『11人いる!』(1975)の続編は、『東の地平・西の永遠』(1976)だということになっている。登場人物は同じだし、話は続いてるし、まあ間違いなく続編ではある。ではある。ではある。ではあるけどな、あ ....  
トンネルに入ると僕と弟は息をとめた。
車窓越しに流れていくオレンジ色のランプをながめていた。
出口はまだ見えない。

出口が遠くに見えはじめた。僕と弟は苦しくなりはじめ、
父はアクセル ....
詩評がつらい……詩を書くのもつらい……書く自信、皆無なり。文章の書き方忘れた(笑。つらくて腹こわした。下痢ぴーである。すーぐストレスで下痢しちまうんだ、私は。とはいえ嘆いていてもしかたないんで、慣らし .... あの人は頭にツノがありました
ある日
頭にツノがあって大変ですね
と言うと
あなたはツノがなくて大変ですね
そう答えました
あれを初恋と呼んでいいものか
今でも戸惑います
ただ、あ ....
14歳の冬
生理が1ヶ月近く
止まらなかったことがあった
わたしは学校で倒れ
保健室に運ばれた
どうしたのと先生に
やさしく聞かれても
上手く話せない
自分でもわからない
母親に病院 ....
笑うカスタネット











石原大介さんの詩を読んでいる。石原さんは、そう言うことができるとしたら、短歌を
よくした。そう言えないという人がいらっしゃれ ....
まずはURL、
チアーヌさんの書いた詩「かわいい匂い」は下のリンクから読める。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=20788

 それからお断り、私の ....
 

  白いレースと
  モスグリーンのカーテンの外は
  朝焼けの予感
  大学校舎の壁に映って
  小鳥たちの目覚めをうながす
  日本列島幾つの目覚まし時計が鳴るのだろう
   ....
 


  アルファベットjのような
  日本
  列島に
  ぐんぐん
  侵略してくる
  台風23号の
  暴風圏
  15k以上の
  突風で
  秋雨前線をおしあげる ....
 


  桜の花びらが痛い
  速度で
  桜吹雪のなかを私は走った
  青い湖を抜け
  アスファルトの細道を
  オフロードバイク
  のアクセル吹かし
  (鱶ではないが
 ....
洗濯機が、地響きも小さく回っています(グオーヤ、グオーヤ)。床をころがる、ずり回る、LANケーブルの蛇たちはついに世界をぐるぐると征服、電線のフリをして鳥たちをからめとりました。地響きの回転は早くなっ .... いくらか冷たい墓標の下の
            海
            さくらがちって
            波間に浮かぶ
            いちめんの花びら
 春でもな ....
 ふかあいトンネルを潜りぬけて地層を下る
 ちいさな貝殻の明かり
 耳の荒野
 雨もふらない砂漠地帯だ
 草もはえない
 さらさらとさらさらと画用紙のように
 チリもたたず 砂嵐も ....
 いちまいの鴉
 が飛んでゆくのは
 ふるさとだ
 紙切れのように
 空気を裂いて
 熱いおもいを抱き
 鉄橋を越えるのだ
 それでも新幹線にはかなわない
 遅れてゆくばかりだ ....
 まだ早朝で電話もかけられない
 おーい宇宙よ
 誰かめざめたものはいるだろうか
 130億年先からのかすかな光
 ぼくは濡れた傘についてかたろうとおもう
 台風がそれてきょうはすばらしい秋 ....
 機械のような雨・・・・蛇口のような雨・・・・
 アスファルトを・・・・草原をたたく雨・・・・
 傘から濡れて雨・・・・靴下を毀れる雨・・・・
 窓が曇って視界・・・・がみえない路肩・・・・
 ....
  悲しき熱帯  



  エフリマコ
  電線がうつくしいゆうぐれ
  バス停には女子大生の列が
  ミシンとコウモリ傘のようにできている
  みんなちがってみんないい*顔をして
 ....
晴れた空は、あまりに眩しくきれいだ

