桜の木の上へ
チアーヌ

暗い夜から
桜の木へ
落ちていく途中
わたしは足から
落ちようとしていた

美容院は何軒行っても
満足できないし
恥かしいくらい何度も何度も
求めたくなるし

ねえどうかしちゃったよ

落ちていく
わたしは
ずいぶん高いところにいて
桜の木を上空から見ている
まだ意識は落ちない
最後の最後まで
このままなのだろうか
気を失うことができるのなら
どんなに楽だろうか
痛くなければいいと
思うけど
せめて足から落ちたいと
思うけど


自由詩 桜の木の上へ Copyright チアーヌ 2006-07-15 11:18:37
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