込む
患者の口の中を
少しずつ優しいタッチで(でも音はキライ)
痛くないように(でも音はキライ ....
   丘が燃える
   潮騒の果てで

   ラムネ壜の中の気泡が何処から生まれ
   そして何処へ消えるのかを知っているだろうか
   耳を澄ませば聴こえるだろう
   遠い海の ....
  冬の木漏れ日の中で懐かしい歌を聴きました
  懐かしくてももう泣けない自分がいました
  それが寂しくてそっと瞳を閉じました
  太陽が淡く輝いた冬の日のことです


  太陽 ....
   冬のくじらは島になりたかった
   椰子の木を一本 背に飾って
   あの人のために家を建て
   そして浜辺を用意した


   一人きりの夜に 歌を歌う
   夜の海に ....
  夕焼けがうつくしいのは

   あれは人魚が大空に薔薇をまいたからです

    なんて歯の浮くような科白をはいたら

     おまえは詩人 失格だと頭をなぐられそうだ

 ....
髪を切りたかった
ざんざんに切ってしまいたかった
でも彼女がガンダムSEEDのイザークが好きだと知ってしまったから切れなかった

二次創作の小説はショートケーキみたいだ
胸焼けがするほど甘い ....
星がね
またたいてるんだ
すごくたくさん

月はななめにまっぷたつに切られ
とろりと卵のとうめい膜を溢れさせていた

まるで夜空は星の呼吸と
その何万光年離れた遠いしゃべり声のにぎやか ....
今日、拾ったんだ

あの川の輝くあたりで

あの空の疼くあたりで

あの山の轟くあたりで

幾つかの種を拾ったんだ



今日、種を植えたんだ

この氷のような胸に

 ....
ねこーとよぶと
ごはんをたべます
さかなはいつまでも
すっぱいまんまです

よぶたんびにちいさくなるので
ちゃんと、おぼえておこうと
なきます
ちんまりしたしっぽが
はたはたとして
 ....
 わたしは揺られてゆくのです
 暖房で濁った、暖かい空気に包まれて
 わたしはゆくのです

 赤い列車はわたしの知らない幾人を乗せて
 ここよりまだ寒い明日の方角へ向 ....
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