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夜と昼間のあいだには
真っ暗闇の泪川

ほんの些細なひとことで
抜き差しならないドツボに嵌り
この頃の寒さも張り付き凍えてく

あまい言の葉に ほだされて
安眠毛布のクモの糸
 ....
いつもの時間に
スーパーのプラスチックの袋を
振り回しながら
その女の子はやってくる

道路に落ちた吸い殻を
熱心に拾い集めていく

この寒空の下に
しかも素手で
そして左 ....
言葉遊びに嵌ったら

これがなかなかの迷い路

右往左往して そらを見上げる

亜麻色の髪をこがねに輝かせ

少女は 湖一面に映った満月に

いったい どんな祈りの言葉を放 ....
小学校の夏休みの宿題だった絵日記

大嫌いだったな

なのに、今嬉々として

ブログを紡いでいる私

喰わず嫌いと

切っても切れないようで

嵌ると抜け出せない

 ....
全ては想定の範囲内で休日が始まった

電飾に彩られ始めた頃は
こんなにも寒くなるとは

小春日和を満喫するうちに
日めくりの残りもあと僅か

誰かの哀しみの涙が凍って
空から ....
冬将軍の黒いマントの中
屋台骨に成り果てた木々にも 
白い花が咲くはずで

ほんの少し前まで
華やかに彩られた木々の下に
なぜか タンポポが咲き乱れ
蝶のように舞い踊っていた葉っ ....
目をクリクリさせて
鼻の穴を大きく膨らませて
電信柱の後ろに隠れているおとこのこ
笑いの爆弾を抱え
友達が近づくのを待っている
ワッ
キャ〜
あ、ビックリした。
いやだぁ、けん ....
夜の帳の降りる頃
みどりの大広間に銀色に輝く
月の光が差してきました

うさぎのぼうやが 眠そうなあくびをひとつ

パチパチ はぜる暖炉から
もみの木のかぐわしい香りが
雪合戦 ....
満々と宇宙を讃えていた夜

幾億光年の彼方から
囁きかける水の憶い
暗い蒼に浮かぶ☆の色

やがて
東に紅が
ぽとん

満ちていた夜と浮力が
引いていく 退いていく 
 ....
お日様が真っ赤になりながら

羊も鰯ものみこんでいくと

とっぷりとした夕闇がやってくる

cosmosは忍びやかに地球(テラ)に寄り添い

たっぷりとした夜のマントを拡げる
 ....
しゃらしゃらと
粉雪が風に渡る音
鈴の音も高らかに
朗らかな笑い声が
こだまする

雪山が呼んでいる
動物のアシアト てんてんてんと
梢からがさっと雪帽子が落ちる音
真っ白な ....
あたしはまちの人気者
運動会には引っ張りだこで
野良達の羨望のまなざしに囲まれる
気のいい、やおやのおいちゃんや
魚屋のあんちゃんから余り物の貢ぎ物
喰いっぱぐれる心配は無い

オリンピ ....
北の国では雨粒が
まっしろな六角の花を咲かす頃
運命をギュっと掴んでいたその指は
夢や幸せも白く結晶させたようで

すべからく物事は
原因があって転がりだし
人との出会いも必然で ....
うちのキッチンには
ピラニアが
生息している

いつもは
気のいい
スヌーピー面して
猫を
かぶっている

風の日も
雨の日も
雪の日も

朝晩の散歩を
愛してい ....
ほら、行ってらっしゃいと言う

微笑みを置き去りにし

ガムシャラに生きてきた気がする


コチコチと時を刻む音に苛まれて

うちには時計がない


ただいまの声に

 ....
銀の星降る 御伽草子

満天のコンペイ糖 蹴散らして

疾走するペガサスの宅急便

トントントン

ミルク色の夢 お届けします
おとといまでのぽかぽか小春日和から一転
きのうはどんよりと冬枯れが
凝ったような空模様で
天気予報も縞模様を
綺麗に入れる為か
季節の針を先に進める一押しか
下り坂に向かう予想
朝、カー ....
あなたのふるさとはどこですか

