さえずるのか
さえぎるのか
逆らうのか
さかるのか
騒ぐのか
避けるのか
さげすむのか
叫ぶのか
探すのか
さすらうのか
さまようのか
指し示すのか
高くへ
....
はじめに
詩人であり『中庭』の熱心な読者でもあるS氏から寄せられた文章を読みました。日本語による押韻定型詩の可能性にたいする根本的な疑問が述べられており、まことに古くて新しいこの命題は常に論じ ....
ミミズには裏表があって、裏側は表に比べてちょっと色白で、ミミズは裏を下にしてないと這うことができない。こういうのこそ無駄な知識というべきで、ミミズを実際に手にとってみたひとは知ってるだろうし、ミミズな ....
その本を手に取るたびに
同じページばかり開いていたから
今では机に置くだけで
パラパラと そこへたどり着く
私の心の傾きが
そのまま しおりになっている
詩は住所不定だ
言葉の国に地図はない
だから
この道は
いそぐことのない道なのだ
生きてゆくことは
道化師になることだ
永遠に夢みる
道化師に------
だから ....
はじめに
感動する詩論を読むと、いいなあ、自分も書いてみたいなあと思うのだけど、いかんせん筆力がなくまた、長い文章を書くのにものすごく時間が掛かるタイプなのでメモの形でアップします。(ずっとメモかも ....
火星の人類学者は、毎日毎日「お断り」ばかり繰り返している。「珈琲に砂糖は?」「いりません、ブラックです」「クリームは?」「いりません、ブラックだと言ったでしょ」というたぐいの「お断り」だ。甘いのが嫌い ....
溶けた青色を見つけられないまま
虹は消えてしまった
ビルに反射された心音がふるえて
空も消えていく
取り残されたうろこ雲が溺れそうで
それだけはおんなじ、ね
身体を作り直そうと
くち ....
たとえばそれは
黄色と黒の表紙がついた
どこにでもあるスケッチブックで
軟らかい鉛筆を握って
記憶の底の君の笑顔を
なぞってみる
のだけれど
たとえばそれは
終電を逃しちゃった
....
あなたの理想にむかって
私は
息を吸うみたいに
少しずつ
少しずつでも
進んでゆきたく
思います
起きたら
三島由紀夫だった
下唇を噛んだら血が出て
三島由紀夫の血はこんな味なのか とか
白くて小さめの歯は けっこう硬いのだ とか
会ったことないのに懐かしむ
せっかくだから ....
「書評」紛争の心理学:融合の炎のワーク A・ミンデル著
永沢哲監修 青木聡訳
講談社現代新書ISBN4-06-14 ....
川の水と
海の水が
からだのなかで
縞模様に重なり
相容れるようでいて
相容れることのない
ふたつの双葉になってゆく
ゆらめく二枚の絵の前に立ち
ゆらめく水から来 ....
今、NHK教育で「ハイスクール・ウルフ」を観ながらこいつを書いている。なんであれほどのアホ・ドラマをNHK教育でやるのだろーと前は疑問に思ったこともあったが、今はわかるよーな気がするぞ。あれは、(非常 ....
「ところで、アンビパンツというのをご存知ですか?」
というセリフが内田春菊の4コマ漫画か何かに出てくるのだが、
正解はもちろんアンビバレンツである。
まったく相反する ....
にんぎょうをひろいました
どろをきれいにあらって
あたらしいふくをきせて
るぅ となづけました
おなかがすいたというので
くだものをかってきて
かわをむいて
るぅ となづけました
....
まだ若かった三十年前、薄っぺらいクラシックラルースをテクストに辞書と首っぴきで
ランボーを読み、痴がましくもその全訳を夢見たものだったが、十歳の少年が「金利生活
者になりたい」などと書いているの ....
私が三流怪奇詩人を名乗ることにはいろーんな理由が多々あって、ひとくちには言えない。「三流」「二流」「一流」といったカテゴライズを、否カテゴライズそのものを嫌う人がいることは承知の上で、また、そもそも「 ....
☆萩原隆詩「氷海」の場合
白い皿の上で
蟹を解体する
節という節をへし折り
甲羅を割り
白い肉をせせり喰う
朱金色の脚の内側を裂き
固いはさみを砕き
脳味噌をひらき ....
☆立原道造「さびしき野辺」の場合
いま だれかが 私に
花の名を ささやいて行った
私の耳に 風が それを告げた
追憶の日のように
いま だれかが しづかに
身をお ....
たださまようだけではなく
裸 なのだ
ただし
きらりんと光る瞳を持つ
裸の羊
裸のために役立たずと裸のために群から追われ
けれど裸のために僅かな陽射しにぬくもりに
狂喜する
....
