幹さん詩の朗読を教えてください
というメールがさいたま県草加市の女子高生から来たので
月曜に池袋で待ち合わせた
新宿のMARZで見たのだという
体験したのだと!
つまり、既におれを知っている ....
うたはかぜにのって
うたはなみにのって
うたはひかりにのって
うたはうたにのって
あなたにとどくようにとんで
うたはたんじゅんで
うたはたしかで
うたはか ....
ちょっとお茶でもしようよ
マックの珈琲じゃなくて
ルノワールにでも行こう
ふかふかの椅子で
お茶でもしようよ
ちょっとだけ
時々自分自身が嫌になる
自殺したいような
誰かを殺したい ....
「うそつき」
空から降り注ぐ一億のカモメのジョナサン達が
嘴を叩き込む
僕達の頭の上に
「絶対に嘘じゃん」
ミミズは鼻の穴から入って
横隔膜を突き抜けて
涙がやってくる所へ
....
きみがゆらゆらとおちてくる
そらははらはらとわらってる
ぼくがふらふらとおどったら
つきはきらきらとほほえんだ
みずにぷかぷかとうかんでる
ゆきにすやすやとしずんでる
ぼくはつらつらと ....
美しいもの
柔らかい唇と舌の柔らかいキス
愚かしいもの
互いの乳首を握り合う手
狂おしいもの
ローズ・コロンに欲情する身体
鬱陶しいもの
すれ違う男女の冷めた視線
由々しいもの
君が ....
言葉は
最先端に行くと
初めに戻ってしまった
閉じているのである
霧雨のなかを
朝ぬすびとは帰る
愛するひとのもとへ
かれこれ三日もなにも
食べさせてあげることができない
ついできごころで
ぬすんだほしを
返してしまったせいだ
俺のこころも
俺のゆ ....
恋をして11ヶ月目の男と寝ていた
わたしの首筋にある小さなほくろを
男がそっと撫でた 幸福感に鳥肌がたったが
孤独は相変わらず
わたしのへそに隠れていた
コンプレックスになるほど愛し ....
芝生を背にして仰向けになれば
溜息をこぼしても落ちることのない
空がある
青を吸い込んだ瞳を閉じると
そこには海が広がっていた
青空の公園で
僕は一羽のカモメだった
....
もしも不二家のペコちゃん人形に
高速パイルドライバーを仕掛けて
世界の不条理を叩き込もうと暴れる豚がいたら
それはきっと俺だから
「落ち着けよ」って言ってやってくれないだろうか
仮面をつ ....
明け方の 退屈な点滅信号
刻むリズムで 指を鳴らせ
ジャム ファム ラム ダム
ジャック ファック ラック ダック
ジャイヴ ファイブ ライヴ ダイヴ
ダム ダム ダム ....
アナタガ こっちヲ みて わらったので わたしは いー を した 。
眠りが浅く、寝ざめの悪い私の朝。躾がなっていない私の部屋は、いつも
物が散乱している。ふと鏡台に眼をやると、昨日の朝に食べたパンケーキ
の欠片に、ぞろぞろと蟻の群れがたかっている。私は、ぼんやりと ....
海より遠く、寒い砂丘で
さらってきた人魚をすてた
人魚の細く長い髪は
吹き荒ぶ風にあおられ
すぐに砂まみれになった
人魚は美しく、またひどく醜かった
その姿は今、
黒く長い髪 ....
「こうも深々と冷えて参りますと、どうにも腕が疼くのです」
冷えては赤い、赤い糸が
木々の枝から垂れている
片手に を持ってひとり、歩く
(耐えられぬわけでは。)
(けれど ....
あ あ
あ あ
あ あ
あ あ あ
....
濁った色の疲れたスーツで
駅からの決まった道を帰る
立ち食いうどんの黒い汁に
コロッケをひとつ浸すのも
いつもお決まり
しまったシャッターを背中に
いろんな若者が自由な服をきて
楽し ....
星の煌めきは
瞼を閉じた太陽の
見た夢だった
その夜
瞼を閉じた僕は
無限に輝く
君の夢を見る
{画像=070222142254.jpg}
{引用=
小さな水たまりは
はしゃぐ子供達の
泥足を受け入れて
玩具である自分が
うれしかった
何台もの車が走りすぎ
....
あの子がとっても憎いのは
真っ赤なリボンが似合っているから。
「パパとママに買ってもらったのよ」
わたしはせっせと働いて、働いて、働いて。
お母さんもお父さんも嘘つきだから、
歪んでいた ....
独り寝の永いカキネを乗りこえていまほらわたしここにいる
夜闇と思ったのは黒雲
赤帯の朝焼けが眼前にふたすじ
この街の空を美しいと思った
はじめてのこと
のろのろ歩き 方向音痴の女の子
同じ場所 ぐるぐる ぐるぐる 行ったり来たり
手をひ ....
昨晩はボギーでまわるつもりがトリプルボギー叩いたので所持金700円
【秋葉原】→【歌舞伎町】→【思い出横丁】→【ゴールデン街】→【高円寺】
トリプルボギーの次って何だろ?
練習
洗濯機をまわし ....
人と人の間に生きる
まじかに見える希望の星
心無いものが歌う 髑髏のリズム
気の短いおじさんは若者を食べようとしている
長い髪のお姉さんはサングラスに弱い
たてがみを風に ....
夕暮れ
絶望は希望の反対語ではなく
生きている私の
不安の影がついてくる
彼女は飲み会に行ってしまった
虫たちに話しかけようとするが
虫たちは鳴いていない
犬も鳴いていない
葉 ....
{引用=
落ちてくる夕闇に受け止められて
あたしの心は懐中電とう
ノックする
足どりの扉の向こうに ともるでしょうか?
ゆらゆら ゆれて
蝋燭の あかりくらいにも
}
建設途中の高層
マンションを
逆光のなか
ぼんやりと眺め
点在する雲に
かかる夕日が
とてもきれいだったので
携帯で写真を撮ろうと
とりだすけれど
小さい画面に映る ....
青 青 あの色は何処まで続くのか
ふわ ふわと涌きあがるあの白のように
私もあの青の一部になりたい
わたしのお姫様はちょっと変わった男とお付き合いをしているようで。
この間も突然、雪の中を裸足で駆け出していったんです。
真っ白なドレスを灰色に染めて帰ってきました。
熱いコーヒーを入れて ....
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