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朝の通勤 
今日から上着は春用

とことこ歩き
いつもの畑にさしかかる

すぐ横で
おじさんが葱を抜く

とたん
土の匂いに包まれて

胸いっぱい
深呼吸したら
からだ ....
本は両開きで

両手を軽く添え

一文字、一文字を

丁寧に追い求める

目つきは鋭く

背筋は垂直に伸び

視線と腕と背筋の

トライアングルに

智は巡り廻る
 ....
失われた命の面影を
ヘルメットに託した
世界中のマスコミの前で
競うより未だある悲劇を

一握りのための大勢
いつだって困難なのは大勢
制度を隠した奴隷
遺された者にしか見えない幽霊
 ....
コンクリートの地面に転がっている、二つに割れた卵の殻。そのどちらも中身はからっぽ。そんな卵の殻の中身について考える。それは雛鳥が微笑ましく孵ったあとに風に飛ばされた殻なのか、それとも黄身も白身すらも生 .... 鮮明に覚えている
生まれてから 
初めての嫉妬

五才くらいの頃
アニメの
星の王子さまが大好きで

王子様が
大事にするバラが
憎くて仕方なかった

わがままを言って
 ....
喧嘩した翌日に
何の言葉も交わさず
倒れて入院し亡骸と
なって帰って来た、
胸はまだ命の温もり
を抱えていた
生きた残火で膨れて
跳ねて行きそうな体
大きな体躯を入れて
抑える棺桶は ....
雨水すぎて
空に湧き出したひだまりの実生が
久しぶりにとっても、眩かった
爪先ほどの春を
芽吹いたさいぼうの菜を
並べて調理する
ふかふかする国防色の服を着ながら


どこへ行けば
 ....
眼鏡をかけた時の
ほっとした感じ
愛は身の内に流れている
誰かとそれを交換したい

眼鏡はくっきりとした世界をくれる
あなたは揺れる胸を支えてくれる

私は全世界を受け入れ
この町の ....
町はゴミに支配されている。
誰も認めたくないが、ゴミがなければ、
町はすぐに消えてしまう。

ゴミはただの廃物ではない。
町の歴史がそこに溜まっている。
誰かが笑い、泣き、怒り、諦めた痕跡 ....
あの人は、夜になると机に向かう。
昼間は静かで、どこか所在なげに庭を歩いているくせに、夜になると別人のように背を丸め、灯りの下で紙に向かう。私はその背中を、何度も見てきた。

ランプの火が揺れる ....
私は私であって私でない

太き樹木の群れの向こう
青い青いお空がもう
更に青に染まり貫かれ
自分がとほくとほく
拡がりながら奥まり生き
人群れたちの顔、顔、顔、
色々くっきり浮かび続け ....
まだまだ寒いのに
君は咲いたんだね
小枝のように細くても
桃色の顔が映えて可愛らしい

小さな苗の君が
年とともに成長し
若々しい目をして
ひとつひとつ笑顔を開く
そのさまが愛おしい ....
娘の卒展へ行くため
阪急電車に乗る
神戸方面へ

降りたのは
懐かしい駅

娘が幼い頃
二人で訪れた動物園

記憶にあるのは
平日で空いていたのと
曇った空
彼女のつむじ ....
{引用=海の見える町に住んでいる少女
概念と図形によって構成された空間
外気は暖かく、音響は風に乗る放物線に乗って
漂う粒子が拡散する市街地まで
通過するバス停前の時刻表に
飛来する戦闘機の ....
 憤りのままに
 閉めてしまった冷蔵庫の中で
 ビンのぶつかりあう音
 微細なひび割れでもあったのか
 ジャム瓶だけが割れた

 ねっとりしたトパーズ色と
 雑ざって宝石の様に耀う
  ....
「ウミガメモドキは何をあんなに
 悲しんでいるの?」
 アリスはグリフォンに尋ねた
「みんな彼の想像だよ
 本当は何も悲しんじゃいないんだ」

ウミガメのスープは海の味
ウミガメモドキの ....
日が昇り 半袖半パン姿で
二階ベランダに出れば

想わずも温ったかい気の感触

改めてスッポンポンになり
ストレッチ、スクワット、
腹筋、腕立て、三十回ずつ
そうしてゆっくりゆったり深 ....
実家の仄暗い納戸に
新品のおむつが並んでいる
それを使う予定だった父は
この世から旅立っていて
父が使うことはもうない

