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あなたの髪を撫でながら
子守唄を歌う
きみは
私の胸にピタリと耳寄せ
鼓動の絶えまざる勇気の音を聴いている
彼が生まれてくる前
白い祈りの中で聴いてた安心に憩うメロディ
もう ....
旅行鞄ひとつ手にもち
冬の夜を渡る夜鷹
哀しい瞳に行く先知らぬ望郷の念
子守唄が引き返す
吹き荒れる冬の嵐は枯れ葉を纏い
切なく胸を焦がすのは
浜辺で拾う貝殻のせい
....
きみが{ルビ枝=え}を{ルビ手折=たお}り給ふか鈴鳴りの
{ルビ満天星=ドウダンツツジ} 満ちて{ルビ咲くらむ=錯乱}
死者のあしおと散るこえの
花息吹だき{ルビ御霊=みたま}ふる
{ルビ永久=とわ}をかぎりと{ルビ去年=こぞ}を問う
晴れるや明日は靴飛ばし
あまどい伝うなみだかな