トースターを買い替えた日
心のなかはいつも雨だった
イーストビレッジに朝が来るたびに
バターをたっぷり塗った
クルミ入りのパンをかじって
テーブルの上の涙の海を泳いでいた

鼻水をすすり ....
Lookin' for love いま建ち並ぶビルの中で立ちすくむ
もう戻れないああ帰れない愛しいあの日々
真夏のヒマワリのように鮮やかに揺れてる
過ぎ去った季節に置き忘れた時を
も ....
コリン・ウィルソンが処女作『アウトサイダー』を出版する間際、
自転車を盗まれ暗澹たる気分になったそうだ。最後は悪が勝利を
収めるであろうと。しかし出版された後は、ベストセラー。当時、
世界を震撼 ....
長い間
体は魂を入れる器だと思っていた
時には大切に出来なかった
だけど
こんなにも長い間
私の意思を全うしてくれる
体をロボットだと考えると
その並々ならぬ献身に
なんだか泣けてきた ....
ビールにしようか
冷酒にしようか迷って
一夜干しのイカに合わせて
冷酒を啜る
新生姜漬けも買ったんだっけ
晩御飯のおかずそっちのけで
お酒選び
強くもないのに
不意に秋を意識した今日
 ....
さんざん探し回ったあげく
本当の自分は見つからなかった
旅立ったはいいけれど
いまだに一度も帰ったことがない

途方もなく時間を費やして
創ろうとしていたモノは何だったのか
やみくも ....
今年に入って
私は私を疑うようになった
特に仕事においては常に疑っている

会計では、患者様二人ごとに金庫の中を総計算
取引先に出す伝票は、四度、五度、確かめる
それでも、まだ足りない気が ....
そっと踏みいる、それへの入り口。プールサイドの縁に紺いろの靴下を濡らす。夏の制服姿の少女が夏の制服姿のまま水色のプールの中へと入ってゆく。やがて肩の上から頭のてっぺんまでをも水色の水鏡へとゆっくりと沈 .... 花ってさ
何でこんなに綺麗なんだろうね
だって
鳥とか虫とか引き寄せるだけなら
こんなに綺麗に咲く必要なんか
無いわけじゃん?
それなのに
まるで鑑賞されることが解ってるみたいに
創ら ....
夢の中で夢を見る、これから彼女に会いに行こうとする夢の中の夢を見るけれども会いに行こうとしても準備に追われてなかなかすぐには会いには行けないそんな夢の中の夢を見るそんな必死に会いに行こうとする夢の中の .... そんなに急いで歩かなくても

ちょっと歩みをゆっくりして

空を見上げてごらん

空の青さに心が



そんなに急いで食べなくても

ちょっとゆっくりと噛んでごらん

 ....
5秒でした

6秒でした

1分でした

1分5秒でした

イライラしました

2分でした
3分でした
5分でした

10分でした

15分でした

10年後

 ....
男を忘れた時

生きる力を失う

女を忘れた時

生きる美が消え去る

中身も外見も大切に

この道を歩んで行きたい
論理的思考というものが
一度の入院で
えぇ、砕け散りました

詩にとっては
よかったかもしれない

奔流するイメージさ

ときに愛に基づき生きる
れば戦争は止まないか

実は殺 ....
終末時計が進んでいく
気づかぬふりして笑ってる
灰を運ぶ雲が
もうすぐやって来る

神などいない
権力があるだけ
知らないうちに
飼い慣らされてる

目を覚ませ
何に金を注ぎ込ん ....
 吹きあげる風の中に
 桐の梢は ざわめいて
 生暖かい涙をこぼす
 その下に立つと
 はるかなるものへの憧憬と裏返り
 抑えかねる寂しさ

 赤い血汐をもっている
 私が夜を恐れて
 ....
 
 夜、ベッドに入って

 まぶたを閉じる

 色をイメージする

 漆黒では眠れないし

 純白にはなれないし

 暑くて寝苦しい夜は

 涼し気な薄水色

 悲しい ....
朝の妄想

もしかしたら
私は前世を忘れた
死に戻りを
繰り返しているのか
 
なんたって
前世では一つの魂が現世で二つに分かれた「魂の片割れ」のスピリチュアルな
この世にたった一人しかいない運命の人、出会うと磁石のように強烈に惹かれ合い
お互いを深く理解しあえる怪しい詩だよとツインレイ ....
彼のこころには「恥」がない
彼のこころには「公平」がない

