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硝子の欠片ひとつひとつ拾っても粉々に砕けたパズルは元に戻らない

壊れた絆
傷痕に吹きつける風
虚しさが胸に込みあげる

精神(こころ)の弱さが僕を責めるから
うなだれるキモチが不安を掻 ....
君は爪を噛んで下を向く
白い時間が二人の間に流れてゆく
むなしく流れるジャズの調べ

僕は言葉を切り出す勇気も無く君を見つめるけれど
もうボクの事なんか君の瞳にも映らないんだ
明日になれば ....
淡い水色がどこまでも広がる空は僕の心を呼び醒ます
思い出の欠片が瞬くたびに響く記憶

風に乗ってあの山を越えれば苦い感情もやがて甘美な詩となるのだろうか?

蒼い海を渡り君の住む街へと還ろう ....
柔らかな光が僕を包む頃
君は僕を忘れてしまうのだろうか?
それとも跪いて
僕の哀しみを共に分かち合ってくれるのだろうか?

天使の遺言は僕のココロを揺らすよ
君の睫のように闇を導く
広げた指のひとつひとつに溢れ落ちる僕の涙
冷淡な月が見下ろす夢は幻となって僕をひき裂く

あぁ、差し出した手をいぶかしげな瞳で振り払う君
虚空を舞う傷みは僕の中で仄かな熱を帯びてくすぶる

 ....
哀しみは心のうちに深く、深く、差し込んで
僕をきつく、きつく、締め付ける

ああ、このふがいなさ
手を伸ばしても届かない月明かり
まるで闇雲に隠れるように僕のもとから去った君
何もかもが戻 ....
いつまで待てばいいのだろう
触れる事の出来ない〝君〟

もし〝君〟の傍に一歩でも近づいたら壊れてしまうんだ
何もかも
まるで繊細で複雑なガラス細工のように

だから僕は見守るよ
〝君〟 ....
歯を剥き出して笑う君は悪魔のよう
自分より高みに昇ろうとする者を蹴ッ跳ばし
突き陥としては意気ようようと胸を張る

嗚呼、人は己の心に偽りがあったとしても
他人を慈しむ事など出来るのだろうか ....
運命の歯車のように廻る車輪
ギシギシと音を立てて銀色の自転車を走らせた
僕の頭の中はただ金の事ばかり

〝ムダ使イナンカ、シナキャ良カッタ〟
そればかりがまるで僕を責めるかのように鋭く突き刺 ....
僕は君の事買い被り過ぎてたんだね
君は誰よりも内面(ナカミ)を大切にするヒトなんだと思ってた
だからいつも行動で己れの信念とやらを証明してきたのだと
僕は僕なりに君については納得していたんだ
 ....
もし貴方とまた再会出来るチャンスが与えられたとしても
私は他の女みたいに奇声を挙げて
それに飛び付いたりなんかしないわ
余裕の笑みでどんなことでもやり過ごして見せる

だってそんなのもう
 ....
真っ白な大地に紅い亡者がチロチロと
不吉な舌先で黒いヤモリを舐めながら行進している
灰色の雨が濁った街を濡らして
怒りと哀しみの入り混じる極彩色の絵の具を溶かす

人々の瞳に宿る炎が
どん ....
焦茶色の土に塗れ
横たわる聖護院蕪と金時人参
自宅裏手にある井戸で
背筋凍るような水を浴びて
凹凸の肌を露わにする
長い間固い土に埋もれていた彼ら
掘り出されてやっと日の目を見る

さ ....
井戸水で泥を払う
ラディッシュはたちまち濡れた肌に日差しを浴びて紅く輝く
まるでルビーのように

粘土のように粘りのある泥を深緑の髪とともに冷たい水で洗い落とし
さっぱりとした體でこちらを見 ....
脊椎管狭窄症となった母
腰から足先までの痛みを訴え
起き上がることも座ることもままならず
歩けば足を引きずっては立ち止まり
痛み止めを強いものに変えてもさほど効果なく
右足にきつく巻きつけら ....
表現することに貪欲な幼女はいつしか誰にもわからない
自分だけの表現を見つけるようになった

こころの底や隅っこに引っかかった蟠りを吐き出そうと
黄色いクレヨンで半月の顔した人物を描くも誰の目に ....
詩人たちは皆何がなんでも
会を存続させる意思に溢れていた
 総会は紛糾して最後まで意見は纏まらない
そんな母の思惑は外れ
詩人としての居場所を守りたい
そんな活気に溢れていた

詩で集い ....
燃えるような思念が月明かりに照らされて夜に漂う

あぁ、いますぐ君の腕にしがみ付いて
そのまま溶けてしまえたらどんなに良いだろう

たった独り不安定な砂利道を歩く侘びしさよ
歩くたびに小石 ....
私の愛しいヒト
聞いてください
どんなに高価な指輪も服もバッグもいりません
莫大な財産も家も欲しくありません
その代わりあなたの本当の愛が欲しい

だから聞かせてください
あなたのココロ ....
絡み合う糸と意図とを手繰り寄せ
巧みに操る人形遣い
踊り狂う人形達の破廉恥なまでの動きは
彼の唇に薄い微笑(えみ)を浮かばせ
鋭い眼光を三日月形へと和らげる

