すべてのおすすめ
どうして足のうらなのに
土を踏まないのだろう
そんなに凹んで
まっしろな砂丘のように

いつかほんとうの
おまえの生まれた土地を
踏みしめるためなのだろうか
いつかほんとうの
おまえ ....
マリーゴールドと
マーガレットの区別がつかない
ツバキとツツジを間違えて
笑われてしまう
アヤメとカキツバタにいたっては
はなっから諦観の境地で
でもそれはちょうど
パスカルとサルトルを ....
駅前で兄を探していたら
母と会った
隣に父がいた
移動の最中だった
兄の居場所を尋ねると
二人ともよく笑った
私もいっしょになって
昔のように笑った
父が小さな扉を指差したので ....
電話のむかうの声は、広島から来た
優しいいたわりに満ちた父の声だつた
祖母がさつき亡くなつたと告げてゐた。

東京の空
広島と同じ東京の空
思へば 貴方は疲れを知らせもしなかつた ....
いつも留守のあいだに
ぼくのポストにたてかけられている
回覧板には
いくつもの恋の終わりがのっていて

ぼくはその欄を見るのがとても楽しみ
恋は突然に始まり
ある日うそのように終わってし ....
むすびめに つまずいて ころんだ
ものずきに おなじみちをきた
きみも つまずいて ころんだ
そこで ふたりは むすばれて
あたらしい むすびめになった
{引用=「幸せの定義」とはなんだろう。
そもそも、「幸せ」とはなんだろう。 }

ママゴトして遊ぶ娘を見て考えた
彼女にとっての幸せはママゴトセットに違いない
切れない包丁とビニール製 ....
やさしくしてあげたいの
なんて思っているときは
自分にやさしくしたいとき
そんなことは知ってるよ
でもねみんなうれしそうだから
やさしくしてあげてしまうの
お気に入りの人が
さびしいとき ....
あなたとおそろの夫婦箸
いまはもう使う気にもなれない
あの頃は愛の姿を信じていた
同じ季節の同じ日々
それでも、素肌に感じる感触は
あの頃とは確かに違っていて
ひとり台所に立てば
化学の ....
お前の髪
蚕の繭だったらなあ

白くて細くてふわんとしてて
綺麗だろうなあ

俺はお前を紡ぐんだ
糸車を
カラカラ言わせて

それから織って
お前は美しいすべらかな生地になり
 ....
まだしっかり帽子をかぶった黄緑の
君の大切なたからもの
やわらかい手が両方ふくらんで
哀しそうに助けを求める
ひとつも手放したくないんだね

小さなポッケを教えると
手の隙間から零れない ....
後悔しない生き方を探すんだ
最初は手探りで触れてみるんだ

誰しも捜し求める幸せの定義
数学で云う所の公式に当たるものを探す

宝探しは見つけるより探している時が宝

遠い昔 ....
ぽえむの国の
ぽえむの村に
ぽえむ君が作る
たくさんのぽえむ

いつでも作りたて
春はぽかぽか
夏はぎらぎら
秋はぽくぽく
冬はほかほか

ぽえむ君の家には
ぽえむを仕舞う場所 ....
涙の粒を集めたら
きれいな虹になりました

夢のかけらを集めたら
みんな笑顔になりました
夕闇の
あの色が好きです
切なさをひとつぶ
いとおしさを一粒
弄んでは
つぶすたびに
広がってゆく葡萄色

甘いあまいのは
街の匂い
あなたとはぐれた
秋の匂い

五 ....
ナイチンゲール 
あの人のためなら
ナイチンゲール 
命など惜しくは無いわ

あの人に出会って心震えたの
高鳴る思いに初めて
人を愛すること知ったのよ
もしもあなたが望むなら
この胸 ....
(かじって
 すてて)


