光の翼を持つカモメは
卑しい大地に影なんて落とさない
「大丈夫 きっとあなたも飛べるわ」
たしかに飛ぶことだけならできるかもしれない
だけど
僕の翼は君のようには光らない
きっ ....
悲しみすぎたからからっぽになる
さらさらの雨が降っている
需要と供給はいつも等しくはなれない
近所の子供と久しぶりに全力疾走した
はぁ はぁ はぁ
寒い夕方白い息が舞いあがっていく
変な走り方だと言われた
少し小遣いをやった
子供はおっさん おっさん ....
君だけに言いたいことはただひとつ こころをこめてあいちているよ
聞き慣れぬメロディーが
不意に耳を訪れ
きみのケータイを発見せり
外出先で気付いたろうか
今の電話は急用かな
届けてほしいと言うだろか
どうしてくれよう
白いフレームが
こっち ....
おっぱいが道端に落ちていた
薄桃色の滑らかな円錐形のおっぱい
こんなところにいったい誰がこんなものを
名前でも書いていないか拾い上げて調べてみる
きめ細かい柔らかな肌
乳首は透明感のある ....
頭上からガンガンと大音声が響いてきて
見上げれば汚いトレーナーを着た中学生の兄弟
階段を上がって来いと言われ
戸惑っていると
「お母さんがいるから大丈夫」
と双子にしか見えない顔で言う
右 ....
日常の、ふとした一瞬に、かすめていく
まだこんなにもおぼえている
まだわすれていない
気持ちの表面は、ぬりかえられた
記憶のすべては、遺伝子まで書き換えられたよう
わ ....
お父さんにじゅうりんされて
きもちいいとおもったことが
いちどでもあるこどもたちが
おとなになって かいた詩が
ポエムから追放されて
どこにも国がない
戦車をのりもののようにのりこ ....
黒頭巾ちゃんはちょっとだけ酒乱気味です。
だから、お酒を飲むときには、飲み過ぎないように気をつけています。
けれど、たまにはやっぱり、失敗してしまうこともあるのです。
黒頭巾ちゃんはアル日、 ....
初冬の恋は
にぎやかなコートの群れの中
熱い缶入りココアのプルトップに
手をかけたときの ぬくもり
初冬の恋は
星が目を開く夕暮れ
夕飯の匂いに顔をほころばせる
窓越しの台所の灯の ....
死ぬときはひとりでいたい
本当にひとりで
見守るものもなく
見捨てるものもなく
星が
星の瞬きが
気づかれないうちに黒く
黒く輝くように
かなしいとか
なみだとか
そんなも ....
なめればにがく
すかせばしろい
ふれてつめたく
おちてしみいり
にじんでくろく
つめたくきえる
とぼけたいろは
ふくまぬほうに
まぢったやみを
かいすいいろで
ごまかしたてて
ぐ ....
詩:短いのがすき
あまりに長いと、なにを言いたいのかわからなくなる
読む時、作る時、ともにおなじ
短歌:わかりやすいのがすき
自分で作ると、言葉遊び あるいは 飾る言葉は ....
改札口にて
お待ち申し上げております
行き先を
詮索したりはいたしません
どうぞ
ご安心を
あなたがここを
通過してゆく事実のみ
確かめさせて頂きたいのです ....
終わりだ
と思っても
まだまんなかだったりする
ずるいよ、世界は
球形なんだ
トップもない
ビリもない
ただ人々は
人々のまんなかに
いるだけ
嗚呼、
世界のつぎ ....
みたいに捨てられた
みたいに捨てないで
みたいに呼ばないで
みたいに火をつけて
みたいに灰にして
のように意味はなく
のように生きている
のように分けられて
ごめんなさい
....
七夕の夜 道草くって 銀河の線路を辿る
その星空は 君をなくした日の空に似ていた
体育座り 作りかけの溜息 飲み込んで消化して
切っても切れない関係を 繰り返しては生き繋いできた
何か ....
温泉の
小さな露天風呂は
微かに
排ガスの
匂いがした
生垣で囲まれた
小さな屋上で
年の離れた男と
星空を見上げる
そっと
からだを合わせたら
温まる
ほどける
....
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