無音の夜
また到来し
月はない
月明かりだけある
白々と
辺り、白々と
浮き上がり
寸断された記憶の
恐怖、また襲い来る

私は私の実感を保てず
意識の外郭だけが生き残り
やが ....
針と糸で口を縫い付けては
自分は何も言葉を持たないのだと主張してみる
だから許してねとは言わないけれど
勝手に貴方は許して欲しがっていると断定する

痛々しいね
痛々しいよ

鬼ごっこ ....
どうしようもないことばっかりで
全部放り投げて酒飲んでパチンコがしたくて
煙を吸って吐いて
馬鹿みたいに笑って
かえるが鳴いていたよ
きっと一生懸命膨らましてるんだろうな
あれを針でつつい ....
いつか父が日曜大工で建てた日曜日の家。
その小さな家から僕が巣立つ月曜日の朝。
降り続ける雨は永遠の化身
わたしたちは閉じ込められている
どこかで花の匂いがするけれど
確かめに行くことはできない

濁った窓の外から聞こえてくる
心を削り取る無数のノイズたち
に耳を傾 ....
雨が降る
漆黒のタール、銀に輝かせ
雨が降る
懐かしい匂い、散布しながら
雨が降る
遠い記憶の感触、浮き上がらせ

今宵すべてすべて静まり返り
わたしは独り寝の床を整える
未知の予感 ....
 
 朝の生ぬるいミルクは狂者に揺れる鏡

それは夢と希望を織りまぜた苦い蜂蜜の跡
 
        急ぎ足に躓いた 襟巾の呼吸が

今日も樹海を彷徨う亡者の影が     みえてくる
 ....
わたしの潮位はあたたかいですか

あの肌のぬくもりよりも

潮汐ふたつ

重ねたりして

潮騒も遠く

弔意をしるべ

さすれば息が上がっても

さすれば息が絶えても
 ....
名人戦は日程がずらされたが
それ以外の棋戦は
普通にやっていたりする
別にそーしゃるですたんすを
守って2m離れているわけじゃない
だってそんなに離れたら
歩ひとつ成るのも大変だからな
 ....
声と声が交わるあいだ
柔かな光が横切って
わたしは不意にいなくなる

うねる大気が木霊して
お酒とバカ騒ぎの魔法が色褪せ
宴の糸も解れて独りになる時刻
酔いが醒めると共に膨らんできた
得体の知れぬ不吉で黒々とした塊から
逃げるように入ったファミレスの
無機質なトイレで化粧を直せば
 ....
ひとり
寂しいワタシが
砂の穴を抜けてみても
つきの
静かな夜は
寒い

ひとり
小さいアナタが
火の花を食べてみても
ほしの
転がる夜は
寒い

夜空からたれ下る
 ....
売っていたらしい
老舗のうふ
かしわ餅
もうおっさんなのに
死ぬまでくうきか
かしわ餅
においにかられ
かしわの葉に
とまる
懐疑的な

一息
眠っている君は川として流れている
川底に愛を沈めたまま
川面では色とりどりの情をきらめかす
やがて海へと至る水量に夢を浸し
無限に湧き出る水源で僕を待っている

眠っている君は電燈として照 ....
火曜日を素因数分解していくと沢山の小さな火種が残るとのこと。
そんな可愛い奴らが、かつて、地球を氷河期から救ったとのこと。
ちいさくてとってもちいさな貝殻があった

優しくてとってもやさしい友達がいた時もあった

幼いころ姉がひらがなの練習をしていた
たぶん卓袱台で宿題でもしていたのでしょうか

対面でそれを ....
クソマスコミは一切報じないが
一番知りたいのは
死人の数が
例年に比べて多いのかどうか
ということだ
そこでちょこっと調べると
季節性インフルエンザで
死んだ人は
一昨年も昨年も
3 ....
問:ブルーマンデーの正しい訳を次の中から選べ。
a:青き月曜日、b:蒼き月曜日、c:碧き月曜日。
ええ、いいわ。
ええ、もう、わたし、死にましょうか?


なぜ、悲しいうたばかり
流れるこの街で
くっだらない日常に
悩まされなければならない?


