すべてのおすすめ
白い顔、しながら
君を探すんだけど

君の顔が見えない
強い雨が目を刺すから
くぐり抜けた街の汚れは
とりかえることもない
白いカッターシャツを
汚し続けているんだ

ため息を ....
ごめん。
嘘ついていました。

恥にまみれた人生を、送って来ました。

なにもカッコつけたいわけじゃなく、
じゃなく、
とてもカッコをつけたいの。

だって、生きて、

なんのた ....
あゝ、それにしても
時代の騒音は
どうしてこんなに胸に残るのか

夕べ、楽しい
笑顔の写真をみた
懐かしい、カーニバル
踊り狂った
ふたりの距離は
どんな不幸も忘れさせてくれ ....
鈍色空は僕の心
鈍色空は僕の気分
鈍色空は行き止まり

そうしてぼんやり全てに呆けて

僕の心に花野が開ける
狭い暗渠を通り抜け
あの無上の花野に至る
父さんの部屋には
美しい蝶たちがたくさん死んでいる
父さんのお好みの姿勢でピンに止められ
埋葬もされず
ひたすらあの男から愛を注がれている

父さんの部屋から
解放された死者たちが溢れ出 ....
無表情な肩のラインに沿って
赤信号の続く右腕が

誰かと呼び合うお揃いの鈴で
青信号に変わる瞬間を
踏み出す時の一歩を忘れない

遠く近くに感じる鈴の音を
重ねるだけで聴こえるメロディ ....
六月のアナウンサーの言う通り
私達は毎日カサを持って出かけている
高い降水確率を証拠として煽られては
保険を持ち歩かないといけない気になる

けれど外出先から帰宅した夜
カサは朝のまま乾 ....
繰り返される奇蹟の剪定。
無造作に投げられた肥料袋の中
目一杯に、名のかけらもない痩けた原住民。
命を表象した符号がうねる交差点。

ときおり霞むような速さで、伐採、
あるいは収穫をお ....
――逆さまに曝された流線型の細ながい肢体。澄んだ水面の白い後ろ影は揺れる。世界でも有数の赤い夕陽は沈んだ。そののちに訪れる、この心地よい夜の冷ややかさ。その臀部の心地よいなめらかさ。そよぐ枝葉のように .... 遠くの森はいつの日か
愛娘と歩いた森
今頃木々が色づいて
キラキラ綺麗に輝き出し
二人で辿ったあの道を
艶やかに照らしているだろう

 娘よ、お前は元気かい?
 今頃二十歳のその道を
 ....
鉄の嵐の翌日に
ガジュマルの若葉が
青黒い焦土から
そっと芽吹いた
たくさんの血が流れた
悲しい焦土から
おだやかに命を紡いだ

祈り
叫び
呼び
思い
気遣い
耐え
ある ....
秋の夜に
煌々と浮かぶ半月は
闇に艶めく大地のあちこち
銀の涙を溢しながら
陶然として傾いていく

わたしは寝床でゆっくりと
その推移を辿りながら
迫り来る世界の無表情に
今夜もやっ ....
  晴れた
  青い ひかりたちのなかに
  つくえが 落ち葉を待っている

  いりくんだ緑にはずむ
  からすうりのかなしみは
  朱く 苦く あまく

  なんども 熟れ ....
手紙がある

うす桃いろの
手ざはりのよい 小ぶりな封筒の
崩した文字の宛て名も品が良い
封を切つて なかを開けるに忍びなく
窓際の丸テーブルに置かれてゐる

さて 何がか ....
 いつまでも花のように笑んでいてほしかった―――
 この世ではじめて美しいものを見たと思った。彼女の瞳の中にはいつも星が宿っていた。その星は真昼でも太陽にまけず照り輝く、地上で一番明るい星だった。そ ....
たわごとばかり くりかえす
いいえ ざれごと などと いう

癒えぬ傷なら 云えぬもの
家なき家鴨が繰り返す水音

水面に跳ね返る自らの表情
視力が良くないから 確りとは見えない
 ....
詩を歌う人は月が好きなんだなぁ

分かるよ

こんな身近に
夜空にたったひとつ
あんなに美しくて あんなに悲しいものは
そうあるものではないからね

僕もその一人
貴方もそうなので ....
だるまさんが
転んだ
そこにいたはずの
みんなが消えた

時の流れに
目を瞑りながら
眠ってしまった
呼吸を残して

戻っては来ない
人の足跡を
散りゆく落ち葉が
埋めていく ....
小学生の僕
真夏の昼下がり
祖母の家で寝ていた
自由人の昼寝だ
窓を開けて寝ていた
網戸を閉めて寝ていた
虫に食べられないように

