静かだ
ああ 静かだ
やっと夜の深まり
落ち着く己の神経が
闇の奥処に潜む
何かに触れる

のっぺらぼう

何処までいっても
平坦な始原の異様、
茫漠と広がる匿名性


静 ....
あのう すいません
悲しみって燃える塵ですか
それとも燃えない塵ですか

どちらでもないですよ
悲しみは塵じゃありません
悲しみは壁を越えていく力の父です
そしてひとと世界への想いやりの ....
恋と愛はヒトツか――

コガレ コガサレ モヤサレテ

ヒトメ シッタガ ユエニ コロサレテ

ミハ シカバネ トカスモ

ココロハ コイ コイ ジゴクユキ

純粋な あまりに ....
いまから約四百年前
ちょうど今頃の季節に
徳川家康率いる東軍と
石田三成等の西軍が
天下を争った

もっと古くは壬申の乱で
後に天武天皇となる大海人皇子が
天智天皇の子、大友皇子の軍を ....
冷房消したら亡霊も消えた。
夏が終わると部屋が広く感じる。
恋割れた 悲しい夜は
ひとふたり つみによごす
このむねの 黒さがいやで
牛乳を むねにこぼすの

牛乳を よるのむからさ
かまわずに 消えてほしいの
かいわない 冬の静か ....
彼女は水色の服ばかりを着ていた。
キャンバスには、青と白の水彩画。
それは何? って聞いたら、
「空」って。
他には何か描かないの? って聞いたら、
「いいえ」って。

低血圧で低血糖。 ....
あなたを巡って歴史は動いた

傾国の美女というのだろうか?
あなたの最初の夫、浅井長政は
兄の信長によって滅ぼされ
次に嫁いだ柴田勝家は
羽柴(豊臣)秀吉によって
自害に追い込まれている ....
冷蔵庫にお土産のマグネット、大群。
小さな磁力で日本各地から集まってきた。
玄関の前で斜めになってカメムシが死んでる
斜めになって題名を叫んでいる
詩は叫ぶものとは
言いたかぁないが
耳に突き刺さる
詩は突き刺さるものとは
言いたかぁないか
聞こえるものは
し ....
目の前を
私の中の諦めが
口笛吹いて歩いているよ

どうとでも
なれとまごころ傷つけて
すれ違う恋、なんてバカなの


ドアを開け
そちらの夜を覗いたら
まるで十字に ....
ぶらっと寄らないかあの店へ
忘れられないひとが待っているかもしれないから

すずなり横町とライブハウス
本多劇場と誰も歌わないあのうた

ロングバケイションとお気にいりのロケーション
計 ....
眠れない夜のオフィーリア、
貴女は死に向かって歩む?

{ルビ水面=みなも}に映える白詰草には、
僕たちの{ルビ記憶=おもいで}が散りばめられて。

貴女は、夜へと歩き去るオフィーリア、
 ....
ねじばなの咲く土手にすわって、
 わたし、むこうを向いていたの。
 
ローカル線の電車が駅に、
 すべりこんで、鳴らす警笛……
 
ええ。2両しかない電車で、
 雲のようにながれてゆく。 ....
ふわっと地面におりてきて、
 着地。
 
ああ、ここに貝殻があるわ、
 と手にとって、
 
お日さまにかざして、
 すかしてみる。
 
貝殻は、貝殻だわ。
 わたしも誰かにとっての ....
汚れたままでいます
あの人がくれたキスがなくならないように
顔も洗わず、シャワーも浴びずに
太陽を浮かべてくれた貴方
演奏されたリクエスト曲は「明日への架け橋」
一緒に聴いた歌の意味も分らず ....
詩やエッセイを書く。自分にとってそれがどんな意味があるのか?

かつて詩やエッセイの投稿、コンテストに夢中になっていた時期がある。そして何回かささやかな賞をいただき、それが励みになり、少しでも多く ....
夜に
仔猫が出没しなくなって
2週間?
虫の声が聴こえはじめて
1ヶ月?
新しい時代になって
6ヶ月?
私うまれて
何十年?