いつかみた、あの子の詩は
 ....
国境なき医師団が。TVCMつくって募金を募っている。
非常事態下だというのに非常識なやつらだ。
おまえらこそ勝手に医者面を隠れ蓑に、
貧困ビジネスやったりスパイ活動やったりしてんじゃねえ ....
半日授業を終えた土曜日の少年ら、帰路の細道にて行方知れず。
彼らが次に姿をあらわす頃、彼らは首筋からムスクの香を漂わせ。
元小泉チルドレンの
見るからに馬鹿そうな奴が
「全ての人が感染していると思って
外出しないようにしなければならない」
的なことを言っていたが
全ての人が感染しているなら
外出してもしなくて ....
紅の波打つ
ツツジの原に

揚羽舞い舞い
光の海

広がり流れて
透き通り

両手を大きく
広げてみれば

遠く花野が
開けていく

  *

鈍色空は私の心
鈍色 ....
ボクの前に道はない
アタシの後にも道はない
進んでいるのか戻ってるのか
分からないから立ちつくしてる

ボクはたまにアタシになり
アタシはボクの悪口を言う
見上げた空へ墜ちていく
合わ ....
乃木大将っていうのは、
秋のもみじのほうが、さくらよりすきだったらしい。

でも9月って台風くるんだよね。
入学式に家ぶっ潰れましたなんてごめんだな。


どさぐさまみれの教育改 ....
世界は薬品用小瓶に入っていた。

そんな朝に動物園でキリンが

生まれたよ。



きみは喜び、驚いた胸の地平線から

太陽がのぼり世界を照らす。



ぼくたちの世界 ....
警告「線路は続くよ何処までも」

2020,10,00,0-報告書
ー武漢にあるウィルス研究所から媒体を持ち出したのはどうやらウイグル族に係わりのある研究室の人物らしい。中国の政策に対する反 ....
不動産屋の女の子が
物件案内しているところを刺されて
現金と車を盗まれたって
事件があったけどさ

逮捕された犯人の男が
取り調べで
「コロナで職を失ったから」とか
言ってるんだってよ ....
僕には才能がないようだ

趣味が高じてもどこかで壁にぶつかる
苦しい
とても苦しい

ふと周りの人を見てみると
壁を軽々と乗り超えているみたいだ

自分だけが取り残されたようだ
苦 ....
道行く人が
私にタバコの煙をかける

パチンコを終えた主婦が
自転車に乗る前に

はぁあああ

カップルが楽しげに
何やら相談した後に

はぁあああ
   はぁあああ

 ....
こたきひろしさんのおすすめリスト(2127)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月夜- ひだかた ...自由詩520-5-11
さようならを言いたいだけ- 鳴神夭花自由詩320-5-11
サイダーストーム- 鳴神夭花自由詩320-5-11
日曜日- クーヘン自由詩5*20-5-10
やわらかい牢獄- もとこ自由詩14*20-5-10
雨が降る- ひだかた ...自由詩9*20-5-9
針時計- アラガイ ...自由詩10*20-5-9
冥腑- ナンモナ ...自由詩6*20-5-8
5月バカ- 花形新次自由詩220-5-8
街角にて- ひだかた ...自由詩4*20-5-8
もう若くない- もとこ自由詩7*20-5-7
無題- 立見春香自由詩420-5-6
かしわ餅- ナンモナ ...自由詩5*20-5-5
眠り- 葉leaf自由詩220-5-5
火曜日- クーヘン自由詩8*20-5-5
五月の歌- 梅昆布茶自由詩1020-5-5
毎年冬場は自粛しろ- 花形新次自由詩220-5-4
月曜日- クーヘン自由詩2*20-5-4
あなたへ捧ぐ愛という愛- 秋葉竹自由詩820-5-3
国境なき疑惑- ナンモナ ...自由詩2*20-5-3
土曜日- クーヘン自由詩2*20-5-2
うんざりだ- 花形新次自由詩420-5-1
呆(改訂)- ひだかた ...自由詩620-5-1
衰退クロスロード- もとこ自由詩4*20-4-29
あきれはてな- ナンモナ ...自由詩2*20-4-29
非常事態宣言が出された日- フリーダ ...自由詩1020-4-29
「歴史」常に終わりから再生へ向かうための架空文書であるために- アラガイ ...自由詩8*20-4-29
コロナのせいで- 花形新次自由詩220-4-28
才能- ぺぺ自由詩320-4-28
違ってん、ひとつだけ- 木葉 揺自由詩320-4-27

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