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A case of Noble Dry Disease in our hospital


【緒 言】
稀な疾患である貴腐死病(NDD: Noble Dry Disease)の一例を経験したの ....
あなたの背中に吹いた風が

ここまで届くようにと窓を開ける

どこからか

たどたどしいリコーダーの音が聞こえる

この星はとても小さい
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  1

なにもみえない
から
こわいんじゃない
なにもみえる
はずがない
から
こわいんだ
 ....
  

大学時代のテキストの隙間から
色の褪せたチケットが
半券も切られないまま何年もそこに
「ところでそのコンサート」
と相方がつぶやく
そう
このコンサートはとてもよかったらしいね ....
   


まだ公園も整備されてなくて
材木置き場で資材主の目を盗んで遊んでた頃
もうお家へ帰ろうかという時間に
畑から帰る吉じいは子供達を集め
動物の真似をさせては
これは猿の薬、こ ....
 おいしそうなピザの表面には、とろけるチーズがアメーバのように触手を伸ばし、その際限無く広がり続ける指先は僅かに残っているトマトソースの海にまで注がれ、いびつに輪切られたピーマンの輪郭が、かろうじてそ ....   


とうさん


せんせいのおはなしには

ぼくらでてこなかったね


ぼくやまねこさんのように

どんぐりのさいばんしたかったな


くらむぼんみたいな友達ほし ....
今朝、レモンを産んでしまった
それは、色も形も匂いもレモンそのものだった
もし産んだのが卵だったら対処のしようもあったろうに
なんでレモンなんか産んでしまったんだろう
レモンに耳をあてると ....
 今年の鮎う ちっこおてえ、
 {引用= 夕方
 小さい頃から毎年聞かされてきた
 親父の秋を告げる声

 ここ数年は}
 空港工事で もう釣れんわいね
 {引用= と続く


  ....
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  たまご

  1

もしもし
だれかがよんでいる
こんこん
かべがふるえている
へんだ
わたしまだ
みみ ....
溶けた青色を見つけられないまま
虹は消えてしまった
ビルに反射された心音がふるえて
空も消えていく
取り残されたうろこ雲が溺れそうで
それだけはおんなじ、ね

身体を作り直そうと
くち ....
暑中お見舞い申し上げます
 今年は母さんの新盆だから
 せめて墓参りにくらいは帰ってきなさい
                  父より

   追伸
   そういえばクロがおとと ....
(百年後ニハ
 生キテイナイ)


二人連れと犬
雨上がりの夜
犬は
道端の壁やら草むらを
ジクザグにはしゃぐ
見えないものを見る
ひんやりした空気を恐れたりしない
世界 ....
骨洗いの宿題はたいへんだ
僕は集中力がないから
いつも苦労する

僕のお姉さんは骨洗いが
とても上手だ

姉さんが骨を洗う姿は
とてもきれいで
僕は
自分のお姉さんなのに
変な気 ....
 感情の吐露です
  それは美味いのですか
  脂がのってるのですか
  私は場違いではありませんか
  大将、
  はちまき ずれていますよ
  ずれているのは何だっけ
  そ ....
お久しぶりと
声をかけると
愛人は
この愛人はとてもよくできた愛人なので
泣いたり駄々をこねたりせずに
お久しぶりと
笑ってくれる

「連絡取れなくてごめんね。元気だった? ....
赤い辞書

君の持っている赤い辞書に
夕焼けは
挟まれている

もう長いこと挟まれていたので
辞書の文字が夕焼けに溶けて
世界がぼやけて
君の世界がぼやけてゆく

のを見ている ....
  

自転車置き場で
空を見上げるのがいい
そこに風でも吹いてくれれば
なおいい
そんなとき
携帯電話の電池でも切れていて
何か大事なことや
大した事じゃないことや
君にとっては ....
裂け 落ちる 感情 次々 と 卵 を 産み 発芽 する 悲鳴 を あげて やわらかな 襞 押し 広げる ためらい の ひととき 存在 の さざめき 充満 する 体温 傷 つける 声 爪 を たてて 皮 .... ようかんが街をつつんで
今日も夜がやってきました

駅からの帰り道なんですが
星々は百円ショップのようにチープにまたたいて
さしずめ月は壊れたひょうたんってとこですか

秋の虫がいい ....
虫歯が痛んだので歯医者に行った
虫歯を治してください
口をあんがあと開けたのはいいけれど
白衣を着たおじさんに
ここは目医者ですと言われてしまった

仕方なく
僕は自動車の整備工であ ....
切傷から流れ出でる血脈の
つんと甘い花の香を追い
絡みつく蔓の下に
思い出にひそむ君を知る

部屋の隅にひざを抱え
秒針の刻む音を聞く

耳をふさぎ目を閉じ
丸まり確かめる止まらない ....
裏庭のトマトをもぐようにわたしはわたしになまえを
いくつもつける
(たとえばフランチェスカ、など)
そこにいるわたしテーブルのうえのわたし
わたしがすでにいないところにいるわたし
テーブルの ....
容子さんの自由詩おすすめリスト(83)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
当院における貴腐死病の一例- たかぼ自由詩1404-3-18
アノマロカリス- たもつ自由詩15*04-3-3
きゃらめる_5- アンテ自由詩45*04-3-3
夕焼けのチケットさん- AB(な ...自由詩204-2-26
夕焼けのポケットさん- AB(な ...自由詩4*04-2-20
異食同源- 自由詩4*04-2-16
豚の唄- AB(な ...自由詩22*04-2-10
レモンの日- たもつ自由詩4204-1-30
キリコ遠く(改)- AB(な ...自由詩7*04-1-23
きゃらめる_2- アンテ自由詩504-1-21
泳げないひと- からふ自由詩904-1-14
猫の出家- 山田せば ...自由詩2803-12-20
夜の散歩- 大村 浩 ...自由詩1103-11-26
骨洗いの宿題- k o u j i * ...自由詩1503-11-20
寿司屋にて- 嘉村奈緒自由詩6003-11-18
窓の外- いとう自由詩1103-11-10
夕焼けが足りない_5- AB(な ...自由詩1303-10-26
夕焼けが足りない_1- AB(な ...自由詩1503-10-21
発芽_する_悲鳴- ななひと自由詩503-7-22
家に帰る- たもつ自由詩403-7-15
素敵なこと- たもつ自由詩1303-7-14
匂い- 竹節一二 ...自由詩103-6-30
テーブルのうえのフランチェスカ- なを自由詩3203-6-18

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