レタスを洗って
いたい
今日はずっと
レタスを洗って
一枚一枚
丁寧に
拭いて
いたい
今日はずっと


知るのがいやで
本当はもう ....
リストカット、オーバードラッグ

鬱病患者の陥りやすい行為

気分が落ち込みすぎると

自己否定ばかりして存在を消したくなる

自分という存在が完全に無くなる

死ぬこと ....
大地にはリンドウ
世界は秋の花と風
美というよりも心

木には{ルビ蜩=ひぐらし}
世界は秋の声と風
音というよりも歌

空にはいわし雲
世界は秋の光と風
量というよりも質

 ....
なにかを そこなうのを
おそれずに いうなら
ことばは わたしから
あふれて わたしでない
もののために かがやく
悲しい程に愛し

切ない想いを抱いて

募る思いは秋の落ち葉のように

心に静かに積もってゆく

どれ程の言葉を使っても

あなたへのこの想い伝えきれない

言葉にしてしまうと ....
知らなかったんだ
きみが
料理の本を買ったのが
ぼくのためだったなんて

知らなかったんだ
きみが
あんなにたくさんの薬を飲んだのが
ぼくのせいだったなんて

知らなかったんだ
 ....
愛し方など忘れてしまった
僕は少しばかり
酔っ払ってしまった

君がもしも困っていても
僕はもう
笑って大丈夫だよなんて言えない

僕は君に何か伝えられただろうか
君はいつだって
 ....
はじまりは
突然ではなくて
地面に染み込んでいく
雨の速さに似ている

背後に潜む
稲妻と雷鳴の予感
と、その準備に追われる頃
夏の気配はすでに
私の踵を浮かせ始めていた

色濃 ....
わたしが遅めの初潮を迎えたとき
母がお祝いにとお赤飯を炊いてくれた
(今の子もそんなお祝いしてもらうのかな
膨らみ始めた胸の先が痛かったりして
ちょっとだけ…おとなになった気がした
それから ....
失恋科に行きました
片想い病棟でした
おんなの先生でした
症状をかきました
くちをあ〜んとあけました
むねをとんとんとたたきました
注射してください、と頼んだら
その必要はありません、と ....
今日一日の食事を得るために
精を出して働くことは
意味のあること

今日一日の家族を養うために
無理をして働くことも
意味のあること

それらは生きてゆくための
目的なのだから

 ....
ひざまずけば 祈りの
耳のたかさで やぶれた
約束を ささやきながら
ひらくから とこしえに
きみを わすれない 
かつてお前はあんなに
力強く 熱く燃える目をしていたのに
風のように自由で その歌声は若々しく
どこまでも駆けていけたのに
お前の炎はかくも色褪せ
かきならす竪琴は銀のささやき
お前は{ル ....
すべての事実を見たとしても
見ているようで何も見ていない

それは単なる感覚器官の一つが
脳に伝達したという事実に過ぎない

すべてのことを理解したとしても
理解しているようで何も理解し ....
逢坂桜さんの自由詩おすすめリスト(1188)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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花の名前をおぼえようとする- 角田寿星自由詩28*06-10-9
旅立ち- たもつ自由詩1506-10-7
祖母を喪ふ- 古河 セ ...自由詩5*06-9-30
回覧板- ZUZU自由詩706-9-29
そろもん(結び目の話)- みつべえ自由詩706-9-27
幸せレタス- 海月自由詩7*06-9-25
やさしくしたいとき- チアーヌ自由詩306-9-24
夫婦箸- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-9-23
紡ぐ- ふるる自由詩33*06-9-23
ドングリ拾い- 佐野権太自由詩28*06-9-22
証明- 海月自由詩4*06-9-21
メイド・イン・ぽえむ君- ぽえむ君自由詩10*06-9-19
涙の粒を- 姉山右京自由詩306-9-18
葡萄色の- Rin K自由詩35*06-9-18
ナイチンゲール- 未有花自由詩9*06-9-10
レタス- 水在らあ ...自由詩33+*06-9-5
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