続・川元緋呂子の段階で何ができる
続・川元緋呂子の段階でどこまで行ける
続・川元緋呂子の段階で誰に会える
続・川元緋呂子の段階でどれだけ伸びる
続・川元緋呂子の段階でどんな香りがする
続・川 ....
地下鉄の吊革に左手をかけて
全てをあずけていた
座席の学生服の三人組が目を泳がせていた
真ん中が左斜め前の女を指さす
「これ?!」
右の学生がコントのように真ん中の頭を手の平ではたく
「声 ....
さましている
頬 の 上

いくつも の
星が 
裏側 へ

地殻に 馴染んだ
息の まつ毛

強く つられて

苦い ゆきゆく 渡りを
にごらない 粒に 
かえていく
24番目の駅で
赤いきれいな花を買う
枯れないうちに帰れればいい
ここより、どこかへ
帰れればいい

車窓は空を飛ぶ
すべる、すべる、寝息の上を
寝息に夜が積み重なって
もう、こんな ....
私は大腿骨である
私は頸骨である
私は肩胛骨であり鎖骨であり肋骨であり
胸骨であり恥骨である

私は横紋筋と平滑筋である
私は繊維質の束である

私は気嚢であり胃腸であり  ....
唇紋のような首飾りをして
一筆書きの花束を持ち
彼女はひとりテーブルにいた



誰もが通り過ぎてゆくうちに
花束は水彩になったので
髪の毛のなかの夜のため
彼女は少し首を ....
天井に頭がつきそうなあなたと
どてっ腹に穴のあいた私は
どこか浮かれた心地で手を繋ぎます
やがて日暮れて
子どもたちはそれぞれのミノに潜りはじめる
私たちも
アンゴラのマフラーを身につけま ....
髪を切りたかった
ざんざんに切ってしまいたかった
でも彼女がガンダムSEEDのイザークが好きだと知ってしまったから切れなかった

二次創作の小説はショートケーキみたいだ
胸焼けがするほど甘い ....
とり とんだ
おもいたって
くものうえまで



とり はばたいた
どこへいこうか
かんがえながら



とり とびつづけた
きぶんがよくって
どこまでも



と ....
窓、
つぶらにびく、びくして


隅っこで圧し倒す布際に覗くよ。午後2時はびゅんとした狭さが、がらんどうだ。この部屋のここに堆積しているもの、蹴散らすほどのことでもないので。潜ってゆく広がりを ....
ストーブの前で
きみの姿が消える
水がほしくなる
透明の重さのない
思い出にならない水



こわれたばかりの
ろうそくの炎が
いなくなったきみの吐息を
 ....
   その箱の中には
   巨大なソーセージのような
   赤黒いいなまこのような
   パンパンに膨れ上がったものが
   体らしきその全体をくねらせていた

   私はそれが自分のもの ....
この手を離れた風船が/何処かで破裂するのを/僕は/見ない/  / //。



悲劇が必要だ/みんな悲しい想いができるように/甘えてる/なんて意味の無い言葉が零れないように/  / //。 ....
さなぎになることにした
沈黙と言う薄い布をまとう
触れないで下さい
生まれる前に蝶が死ぬわ
「宗谷岬」

夏だというのに随分冷える
ここは北の最果てです
朝には郷土の歌が響き
夜には地碑が緑色に照らされます

運が良ければ
樺太が水平線に浮かびます




「 ....
あるあさ きみはやってきた 
12階の べらんだに

こっちを ちらり みてみては 
つゆでできた こーひーを 
おいしそうに のんでいた

ちゃいろの とれんちこーと きた
おしゃれ ....
男は書店で物理の参考書を買った。大学を卒業し就職して既に十数年が経っている。文系出の男にとって物理など縁遠いものであったし、特段の興味があったわけでもない。それでも男は物理の参考書を買ってしまった。「 ....   
  欅の落ち葉がどれだかしらない
  栃の落ち葉がどれか知らない
 
