すりへった石鹸が
ひら ひら と
拍手の渦に埋もれてゆく
ビニールホースに合わせ
こぼれるシャンソンの音色は
か ぼ そく とぎれとぎれに
五線から はみでる
酔いしれるうちに ....
ミミズには裏表があって、裏側は表に比べてちょっと色白で、ミミズは裏を下にしてないと這うことができない。こういうのこそ無駄な知識というべきで、ミミズを実際に手にとってみたひとは知ってるだろうし、ミミズな ....
うらやましいお方
金曜の夜は
「あと2日も一緒だ」と
「幸せだなあ」と
そのお方と一緒に眠られます
土曜日は
しじゅうお布団でごろごろ
あなたは昔わたくしに「ころころしたい」
とお ....
池袋 雨の路肩に胃薬を泡だてる闇 I’m the SLIME!!!
日暮里のウィル・オ・ウィスプが公園で「兄ちゃんライター貸してくれんか?」
窓の少ない教室の四方は水の壁で
ゆがんだ光のような蜘蛛の糸で結ばれている
クリップを伸ばしたような針金じみた机の列が
右から左へきちんと並んでずっと黙っている
黒い帽子の集団がやっぱり右か ....
+
忘れていたことすら忘れていたのに
嗚呼、忘れていたことを思いだしてしまった
思いだしてしまったことをいつかまた忘れられるだろうか
++
花の絵を描いて ....
それにつけても おやつは
フランシスは、口に運ぶと クルンと自分の体を抱えた
ひとりっきりの台所で
「今日も遅くなるから」のメモを見つめながら
いつも通り
....
けっこう何年経ってもゆるされない
17才
「あんまり辛そうだったから声かけられなかった」という友達の気持ちがわからない
27才
帰郷
やっとでパートタイマー
勤め始めて4か ....
熱海といわれても
有名な温泉地という以外
実はなにも知らないのだった
このお題、絶対残るよなと思いつつ (※)
毎週書きつぶしていったけれどやはり残りつつあって
途方にくれながら飛行機で ....
誰かのタイピングの音だけが見えるように足踏みの先で
机と椅子の整列整頓された部屋の渋滞がいつも激しいと
日陰の窓際滑り落ちていく
指先の人形を口に咥えて
CDの外見をした円盤が空を飛び続ける
....
繁殖するキウイの輪切り
あなた 傍で眺めていて
色づいていく
街の中はロマンスであふれていて
すっぱいね
味なんてしなかったけど
そう言ってみて
お互い確認しあって、噛み ....
海
闇の海
闇の海のなやみ
闇の海のなやみの意味
いみ
意味のなやみ
あらゆる意味のなやみをのみこみ
海の波にたゆとう色好み
いろごのみの酒呑み
酒呑みのねたみの厭味
....
あんのんと陰鬱な雲水を嚥下しておんどりゃあ
簡単に近作をくんくん研究されちゃ困惑すんだよ
産科医が死んだら寸断して煽動して損壊だ
単眼の珍獣は積読の天才ととんとんで
なんなら忍者とヌンチャクで ....
彼の生家へ行った
仏壇のある部屋に通された
彼の寝ていた部屋だ
私の寝ていた部屋には 通されなかった
彼の母の母に 手を合わせる
「最近髪がよく抜けます」と報告
彼の母が
「疲れ ....
注:すいません、冒頭から注。こちらは、苦しい時、ちら、と考える類のものです。思い込むことは非常に楽だ。何かに偏るのは楽だ。決めてしまうのはもう動かなくていい気がして楽だ。この後の文章のように、いつもい ....
血のつながった人ではないか
花火大会の帰り
歩道を歩いていて
私は服を脱いでいなかったし
一番近い肌は あなたの頬でしたが
私は医者ではないので 血管のことはよくわかりません。
....
雑音らしい特徴を失ってとめどもなく流れていく
居心地の悪さだけを蹴飛ばしたら
あの風船は中身が抜けていくまで空に降り続ける
そんな雨の中で ボールだけ見えなくなる
てんでばらばらの行き先を ....
すこしさむいようで
身をよじって蛾
とんでいきます くらがり闇夜
まんまるをでんせんがつらぬいて
そして貼りついていた 空に
いたそうだ
兎はちんもくしていても
にじむ朧の鮮血
....
多少補うにしろその穴を埋めなければならないと気付けそこには怯えた目をした動物が土をかぶっているぞ捕われ憎しみを背後に針を持つ手を止めないでそれならそれと示せばそこに生えるものすべてをかき集め出かける準 ....
寝る子はそだつみたいなので貪欲すぎるほど眠って。
それからクソ長い人生を嫌わないように自転車を飛ばす。
煙草に火をつける瞬間のぼわっとなる不思議。
水が欲しいから飲むのだ。あても ....
午前3時に、
「y=(sinθ+cosθ)(sinθ−cosθ)−1」
という数式を目の前にして
「分からない分からない分からない」
と唸っていたら
「何が分からないの?」
と隣から声がし ....
僕たちは今でも窓のないドアを開けるために必死の形相です
向こう側から何も考えずにやってくる眠りの群たちをよけるために
靴下も履かずに枕ばかり投げつけているのです
雲の層のような薄皮を2, ....
朝の訪れたこの空間がとても狭くって仕方がない
視界いっぱいに氷の窓ガラスが張り付いている
ミニチュアの残月を蒼さに溶かして飲んで
机の前にナイフとフォークのない朝食が
コップの上まで水 ....
起きたら
三島由紀夫だった
下唇を噛んだら血が出て
三島由紀夫の血はこんな味なのか とか
白くて小さめの歯は けっこう硬いのだ とか
会ったことないのに懐かしむ
せっかくだから ....
暗示のような効果をもって始められた
人の足並みがそろっては古い橋を壊すように
この鏡みたいな水面を覗き込んでから
退屈な儀式は終わりに向かっていく
U字型の座布団を敷いて黙って座って
....
あたしのこと
なぐり書きして
ひたいには0、
あとは
力いっぱいで
でも
しんけんに
体中の
ぐちゃぐちゃ、の
なかみは
黒 だった
HBとか
ほくろとか
まばたき ....
0. forget me not
ない
ということは
きえない
ということ ね
1.
首筋には天使が住んでいて
風向きなど気にならな ....
Molly、
君の
、を
想えば
濡れるつめたい
瓜。
十二月の
みず、水
みず、水、瓜 みずうり
ミズーリ
みずうみ。
Mol ....
{引用=以下の文章は2001年春に書いたものに訂正加筆したものです。}
ふっと思いついて、『新潮世界文学辞典』で「フェミニズム批評」を引いてみた。1990年版だからわるいのかもしれないが、そういう ....
たとえば高橋留美子とかあだち充とか(これじゃなんかサンデーに偏りそうだぞ)、秋本治とか水島新司とか森川ジョージとか(森川ジョージはちょい小粒だがこれで平等になったか)、その手のマンガ家はまあ名前が残る ....
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