すべてのおすすめ
青き百合を水に葬る手のひらのかたちのように流れゆく指
横隔膜の失いたる平衡感覚で剣のうへももはや荒野
牛乳を一気飲みする冷たさにすべての蝶の真白く映えり
目を閉じて遠き木 ....
ぼくたちの出会いを事故と名づければたちまちエアーバッグが邪魔で
消えかかる蛍光灯の真似をするきみの瞬きずっと見ていた
きみのその背中の刺青の蝶を捕らえるために彫りし蜘蛛の巣
....
踏み込んだところが山の入り口でお眠りここがゆめの入り口
僕はまだ死んでいないとあなたから雲の手紙がひろがる深空
この花の名前をあなたに聞いたはず昨日の夢の廃屋の庭
生きて ....
幽霊もいない病院もうひとり幽霊じゃないきみとさまよう
麻酔薬月夜にぬれてこぼれてるコンクリートはすでにふにゃふにゃ
スタンバイされても困る手術室「メス!」ってあたしのことかしら
....
鉱 山 や 氷 河 期 抱 き 耐 え る 夏
網 戸 ご し 細 か い 夜 が 並 ん で る
盆 支 度 墓 の 間 に 間 に 少 女 た ち
盲 目 の 父 と ....
黒板の歴史について
君と議論する放課後
誰もいない教室の花瓶から花びらが落ちるしづかに
いつの間にか
窓から忍び寄る夜の気配
僕と君だらけの教室に
天使たちの無音のやりとり
聞きながら
....
畦 道 に 自 転 車 ゆ き て 蛍 舞 ふ
幼 虫 が 齧 る 花 食 べ 羽 化 を 待 つ
夏 に 首 痛 め て 星 も 見 れ ぬ 夜
古 井 戸 や 落 ち ....
夏 か い て ん す る と 同 時 に 蝉 騒 ぐ
盗 塁 を 刺 せ ず 投 手 の 恋 終 わ る
縁 側 の 素 足 の 影 で 眠 る 秋
草 む し り 花 ....
逃れゆくものたちから
遠くはなれ
真夏し続ける真昼
貝殻たちは閉じ続け
空は円環面だけを広げ続け退行の曇天
誰かが呼べば
誰かが応える
のそとがわで
隠れている子を見つけ出せない
鬼 ....
痙攣している右手で
聞いたこともない山々や
見たこともない街並みを描く君
僕はくだらない登山家として描かれ
どんな街並みなのか見ることもなく
いつまでも登り続けている
だけど君の手が震えて ....
川村 透さんの本木はじめさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
消灯時間/蝶のかたちに展がる雫
-
本木はじ ...
短歌
13
05-6-15
六月は雨
-
本木はじ ...
短歌
17
05-6-9
DAYDREAM_BELIEVER
-
本木はじ ...
短歌
12
05-5-15
To_Cure_A_Weakling_Childish_So ...
-
本木はじ ...
短歌
8
04-9-10
夏未完
-
本木はじ ...
俳句
18*
04-7-10
CHOKER
-
本木はじ ...
自由詩
7
04-7-2
夏の首(補遺)
-
本木はじ ...
俳句
10*
04-6-21
夏の首
-
本木はじ ...
俳句
8*
04-6-19
裏側
-
本木はじ ...
自由詩
7
04-6-19
絵が枯れる日
-
本木はじ ...
自由詩
11
04-6-11
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する