  落ち葉は落ちこぼれた生徒のように
  悲しげな顔をしている

  四季があって秋になって紅葉し
  ....
疲れた人の
ことばは
ステレオタイプに
なっていく

そこにいることは
辛いだろうに
と想い
同情に
かわらないところ

ピアノと
黒鍵は
二人だけの話を
している

 ....
わたしはまた

鱗をひとつ剥がしてしまった

薄い虹色の



「ごめんなさい」を

三回言った


まるで

申し訳なさのないのを

隠すかのような


99 ....
お風呂に
かおをつけて
片方に
おぼれてる

息する


二時間

座ってるだけで
いいんだよ
平らな地面で
あなたのほうに転がって行ったら
笑われてしまう
ねえ、
こんなふうに光る
赤信号の交差点でも
きみは 
遠い場所へはせるの

さっきまで
胸をかげらせていたニュースも
アドバルーンの空気といっしょに
ぷすぷすと
消えてしまった
 ....
ばあちゃんは髪結いになりたかったのだと聞いた

襟足を剃ってもらった
花嫁になるでもない子どもの頃に

髪結いの修行のために東京へ向う前の日
じいちゃんと結婚することが決まった

ばあ ....
あの人の事で知っている事と言えば
愛すべき天然ボケと
夜はぼったくりバーと思しき店で働いてた事くらい

僕の場合は昼のバイトの方でお世話になってた訳で
今にして思えばそれは約2年もの期間だっ ....
金星に
咲く花が
一向に散る
気配を見せず
ちらり
ちらりと
倒錯する
2つ3つが
1つに重なり
その時
僕は
嘲笑を思い知った

アイスクリームが
抉り取られ
空いた隙 ....
泣かない水色を見つけた日
出来る限り手元に集めた
最後に残るのは
この水色だろうと予感した

泣かない水色はひっそりと
過ぎた時間に潜んでいる
ことばを持たず
それゆえ消えずにそこにあ ....
いたずらをするとすぐに股を開いてしまう君へ
薬指の付け根から手首まで透き通る火花が
異常にきれいだったりもするんだけど
もう少し僕は
不明瞭なスープを見ていたくて
あたりまえのように
あく ....
あの人は頭にツノがありました
ある日
頭にツノがあって大変ですね
と言うと
あなたはツノがなくて大変ですね
そう答えました
あれを初恋と呼んでいいものか
今でも戸惑います
ただ、あ ....
沢山の肌があって、沢山の息があって
電車の水疱まみれの窓硝子は、耐え切れず、つつ、と、壊れた
そしてまた、つつ、と、何度でも壊れた
沢山の肌があって、沢山の息があった
私わかってい ....
かのこさんのおすすめリスト(269)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
続・川元緋呂子- 不老産兄 ...自由詩3*05-1-4
自意識過剰にもなるだろう- たちばな ...未詩・独白505-1-4
かわる_- 砂木自由詩5*05-1-4
24- 霜天自由詩405-1-4
言うまでもないこと- 佐々宝砂自由詩1005-1-4
ノート(テーブル)- 木立 悟未詩・独白405-1-3
トーチカ- 嘉村奈緒自由詩1505-1-3
切ってしまいたかった。- しゅう未詩・独白305-1-3
とりとんだ- 松本 涼自由詩4*05-1-3
スカイ・ハイ- nm6自由詩1004-12-25
前へすすまない水- カンチェ ...自由詩4*04-12-25
キリンは悪魔のような舌を出して餌をねだった- 初代ドリ ...自由詩9*04-12-25
////////////。- リヅ自由詩8*04-12-23
delicacy- RT自由詩1004-12-22
岬三選- たいにぃ ...自由詩2*04-12-18
じぇーむすとあさ- kuku自由詩1*04-12-17
- たもつ自由詩1204-12-17
落葉- 天野茂典未詩・独白104-12-17
_- kokorono未詩・独白204-12-17
- 蒼木りん未詩・独白3*04-12-17
_- kokorono未詩・独白404-12-11
車輪人間- RT自由詩13*04-12-10
フルスピードの、Tokyo- 望月 ゆ ...自由詩404-12-10
ばあちゃんは髪結いになりたかった- 蒼木りん未詩・独白6*04-12-1
あの人が母親になり、あの子は看護学校に受かる- たいにぃ ...未詩・独白1*04-11-29
金星- たいにぃ ...自由詩4*04-11-22
泣かない水色- mayaco自由詩704-11-22
原因がラヴソングだった。- 示唆ウゲ ...自由詩304-11-18
童話(初恋)- たもつ自由詩42*04-11-17
重々しい諦め- A道化自由詩804-11-12

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