ひとりになった母は
ひとりで確定申告をして
ひとりで片付けをし ....
カーティスは言う
何も訊かなくていいんだよ

私たちは既に
答えとしてここに

宇宙が瞼を開いたときの
たった一つのつぶやきへの

それでも雨粒のように
質問は降り注ぐだろう

 ....
ふくふくしてるね
すずめ達、
冬の細雨に濡れながら
アスファルトの上
一時も休むことなく
何か餌を啄んで
生まれ生き抜く姿、

ふくふくふっくら
何故か可愛らしくて

ふくふくと ....
生まれた命は
誰に言われなくても 生きようとする


卵の中では せっせとカラダを作り
 外の世界に出会う日に備え
土に落ちた種は 根を伸ばし小さな芽を出して
 太陽に愛される夢を見 ....
あらっ、雪
と、妻がいった。

予報は当たるもんだね
予想はたいてい外すのにね。

これは、積もるわね、きっと。

喜ぶのは、子供だけだよ。

せっかくの休み
寝床から出ていくの ....
その人の悲しみを
すこしでも
軽くするために

その人の傍にいて
できることを
模索する

それが目下の
やるべき
大切なこと

今日は
蜂蜜紅茶と
笑い話を持参

 ....
凍結の雪降り頻り
街の明かりもう灯らず
瓦礫の山積み重なる

一握りの子供達だけ振り返らず

列を成し進みいく
露わになった魂を曝し

今宵もまた
無数の恒星の眼が見開かれ輝き出て ....
 陽のあたる
 名前も知らない神社のわき道
 側溝を覆い隠す熊笹の
 枯れて葉の縁が白くなる隈取りに
 春へうつろう植物の
 地力を感じてたのしくなる

 ぽつねんと浮かび
 ふいに消 ....
ギブミーチョコレート
関係性の完成形
それが世の中だというけれど
僕は受け止められなくて
待ってと告げた
もらう代わりに
君が
僕を
独り占めにするのは
更には尻に敷くのは

 ....
小春日、
冬がときおり気紛れに被ることのある仮面、
とてもおおきな、
あしなが蜘蛛は、
その翌日、
いち早く訪れた、をよそおって、
まるで春そのもののように壁に張りついている、
けれども ....
節分の豆まき用の
落花生

結局
「鬼は外 福は内」は
やらずに寝た

今夜
ウィスキーのアテに
落花生

パキッと割ると
左右に分かれて
一個ずつ

なんだか
悪 ....
号令がかかると皆コンベアーに乗り流された
耳障りの良い音楽が流れて楽しそうに踊った
やがてプレス機で次々と成型され缶に入って
ワクチン注入の後密閉されてX線検査を通り
配送先は激戦地で食料のふ ....
ちいさな悲しみが
あなたの胸を穿ち
しだいにすり減って行くのを見ていた

やわらかい肌は薄く硬く割れて
溜まった涙が流れ出す
春には 鳥や蛙がくるでしょ
あなたは言う
薄っぺら ....
yaka2さんの自由詩おすすめリスト(52)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春のごちそう- 花野誉自由詩15*26-2-27
読書する人は美しい- 多賀良ヒ ...自由詩226-2-25
世界に訴えてもなお- 自由詩11*26-2-25
卵占い- 本田憲嵩自由詩1226-2-24
バラのおかげ- 花野誉自由詩13*26-2-24
父の死と私- 伊藤透雪自由詩7*26-2-23
いろは- 唐草フウ自由詩15*26-2-23
眼鏡をかけて- 杉原詠二 ...自由詩7*26-2-22
ゴミ- 後期自由詩426-2-21
客人- 後期自由詩426-2-21
えぇてる映写/Nothing・Help・Us*- ひだかた ...自由詩726-2-20
河津桜- 伊藤透雪自由詩13*26-2-18
ひかりをもらう日- 花野誉自由詩20*26-2-17
0.02..- ryinx自由詩16*26-2-17
JAM- リリー自由詩18*26-2-16
ウミガメモドキのスープ- 紀ノ川つ ...自由詩3*26-2-15
春近づくこの朝に- ひだかた ...自由詩626-2-15
買い置き- そらの珊 ...自由詩16*26-2-14
カーティス- やまうち ...自由詩326-2-12
灯る心音- ひだかた ...自由詩726-2-11
生きること- さち自由詩226-2-11
白いまま- 後期自由詩526-2-11
我儘なのかもしれない- 花野誉自由詩21*26-2-10
裸にされた街*(改訂)、追伸- ひだかた ...自由詩7*26-2-8
こみち行く- リリー自由詩21*26-2-7
待って- 自由詩1126-2-7
立春前- 本田憲嵩自由詩1626-2-4
落花生を割る- 花野誉自由詩21*26-2-4
国民缶- 自由詩526-2-4
鳥や蛙- はるな自由詩326-2-3

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