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もしいつか会うならば
そこは淡い抽象画のような場所
つつましく響き合う
やわらかな薔薇色を 薄明や薄暮の青灰色を
ほのかな真珠色を しっとりと佇む秘色を
感触しながら
静かな体温を寄り添わ ....
僕らは歩く
九月のふちを
ほろほろと崩しながら
重い夏が過ぎたあとに
おとずれるはずだった
空虚
さえ失われて
行き場をなくした僕らの
可憐な破壊衝動が
あかるい空へ
微細 ....
零は零れる
存在と存在のすきまから
消滅と生成のすきまから
音も立てず零れる
零という名で囲われた
自らの内の虚無へと
絶え間なく零れる
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