幼い頃、一番欲しいものはなあに?と問われて
そら とは答えられず
むきかごーぶつ と答えた
(空は大きすぎて僕のおもちゃ箱には入らないとわかっていたから ....
{ルビ医師=いし}らバス{ルビ停=てい}にいてすばらしい
{ルビ酸欠=さんけつ}さん{ルビ診察検査=しんさつけんさ}
{ルビ残念捻挫=ざんねんねんざ}
インテリ{ルビ庵癌=あんがん}あり{ルビ転 ....
   西海岸



  デビット・ホックニーのやさしい光
  斜めにさして きいろい陽だまり
         動かないカーテン
         と
         透明な窓 ....
立ち並ぶビル群の幽霊
ビル風が吹き抜けると
敷かれゆく風の線路の上
滑らかに空中列車は行き交う

乗客は皆視線を落とし
日常に見つからぬ出口を
携帯電話の画面に封じ込める

 「 ....
    

    窓をあければ 外は雨
    ぼくには こころの傘がない
    雨にうたれる アウトデッキのテーブルと
    椅子よ ぼくという関係が
    関係の外で アウトロ ....
*
目覚めると音のない世界
カーテンの隙間から灰色の光が射している
明けていくカーテン越しの光のなかで
青磁の肌が鈍く輝く

この部屋はこんなふうに朝を迎えるんだね。
僕は君を置き去りに ....
最近、「思い至らなさ」について考えている。

良く、分かり合う、とか、理解しあう、なんて言うけど、育った環境が違うもの同士がいったい何処から何処まで分かり合ったり、理解しあえるというのだろう。はな ....
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって       

あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
鉄の箱の天上に
はりつけられて
どこにも飛ばぬ
翼たち

(境港にて)
幽霊もいない病院もうひとり幽霊じゃないきみとさまよう


麻酔薬月夜にぬれてこぼれてるコンクリートはすでにふにゃふにゃ


スタンバイされても困る手術室「メス!」ってあたしのことかしら
 ....
鉄塔の
鉄塔の遥か
はるか
遥かじゃないすぐ上だよ
あれはヘリコプター


『本当に手に入らないから!』
「本当だよ」
『入らないから!』


手に、
すべ ....
{dl}
{dt}片野晃司 [23:21:54]{dd}凪いだ8月/霜天
{dt}結彩 [23:22:51]{dd}描写が凄く、綺麗ですよね。
{dt}片野晃司 [23:23:40]{dd}終戦 ....
最近友人に本を貸すと「難しい」とよく言われる。どちらかといえば堅い本であることは確かだけど、わかりやすい本であると思って貸すことが多い。
「読む気ないんじゃないの!」と最初は思った。周りは本を嫌うや ....
川村 透さんのおすすめリスト(347)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
萩尾望都私論その4_十年目のスペースストリート- 佐々宝砂散文(批評 ...504-12-4
息をとめて- 渡邉建志自由詩10*04-12-2
萩尾望都私論その1_まえあがき- 佐々宝砂散文(批評 ...1004-11-28
童話(初恋)- たもつ自由詩42*04-11-17
子宮の大きさ- チアーヌ自由詩5104-11-15
笑うカスタネット- m.qyi散文(批評 ...7*04-11-10
チアーヌさん「かわいい匂い」に関する私見- 佐々宝砂散文(批評 ...31*04-10-27
キャンパスから- 天野茂典自由詩304-10-22
ぼくはマックであなたの記号を考える- 天野茂典未詩・独白304-10-20
疾走せよ!鱶- 天野茂典自由詩504-10-19
ウィー、ウィー- nm6自由詩1204-10-15
ふぶけ量子力学のさくらたち- 天野茂典自由詩404-10-15
海の唄- 天野茂典自由詩304-10-14
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Sweet_Emotion*- 天野茂典未詩・独白104-10-10
花をさそうよ- 天野茂典自由詩204-10-9
悲しき熱帯- 天野茂典自由詩304-10-7
白い言葉- 窪ワタル自由詩22*04-10-6
加減見ん外科- エズミ未詩・独白19*04-10-4
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座頭市HIP_POP_AGAIN- 天野茂典自由詩204-10-3
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48号鉄塔_- 馬野ミキ自由詩6*04-9-6
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表象と表現、能動と受動、行為における偶然性- チャオ散文(批評 ...104-8-30

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