愛する者が此処にしかいないから
此処に綴る
それは理解できる

だが

問いかけに応えもしない
彼は「誠意」というものが ....
チーズを選びながら
泪が溢れた

逢いたい

ベーコンを選びながら
声を上げて泣いた

逢いたいよ

アイスを無意識につかんで
更に哭いた

逢いたい逢いたい

コロナビ ....
Raincoatはお嫌いでしょう sugarcoatで献じる嘘
Evilを真似てlive供給 アナグラムの愛 日々拝受
Glamorousなるgossipも才能なれば許容範囲
Automatic ....
(じゅるりと甘い豊水梨
まだ食べさせられていない
疲れこんで放心
ひととおり過ぎてペタと座り込む)
 
一人で悠悠と横たわりながら耐える
くらしと
半生を捨ててあまい缶詰の汁に
溺れる ....
樹々のささめき
秋のまなざし
土の殻を脱いで
風鈴と戯れる
あの風のよう
出奔し
残り香をたぐる
民族という幻想の
ゲル状の遺跡を渡る
無造作に繊細に
ごぜの指先の
せつなの逡巡 ....
吃音の恋人の鳴き声は
滞る渦の中のガラス片
あるいは雨の日の蝶の瞬き
細かく光りながら吸い込まれていく

恋人 君の縺れを
優しい泥のように愛している
北国ではもうほとんど涼しい。秋の陽。こどもたちのみずあそび。さきっぽを踏んづけて、長い青いホースにはとても小さな小さな穴がいくつも開いていて、そこからとても細い細いやや霧状の水が勢いよく飛び出してきて .... たまに失敗するよね
そして自分を責めるよね
そしたらまた
失敗が重なっちゃって
嫌になっちゃうかもかもね
だけどねみんな一緒だよ
失敗ばかりで毎日送ってる
いつかそれが花咲いて
笑って ....
気づかないよ

 愛がよく理解できなかった
だからなのか歳をとっても
理解できているのかわからないけど
愛の裾野は理解を超えるほどひろくて

詩とは何かを悩み続けていると
ときどき現れ ....
世代や時代に割り振られ
多様性に翻弄されている
ニュースは同じ言葉を繰り返して
私の名前を呼ぶことはない

溶けてしまいそうな
ごく少数の部類を混ぜて
最高気温と心中しようか

バブ ....
儚いよ
過ぎゆく毎日
草臥れた帰り道
どこからか
ドレミファと
音が流れてきて
思わず見上げたんだ
ソラ
涙が出ていた
それは明るくこぼれてるから
小さな声で
シド
って呟くよ ....
自画自計さんのおすすめリスト(84)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
イーストビレッジの夜明け- 歌留多カ ...自由詩325-10-15
クロスロード- 喫茶大島自由詩2*25-10-15
夜明け前- りゅうさ ...自由詩4*25-10-15
ANSWER- ガト自由詩3*25-10-15
憂さ晴れず- りつ自由詩4*25-10-14
あなたはどうなんだろう- 夏井椋也自由詩1325-10-12
日々、私を疑う- 花野誉自由詩20*25-10-11
ししゅん- 本田憲嵩自由詩1625-10-8
神さま。- りつ自由詩5*25-9-25
夢の中で夢を見る- 本田憲嵩自由詩1025-9-24
そんなに急がなくても- 多賀良ヒ ...自由詩325-9-24
本能もつかのま- カッラー自由詩225-9-24
わすれもの- 多賀良ヒ ...自由詩125-9-23
シンプル・イズ- りゅうさ ...自由詩5*25-9-23
もうすぐ雨- 自由詩7*25-9-21
未練- リリー自由詩9*25-9-20
おやすみの色- おやすみ自由詩325-9-20
朝の妄想- 足立らど ...自由詩325-9-19
君ひとり- 足立らど ...自由詩4*25-9-18
こころを騙るものよ- りつ自由詩2*25-9-17
逢いたい- りつ自由詩2*25-9-17
REGARD- 福岡朔自由詩2*25-9-7
旅がまたはじまる- 唐草フウ自由詩13*25-9-7
彼女のゼリービーンズ- ただのみ ...自由詩12*25-9-6
縺れ- はるな自由詩625-9-6
ちいさい夏- 本田憲嵩自由詩1725-9-6
失敗なんてね- 降墨睨白 ...自由詩5*25-9-5
気づかないよ- 足立らど ...自由詩7*25-9-4
残る夏- 青の群れ自由詩725-9-3
ソラの涙- 自由詩11*25-9-3

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