秋は、紅葉
秋は、満月
秋は、いろんな欲 ....
秋口が開き
無辺の静かさ、響く
赤々と彼岸花咲く土手の向こうから
手招きするように
ゆっくりと、ゆっくりと

)もうはっきりとは
)思い出せない過去がある
)色褪せながらジリジリと
 ....
夜半、防犯カメラの死角を縫って駆ける。
あの子のハートに火をつけにいく。
死んでしまいたいと思うことは多々ある。
わたしが今住んでいるアパートのベランダからは、
オベリスクのような細いビルが見える。
わたしはその細いビルをわたしの墓標だと思っている。
その細いビルを ....
悲しみが少しだけ減った夜には、
悲しみをプディングにして食べてしまおう。
そうしなければ生きられないのであれば、悪になることは悪ではない。
問題は悪をもって何をなすかなのだ。
悲しみが少しだけ ....
打ちっぱなしのコンクリートに、ウサギ模様。
あれは星雲、これは星。あれは星座、これは銀河。
わたしたちの見ているのは、宇宙。
まだ見ぬ宇宙がそこにあると……紫煙の向こうに、確かめているわたし。
 ....
前ぶれもなくざわめき、ふるえ
雑用の手を止めて
窓ガラスの向こうの外側に向かってつぶやいていた

上手に作った紙飛行機がすんなり空気をつかんで
ひとしきり空の空気を楽しみ
決して落 ....
灰色の街道沿いの
深く暗い井戸の底、
白く円かな女の顔が
微細に揺れ動きながら
切れ長の目を閉じ浮かんでいる

死んでしまった死んでしまった!
わたしは戦慄のうちそう悟り
隣で無表情に ....
ぼくらが見ているのは鏡に映ったかのような仮想現実だ
それは一見現実かのような様相を呈するがあくまでも現実ではない
ただ厄介なのはその仮想現実が
ぼくらの現実とぴたりと寸分違わず重なってしまうこと ....
飛んでいる矢は静止していることに
時熟できる者は決してゼノンのパラドックスが
あながち間違いではないことに気づく者であり
現在は常に過去であることを知る者である

それは己を時間化することに ....
秋の雨引き戸を開き覗く夢


翻る少女の声も遠く去り


秋よりも秋を装う女たち


水槽に涙をためた金魚姫


翼切り歌を失くして人になる


手折るなら痛みの一つ分か ....
風景画のように澄んだ風景のなかに、ゆれて。
りんご王女が顔を赤くするから、すこしうつむき──
 
ぼくは窓のそとを王女が眺めるままに、
王女の髪と景色とを見ていたんだ。
 
水彩画のように ....
積み上げたものがパーになっても大丈夫。
いつかチョキで勝って、すべて取り戻せるよ。
こたきひろしさんのおすすめリスト(2127)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
闇の奥- ひだかた ...自由詩519-10-9
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恋の真理の扉- 秋葉竹短歌619-10-8
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etude- la_feminite_ ...自由詩3*19-10-7
etude- la_feminite_ ...自由詩3*19-10-7
etude- la_feminite_ ...自由詩4*19-10-7
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窓からながめる満月の夜- 秋葉竹自由詩1119-10-6
秋口- ひだかた ...自由詩519-10-6
- クーヘン自由詩4*19-10-6
ポエム- la_feminite_ ...自由詩8*19-10-6
ポエム- la_feminite_ ...自由詩4*19-10-6
ポエム- la_feminite_ ...自由詩4*19-10-6
10/6(日)_曇り- 山人自由詩1*19-10-6
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実存在と無存在と(存在の本章として)- HAL自由詩2*19-10-5
脱自的想考力(存在の序章として)- HAL自由詩4*19-10-5
真似事――文字をほどいて火を点ける- ただのみ ...俳句4*19-10-5
りんご王女の側近- la_feminite_ ...自由詩3*19-10-4
チョキ- クーヘン自由詩11*19-10-4

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