すべてのおすすめ
シャッターのおりた憂楽街
眠りに落ちた改札口
プラットフォームの底
沈んだレールから
明日が聴こえますように
なぞなぞ
5つあれば
じゅうぶんでしょう
人指したいって
からだにフィットしないけど
中指よりも親指がよくないかい
さくら公園の彫刻でもあるまいし
猫は小指
薬指だったら良 ....
おっきなあいつがいるからかな
あすをよぶ7時が
こわくてたまらん
桜咲くらん
おおきな玉ねぎのした
川面のはないかだ
花粉のつごもり
めまぐるしいR7
いきるかいきまいか
....
ばんざいばんざい
ぼくたちはともだちと
みにいくんだ
せいいっぱいの
アンコール
あのステージで
もう一度
ともだちなんだって
みにいったんだ
小さな足で
このステージを
小 ....
チョコレートにリキュールで
モーツァルトらしい
モーツァルトを聴かせて作られた
蔵粋らしい
酒にモーツァルトを聴かせたものらしい
くらしっくと読ませるらしい
生きてる間に聴くも ....
五線
5銭
いちどの付箋、口笛
付箋、聴こえた
スマホのアラーム、ペットボトル、天井、壁
冷蔵庫、玄関、手袋と靴、ドアから階段
ゴミを捨てた息白く
つながる、つながらないか
....
石垣に
すっくとたつ
つわぶきの黄色い花を見かけ
かすかにかじかむ
祖母の佃煮、匂いたつ湯気
もう一度食べたいが作り方がわからない。
つわぶき、つわぶき
もう一度私の口に入れ。
....
あるきはじめてから
やっと息をすることを
感じたものだから
四つん這いにすすむことが
やっとで
匍匐前進した先で
どんなに頭を上げても
見えないものは見えないだろうなって
息が上がって ....
あるきはじめてから
やっと息をすることを
感じたものだから
四つん這いにすすむことが
やっとで
匍匐前進した先で
どんなに頭を上げても
見えないものは見えないだろうなって
息が上がって ....
朝ぼらけかすみし山の冬木立
鼓膜に残る響き息の跡
ときはかねときあかねさす井戸端の
夕餉の支度暮れのにおいは
山の中静かに凍る湖が
数億年の冬眠を守る
暖冬に明日、明後日と大 ....
部屋に椅子がある
隣に体育座りをした母がある
雲が青さを通り越して
手をとり椅子に導く、空は久しぶりね
玄関に並んだ靴
妻は夕食を作り、息子はトミカに夢中
1のつぎの靴 ....
玄関から
こうべをたれた季節がおじゃましますと
きづかぬうちに背戸から帰り
台所に置かれた熟れた柿をついばむ
鳥たちのカフェテリアが暮れ
初時雨にかじかむ指をとおし
その指で、かじかむ時雨 ....
投函された手紙のような
つつましい
アメージンググレイスは
手紙それ自身が読まれるまで封をされ
言葉ありき、a、α
胎の中でなくしたまま産まれ
ここが家だと、わかる
教えてくれたもの、人 ....
午後ティー淹れたティーカップ
祝日の遊園地
中も外もまわるまわり
衛星カメラを
反転させても
とどかない
銀河系のベランダに
望遠鏡を置く
砂粒をあつめたティーカップが
暮れの手前で ....
サァサいよいよはじまるよ
秋の大綱挽きまつり
山が勝てば豊年満作海が勝てば大漁旗
ヤムイモウコンシロウリマコモ
マグロにハマチ、ミノカサゴ
スイサァースイサァースイサァサァー
サシ ....
くびながりゅうが待っている時間旅行の旅はいかが
めぐる四季みをつくすしき、空席
秒針の音ねがえりをうつ
旅に果てたんぽぽに酒
はてふかしちちろちちろとなく虫のいて彼らのうたうセ ....
さやかなこまかなことばさきとどかぬのならそまず散るだけ
おとしぶみおとした文の子守唄
せきをしてもひとりよりすこしふかい秋はひとり
焼きいも売りの声すこしたかく
石黒くなりショパン ....
最近チャットGPTなるものを教えていただいたので
遊んでみました。
わがみよにふる
かねのこえ
ひとえひとよの
ちりとなり
ついのほろびを
ながめせし
ひとへひとよの
ちりあくた ....
金曜日のむかえ方は人それぞれだし
金木犀の香りも
咲き方も
同じ月を見ているなんて
朝晩の風と同じように
肌寒い感じがするから
同じ月が見ているって
それが特別でも
そうでなくても
蝉の殻いましたたる
日付変更点がここだとしたら
日曜日というやつは
木の幹に刻まれるより
撤去された砂場に埋もれたままどこへ行った
真ん中のあなぼこ
その、まわりばかりを見ている
掘 ....
あの日の夜空はまったくの偶然なのでしょうか
生きられないと思っていた
希望とかそんな簡単に声にできないなにか
立っている
電柱から
(かすかなノイズを)
点が結ぶ線を
つまさきで ....
しとと濡れ
薄紫に咲きほこる中
とおりゆく
あたたかい
階段は紫陽花におおわれ
濡れたままの手
とびらあけたらさ
毎日まいにち
あっていたのに
小さなはこになってた
....