すべてのおすすめ
お伽話に、愛はある
世の中に、こんなに善い行いがあるって
子供に教えるべきだから
お伽話に、恋はない
世の中に、こんなに辛い行いがあるって
子供に教えてはいけないから ....
ぼくたちがみた
いくつもの風景は
今にもあふれそうなのに
それでもぼくたちは
未来をみようとしている
空気と水とこの大地
それから少しの食料と
君さえいれば
生きていける
どこからか
うまれた
しあわせは
てをつなぐように
であって
すなをくずすように
かわっていった
バスルームに聞えて来たのは
ベランダのふうりんの音
さんど ちり〜ん ちろり〜ん ちり〜ん
急いでバスタオルに身を包んで
ふうりんを見に・・・
短冊は揺れてるけれど音は出ない
カーテン ....
*
ロックは死んだ とか
文学は死んだ とか
ジャズは死んだ とか
詩は死んだ とか
絵画は死んだ とか
アートは死んだ とか
アイツは死んだ とか
* *
....
それを見つけたのはもう随分昔です
早口言葉みたいに呪文みたいにお経みたいに
聞き取れないような音で速さで
青で赤で黄で鮮やかな色彩で時に真っ黒で
真っ直ぐに進んで行きました
....
熱い日がまた来る
今日も暑いね
あの日も暑くて・・・
父さんにとって人生で最大の危機の日。。
熱い日がまた来る
思い出に熱波が押し寄せる
今日も暑いね
戦争は知らないけれど・・・
....
ひとりぼっちのダイダラボッチ
大きな花が欲しいと言いました
何故?
花占いがしたい
何を占うの?
昨日はどこに行ったの?
明日はどこから来るの?
愛はいつ見つかるの?
私は言いまし ....
みんな大好きだ
みんなみんな大好きだ
いまここに
心からの感謝を贈りたい
「誰しも、初めてから始める」なんて。
諭すように言われた、朧気な記憶
けれど、初めてなんて何ひとつなくて
ぜんぶは、きまりごと。
その決まりごとの中で藻掻くの。
初めてはレールの ....
ずっとまえ ぼくはとてもめがよかった
とおくのとおくのほうまで
ぼくはみえていたよ
そこにはないものまで
ぼくはみえていたよ
おとうさんとおかあさんはとてもめがわるい
ぶあ ....
おばあさん たべねば だめだ
見舞いにきた人が
そう 励ましてから
おばあさんの 体調は悪化した
食べれねぐなったがら もうだめだ
と 急に思いつめたらしい
看護婦さんがみかね ....
地球の自転に逆らって
飛び続けてみたら
いつかは
取り戻したい時間に
辿りつくことができるだろうか
ひらがなを覚えたのは
褒めてほしかったから
泣かなかったのは
泣けなかったから
望まないのは
叶わないのが怖かったから
受け入れられないのが
受け止められないのが
拒絶され ....
知らないホテルの片隅で、
丸くくるまって君の寝顔を見てる。
ひとりでは眠れないというから、
毎晩、君が寝付くまで色んな事を話す。
あの鮮やかな初夏の想い出を、君 ....
そいつがとっても残酷っぽい。
焚き火の火を見つめながら
煙草を吸っているから
涙もくしゃみも煙のせいにできる
焚き付けの新聞紙にはテロのニュース
世の中のもめごとみんな燃やしてすっきり
なんてわけにはいかないけど
....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに
鶴を折っていました
それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき
その子 ....
誰かに
みせつけるように
差し出した
蒼白い手首に残る
ためらい傷一筋
取れかかった瘡蓋
赤い傷口に
鈍く光る刃先
何故に
ためらったのか
死の際で垣間見た
希望と言う名のま ....
ガラス越しの空
幸せそうだね とても
あの人もこの人も 全てがみんな幸せそうだ
金木犀の香る頃
君が教えてくれたこと
今になってようやくわかったよ
伝えるすべは
もう 何 ....
さっきから君のことが
好きでたまらないと思っていたが
さっきより君のことが
好きになっていることに気がついて
こりゃもう仕方が無いので
風船みたいにいつか割れちゃうのかな
なんてのんきなこ ....
わたしの体の真ん中に
小さな芽が
顔を出しました
わたしはその芽を
大切に大切に
育てようと思いました
その芽は私の体から
養分を取るので
わたしは土になりました
数ヶ月 ....
傷つけても
失っても
私はここに存在する
風が止んだ
あなたを愛することがなければ
たぶん一生知らずに済んだこと
せつないという言葉の重さ
罪を背負って生きていく苦悩
夜ごと幻影に抱か ....
右も左もわからなくなったら
手のひらをみればよい
右の手にはひらがなで
「て」と書いてあるから
そうやって教わった
あの頃まで振り返る
何かこの先に進むための
ヒントがあるよ ....
ひとり部屋の中
あなたを想う
恋だと思っていた赤は
食べかけの林檎みたいに
淋しい音がした
太陽よ
あまり輝くな
孤独になるぞ
輝けば輝くほど
誰も見なくなるんだから
なんで ひとりでこなかったんですか
と 会社の玄関からでてきた 年上の男性に
詰め寄ったのは 十八の頃
告白しようと やっとかけた電話で
呼び出して 出かけた友達が
相手は 友人と一 ....
ひたむきに、ひとをあいすることをするひとがいて
わたしは、そのひとをひたむきにあいしたいとおもいました
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