ああ、堕落と酩酊の狭間へと送 ....
這いまわる指先の運動
悦楽(ヨロコビ)の琴をかき鳴らし
滑らかな肌を滑るように
自在な往復が私にめまいを起こさせる

あぁ、水音の鳴る淫らな背徳
心地よい堕落
白い闇に抱かれて光の先へと ....
僕の大切なベビーフェイス
無理に笑わそうとして泣かせてしまったんだ
細く柔らかな髪がサラサラと風になびく
漆黒のカーテンが
涙でクシャクシャになった君の横顔(かお)を隠して
僕から遠ざかって ....
我が家のボンボン時計が十二時の鐘を鳴らし
僕は思わず顔を上げ時計のほうに目をやった

君はいまどうしてるのだろう?
柔かな布団の中で
自分の優しい温もりに包まれながら
深く安らかな眠りに就 ....
僕のアタマのなかは黒い嵐が渦巻いて
僕を困惑と狂気のさなかへと陥れてゆく

あぁ、信頼という壁は
砂糖で作られた家のように崩れ去り
まるで、唖のように押し黙っているよ

なにもかもが混沌 ....
煌めく刃
一直線にひかれた赤い線が
柔い肌のうえで徐々に滲んでゆく
冷たい雪のような感触が
私の背筋から流れては消える

静かに 
静かに
時間ばかりが過ぎて
何もかもが動こうともせ ....
遥かなる波の音
静寂とともに私を浚ってゆく

暗い波間にみえるのは私の人生そのもの
脱け殻のように漂う空虚な身体を
ただ、ただ、弄ぶ気だるさよ
そのまま冷たく神聖なる水に洗われ沈みたまえ
 ....
貴方はまことしやかに人生を演じてみせる
それはより自分自身の理想像に近づくために

仮面の下に隠された貴方の素顔を私は知りたい

虚飾に塗れた偽りの仮面を脱ぎ捨て今すぐ私に逢いに来て
狂お ....
暗闇を駆け巡る侘びしさよ
盲目のなか悶え苦しむ己を鏡越しに見つめ
何を思う?

人々は仮面を被り
さもヒトゴトのように私のあいだをすり抜けてゆく
まるで風のように・・・

他人という寂 ....
偽りの愛の炎のなか身を焦がす
「さびしくないさ」とつぶやきながら

まるでアルコールランプのよう 
冷たいガラスの中で立つ火の柱

いつまで燃え続けているのだろう
ふっと息をふきつければ ....
国家は人の集まりで出来ている
国のために何かするんじゃなくて
自分たちで国を動かさないといけないんだね

人の輪で地球を動かそうよ

たてまえ、なんてもういらないよ
本音もいわなくていい ....
洗貝新さんの栗栖真理亜さんおすすめリスト(36)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
硝子のパズル- 栗栖真理 ...自由詩2*25-5-3
忘れずの君- 栗栖真理 ...自由詩425-5-1
涙の海- 栗栖真理 ...自由詩625-4-30
天使の遺言- 栗栖真理 ...自由詩4*25-4-27
ナイショ話- 栗栖真理 ...自由詩4*25-4-27
両性具有(アンドロギュヌス)の幻(ユメ)- 栗栖真理 ...自由詩2*25-4-25
哀しみの君- 栗栖真理 ...自由詩5*25-4-22
悪夢の呟き- 栗栖真理 ...自由詩525-4-20
欲望の歯車- 栗栖真理 ...自由詩3*25-4-15
愚痴る女- 栗栖真理 ...自由詩4*25-4-12
獄門の紅い糸- 栗栖真理 ...自由詩2*25-4-12
憂う街の詩(ウタ)- 栗栖真理 ...自由詩6*25-4-10
ごちそう- 栗栖真理 ...自由詩6*25-4-10
記憶- 栗栖真理 ...自由詩3*25-4-9
介護- 栗栖真理 ...自由詩3*25-4-8
表現- 栗栖真理 ...自由詩2*25-4-8
詩人の意気- 栗栖真理 ...自由詩4*25-4-7
哀しみの墓標- 栗栖真理 ...自由詩2*25-4-3
セイレーンの誘惑- 栗栖真理 ...自由詩3*25-4-2
人形の館- 栗栖真理 ...自由詩2*25-3-30
歓楽の彼岸- 栗栖真理 ...自由詩1*25-3-30
幼な髪の君- 栗栖真理 ...自由詩3*25-3-29
禁じられた愛戯(アソビ)- 栗栖真理 ...自由詩2*25-3-29
黒の嵐- 栗栖真理 ...自由詩125-3-25
柔かな闇- 栗栖真理 ...自由詩2*25-3-18
藍海(うみ)の波風(かぜ)- 栗栖真理 ...自由詩2*25-3-16
薔薇の刻印- 栗栖真理 ...自由詩225-3-3
道化師の輪舞- 栗栖真理 ...自由詩3*25-2-21
迷宮(ラビリンス)- 栗栖真理 ...自由詩1*25-2-20
知恵の輪- 栗栖真理 ...自由詩1*25-2-20

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