☆石原吉郎「若い人よ」の場合
私はちがうのだ若い人よ
私はちがうのだ
私の断念において
私はちがうのだ断念への
私の自由において
堤防はそのままに
堤防であり
空はその ....
骨洗いの宿題はたいへんだ
僕は集中力がないから
いつも苦労する
僕のお姉さんは骨洗いが
とても上手だ
姉さんが骨を洗う姿は
とてもきれいで
僕は
自分のお姉さんなのに
変な気 ....
会社を休んで
食卓の電卓の上に隠れてみた
電卓の5の上に立って
19731973と打たれたら
きっと楽しいだろうと思う
電卓の5の上に立って
14.26と打たれるのは
スリリング ....
感情の吐露です
それは美味いのですか
脂がのってるのですか
私は場違いではありませんか
大将、
はちまき ずれていますよ
ずれているのは何だっけ
そ ....
☆山中散生「JOUER AU FEU」の場合
いま私の手もとに「JOUER AU FEU」という一冊の詩集がある。このタイトル、外国語なので、もちろん読めない(笑)。が、検 ....
ありがとう
うまかった
ありがとう
まずかった
いつも
いつも
飢えていて
ありがとう
食べてきた
皿盛りの肉
絞った蜜
犬の舌焦げ
ありがとう
母の ....
ある日
ヒゲが全然剃れないので
やけに切れないカミソリだなと思ったら
カミリソだった
そりゃそうだ
*
ある日
ヒゲを剃っている途中
カミソリにカミリソ ....
☆小山正孝「倒さの草」の場合
草むらに私たちは沈んだ
草たちは城壁のやうに私たちをくるんだ
倒さの草たちのそこの空に白い雲が浮んでゐる
青ざめたほほと細いあなたの髪の毛と
草 ....
牛乳を買ってきたつもりだったのに
袋に入っていたのは
それはそれは立派な
乳牛だった
妻は、こんなものどうするつもり、と怒りまくり
娘は、牛さんが来た、と大喜びをした
毎朝、新 ....
川村 透さんのおすすめリスト
(347)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ラウンド・ロビン
-
大村 浩 ...
自由詩
12
04-2-17
九鬼周造著『日本詩の押韻』再読
-
狸亭
散文(批評 ...
6
04-2-4
虫も殺さぬ
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
9
04-2-1
しおり
-
石畑由紀 ...
自由詩
27
04-1-22
LONG_AND_WINDING_ROAD
-
藤原 実
自由詩
3
04-1-20
詩にまつわる備忘録(自戒のためのメモ)
-
こん
散文(批評 ...
5*
04-1-17
ネリリしたりハララしたり
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
4
04-1-16
泳げないひと
-
からふ
自由詩
9
04-1-14
輪郭だけが残っている
-
山田せば ...
自由詩
9
04-1-14
この恋を胸に抱いたときから
-
春日野佐 ...
自由詩
2
04-1-5
服と裸
-
山内緋呂 ...
自由詩
35*
04-1-5
「書評」紛争の心理学:融合の炎のワーク_A・ミンデル著
-
こん
散文(批評 ...
8
03-12-24
ノート(鉄叉路)
-
木立 悟
未詩・独白
6
03-12-23
カテゴリについて(二流詩人7つの条件補遺3)
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
9*
03-12-23
つれづれ2
-
いとう
散文(批評 ...
7
03-12-23
るぅ
-
アンテ
自由詩
7*
03-12-17
自己の言語回路からの自由へー九鬼周造著『日本詩の押韻』私解ー
-
狸亭
散文(批評 ...
18
03-12-12
名付けについて(二流詩人7つの条件補遺2)
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
3
03-12-10
風のオマージュ_その10
-
みつべえ
散文(批評 ...
12
03-12-5
風のオマージュ_その9
-
みつべえ
散文(批評 ...
6
03-11-29
裸の羊
-
こん
自由詩
7
03-11-26
風のオマージュ_その8
-
みつべえ
散文(批評 ...
5
03-11-22
骨洗いの宿題
-
k o u j i * ...
自由詩
15
03-11-20
電卓父さん
-
ミサイル ...
自由詩
12
03-11-19
寿司屋にて
-
嘉村奈緒
自由詩
60
03-11-18
風のオマージュ_その7
-
みつべえ
散文(批評 ...
7
03-11-15
食べてきたものたちへ
-
k o u j i * ...
自由詩
29*
03-11-15
かみりそ
-
ミサイル ...
自由詩
18
03-11-12
風のオマージュ_その6
-
みつべえ
散文(批評 ...
8*
03-11-8
一杯の牛乳のために
-
たもつ
自由詩
19
03-11-2
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12