思い出したかのように降ってきた
雨の音を聞いていた ....
食用の動物を見ると美味しそうにみえ
食外になるとかわいいのだ
違いはなんだろう?
醜いから食べるのか?
綺麗だから食べられないのか?
食品になってもすべてを食べてもらえずに
捨てられるもの ....
青星灯る夜に、コールタール色の水底から貴方が呼んでいるのだけど、私は泳げないし、よく見ると確かに星や月が水面に映り込んでいるのだけど、それを捕りに行く気にもなれない。
今日はやめておくわ、と私は言っ ....
遠くの海に風が吹き
今にも波が沸き起こる

私は波の音を聴く
未来からやって来る
運命の波の音を聴く

水は澄み
風は冷たく
海は荒れ
碧天の下
俺は生く
鉛の体を
引き摺っ ....
訪れる
時はじんわり
湧き出づる
その時わたしはオレンジの
奥処の懐かしい陽に照らされ
生きている、生きている
くっきり浮き立つ輪郭と
物という物が発散する
確かな響きに包まれて
活 ....
縁為しのシンメトリーを泳ぐ
底無し沼よりは ちょっと浄化された海
魂の隙間から そっと漏れる光を
待ち望んでいるかの様な 青
それは 儚い

少しばかりの四方山話に耳を傾けて
鱗 ....
ああ、できれば
わたしだってもっと若いころに
もっと感性ギスギスしていたころに
こんな風に
詩作とか
おこなっていればなあ

学校にだって
通学路にだって
いきつけの本屋にだって ....
呼ばれたむかし
そんなことも
なかったけれど
なぜか
悪者と
呼ばれていたわけは

わからない

わからないけれど
みられる熱い
まなじりだけは
ほおを刺すように
感じら ....
「黄色い傘」

きいろい傘が咲いていて
わたしのうえに 屋根になっている

かさついた
この指は
皿を洗い刺繍をし文字を打ち

自由になりたくて
書いていたはずの文字に
とらわれ ....
曇天の下、

足早に通り過ぎていた街並みが

ぱたんぱたんと倒れ出す

書き割りの如く呆気なく

次から次に倒れ出す

後に残っていたものは

果てなく続く大地のみ

俺は ....
みかづきをみた。
空は真っ青なよる。
すべりこみセーフならいい、
いや別にどっちだっていい。
たるんだ自転車のハンドルをふらふらさせて、
よみち。
狸がひらいた居酒屋があるんだって、
と ....
もしも、
ああ、もしも、ね
もしも願いが叶うなら
もしも、
ああ、
もしも許されるのなら、
今年のうちに

すべてを忘れてしまいたい

古い記憶から
あの日の寝室の記憶ま ....
あおいみつるさんの自由詩おすすめリスト(576)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白いうた- 秋葉竹自由詩718-11-23
ラッパ(ごめん。嘘ついてました。)- 犬絵自由詩818-11-23
夜の砂漠- 秋葉竹自由詩918-11-22
呆けて- ひだかた ...自由詩9*18-11-22
標本に溺れ- 帆場蔵人自由詩618-11-22
凛々と- ミナト ...自由詩118-11-22
「曇天に舞う」- 桐ヶ谷忍自由詩318-11-19
剪定- 新染因循自由詩3*18-11-19
月精(あるいは湿原精)- 本田憲嵩自由詩218-11-18
遠くの森- ひだかた ...自由詩12*18-11-18
鉄の嵐の翌日に- Giovanni自由詩5*18-11-18
半月とのっぺらぼう- ひだかた ...自由詩6*18-11-17
すばらしい秋- 草野春心自由詩418-11-17
秋にとどいた手紙- 石村自由詩19*18-11-16
Fiction- 青星円自由詩118-11-16
掌に乗るもの- 藤鈴呼自由詩1*18-11-16
- 小卒自由詩918-11-16
解散- ミナト ...自由詩4*18-11-16
少年は自由だった- 小卒自由詩318-11-16
同食- リィ自由詩2*18-11-16
高温星- 青星円自由詩318-11-16
意志- ひだかた ...自由詩318-11-15
時間・続(改訂)- ひだかた ...自由詩3*18-11-13
深海魚- 藤鈴呼自由詩1*18-11-13
感性ギスギス、感性ズキズキ- 立見春香自由詩618-11-13
流星の涙- 犬絵自由詩1118-11-13
ちいさなちいさなことばたち_二- 田中修子自由詩1418-11-12
大地- ひだかた ...自由詩1218-11-12
みかづき- タオル自由詩4*18-11-11
だまされたくない- 秋葉竹自由詩1118-11-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20