ふるさとは遥か遠くでほのかに憶うのが
かっこいいと信じていますか

あたしの生まれた場所はここ

命を満々に讃えた水と緑の地球です

宇宙旅行 ....
うららかな小春日が微笑み
空が蒼く透きとおり
宇宙の果てが大きな口を開けると
風が乙女を呼ぶ声が聞こえる

こんな日はお布団でも干しましょう
この頃、冒険談がいっぱい詰まった
世界地図を ....
なんという事もない 日曜の昼下がり

公園の野原の片隅

ポコーン ポコーンとボールを追う

カシャクシャと落ち葉と戯れる犬

こどもらの華やいだ声

透き通った青海原に
 ....
あなたのうみにとびこんで

あたしをひろいにきたの

これはぶかぶか

あれはきつきつ
         
それはこそばゆい

どれならぴったりくるのやら

やわらかい ....
おそらが
あんまり 
たかく 
あおく 
すみきってくると

あかいふうせんが
恋しくなる

ふわ
 ふわ
  ひらりと
   風にのり

ひつじの群れを
追い駆けたい
 ....
取り扱いには重々御注意ください

優しそうな顔をしている言葉は曲者だ

天使の振りをしてそっと忍び込んでくると

仮面を脱ぎ捨てて悪魔に早変わり

シュガーコートされた落とし穴 ....
コンクリートジャングルを
見下ろす
蒼い空に
真っ白な
ぽわぽわ羊が
たゆたっている

壊れてしまった
レコード盤のような
日常に
膿んで
見上げる空は
高い

鋼 ....
秋桜が
風に
揺れている

僕は
探していました
ひっそりと
乗り越してしまった
最終電車の
裏寂れた駅舎の
ベンチで
夏を
追い越していく
秋の息吹を

空が
 ....
家を飛び出たとき
こっそり タッパーに入れて
持ってきたの

毎日手塩にかけて掻き混ぜて
泪も汗もいい塩梅に混ざり合い
父と喧嘩をしても必ず
母は
台所でぶつぶつ罵りながら
一心不乱 ....
掌からうたが溢れ
あおいそらに吸い込まれていく
天上人の哀しみの衣を揺すり
流れ星がひとつ零れて散った

足下からうたが生まれ
あおい海原に 滲んで消えた
深海魚の喜びのざわめき ....
つるべ落としの夕暮れが
立ち尽くす人の上を
群青に染め上げていく

笑ったような月が
ヴィーナスを従えて
ゆっくりと
空にかかる

そして

青白い光が
窓辺で
謳っ ....
シロナガスクジラの一家が
泳ぎ回れる程
頭の中は巨大だった

目の前は
人いきれで
ぎゅうぎゅうの
すし詰め状態

心が
あっぷあっぷで
溺れる前に

お風呂を
すみれ色で ....
じっくり
と 
ゆったり

間延びした

きを巻き取り
一日が静かに
暮れていく



出番を待ちかねた
まんまる

ほころび
が青白く

煌煌
 ....
千波 一也さんのかおるさんおすすめリスト(149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
*なみだがわ*- かおる自由詩8*06-1-25
*まど*- かおる自由詩5*06-1-13
*迷路*- かおる自由詩8*06-1-8
*絵日記*- かおる自由詩6*06-1-4
*ホリデーシーズン*- かおる自由詩4*05-12-24
*いのり*- かおる自由詩4*05-12-21
*夢であいましょう*- かおる自由詩6*05-12-17
☆おやすみ☆まんまる☆おつきさま☆- かおる自由詩4*05-12-15
*夜明け*- かおる自由詩4*05-12-13
*冬も夜*- かおる自由詩3*05-12-11
*白銀は招く*- かおる自由詩7*05-12-7
*道化者の小唄*- かおる自由詩5*05-12-1
*やじろべい*- かおる自由詩8*05-11-27
*U*x*U/*- かおる自由詩6+*05-11-25
*ラジオ*- かおる自由詩4*05-11-18
*夢_届け*- かおる自由詩3*05-11-17
*木枯らし一号*- かおる自由詩6*05-11-13
*水の☆*- かおる自由詩4*05-11-7
*風よ_ふけ*- かおる自由詩5*05-11-4
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*瞳*- かおる自由詩5*05-10-27
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*言霊*- かおる自由詩4*05-10-23
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*ブレンドひとつ*- かおる自由詩2*05-10-13
*れきし*- かおる自由詩6*05-10-11
*うた*- かおる自由詩11*05-10-7
*よるは*- かおる自由詩10*05-10-5
*くじら*- かおる自由詩10*05-9-28
*まち*- かおる自由詩6*05-9-26

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