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貴方のためなら死んでも良いわ。
とハリウッド女優が言っている映画を見ました
不意に思ったのは
私は貴方を死なせるほどの
影響力があるかという疑問でした
映画館をでてから考えま ....
きっと私
あなたに会うために生まれて来たのって
この前言ったけれど
あれ嘘なのよ、嘘のうそのウソ
この前一緒に月を見て
水を歩いたでしょう?
その時はっきり思ったの
あなたの ....
ただ唸り続けるケダモノには
地球の匂いが十分に染み込んでいる
生まれた瞬間に浴びた呪文のせいで
魔法がとけない
言葉がくたばるくらいの
鮮明な魂
98階のマンションから ....
人は人と出会うことによって孤独を作り出していく
人にとって他の人は孤独そのものだ
生まれたとき母親と出会い
人は最初の孤独を作り上げる
育っていくごとに無数の人と出会い
人は無数 ....
僕の椅子に知らない子が座っている
白いワンピース
コントラストに擬態して
あぁ、もう、
高いのだから気をつけて
構わず回る君
くるくると
いつの間に紅い服
ここで死ぬのは危険です。
1番線、ドアが閉まります。ご注意ください。
5番線、電車が参ります。 ご準備ください。
14番線、窓が開きます。ご用意ください。
23番線、天井が倒れます。ご安心ください。
7番線、特急が通過 ....
行く先はここだ
男が寄越す手紙は
宛名が無い
遠き地への旅路
ある犬がアルペジオを踏んで海の記憶のなかで眠る
鉄面皮から温かい血が飛び上がり赤く染まった両手を見る
小さな白痴のように路地裏で踊る
手から砂がこぼれ落ちる時を見ている
祈りと ....
真夜中のスーパーマーケット
わたしたち、二人逃げこみました
逃亡者なのです
追われているのです
月に、星に、夜に
ここにいれば彼らの姿は見えないので
安心して手をつなぐことが出来ます
最 ....
そして
我々は排水管に流れ込む汚水の様なものだ
何もかもごちゃ混ぜにして
蓋の隙間から暗闇に落ちてゆく
落ちてゆく落ちてゆく
次から次と落ちてゆく
あんたにも私にも
何の意味も価 ....
捧げよう
集めよう
焦がれよう
時を待とう
われら、わが心は
全て彼の王のために、
統べる彼の王のために、
時は経ち、日は暮れ、月はおろか、闇も消え去る
青と緑が混ざり、奇妙な呪術 ....
訪れるきみはだれだい
夜なんだろう きっと永遠の
届かないものばかり
手をのばしていたね
憶えているよ
降り注ぐのは星だった
断罪を求める指は
切り落してしまうよ
明ら ....
ようこそ、ここに集える子羊の群れ
まあ、箸休めにでも聞いてくれ
吉祥寺をレペゼンするペーパーラッパー
酔っ払ったボロアパートの映像作家
{ルビa.k.a=エーケーエー}はしごだかオンザネット☆ ....
留まらない
停めない
滞りない
止めどなく
流れ行く粒に
何か見立てが欲しいかと聞き
くだらないから止せと遮られ
消え行く君に
消えない体に
本当に仕様がない私に
.
そうなんだきみは邪な思いでぼく
に近づいたネオンの街角きみは邪
な目的を抱いてぼくとよりを戻そう
としているきみの好きだという真摯な思い
テーブルの上の蒸留酒のように透き通っ
たき ....
.
「好きか?」って聞かれたら、
「べつに。」って答える。
「すごく好きか?」って聞かれたら、
「すごく好き!」って答える。
.
「嫌いか?」って聞かれたら、
きっと涙が出る。 ....
むかしよく不安になってた
ささいなこと
教室のまんなかで
ノートになみだをこぼしたこと
真夜中のベッドで
胸がどきどきしたこと
冴えた冬の朝の空気
放課後の図書館
橋の上の ....
夜明けの空の椅子に腰掛ける女神が
今朝はなみだせず
澄み渡った東京の青を見せてくれた
いまの彼女はとても気紛れ
やがて陽も落ちてしまった頃
わたしはまた、時を不幸にしたと嘆く
いつもの ....
わたしは
片付けきれない部屋
足の踏み場もなく
散らかったまま
古い紙袋からは
見つかってはヤバいものたちが
虎視耽々こちらを窺う
ベッドの中には
初恋の人を模した
バラバラの詩体
....
今思えば、私は最初から躓いていた。
小学校一年生の算数の授業。
たす、ひく、たす、ひく。
簡単な問題でも両手を使う。
両手で足りなければ両足を使う。
えんぴつ ....
私の絶望は何かの病巣のようであって、その病巣はたえず再生産しながら増え続けている。確かに若い頃、万策に窮して絶望の源の方まで落ちていったことはたびたびあった。だが私は結局絶望を燃やし切るこ ....
緑の葉先から一滴の雫が零れた
一滴の雫は私の腕に落ち壊れた
壊れないままの雫は葉先で揺れ
ぶら下がり地面に落ちて壊れた
私は頭上に雫になって落ちよう
雫のまま壊れず頭上に留まろう
....
梅雨を仰ぐひととき 燦をご褒美に置いておく
今は灰色が銀色と柔らかな同盟を結ぶ 梅雨が前髪に透明な雫を創る
弾き出す紫陽花の衣に 新鮮な時代を吸い込むように 前を向く
天然に無意識に私の魂は ....
戦争は誰かの暴走ではじまる
みんなほんとはしたくないんだ
家事も子育てもできない女も
まいにち右往左往している男も
暴走をとめられない日和見主義者も
期待に応えようとマイ ....
君は 温かい
子供を
産むために
命を
延ばすために
僕の血を 吸いにくる
針が
痛くないように
麻酔をしてくれる
どうして 君は
人思いなのか
僕 ....
一片の未練もなく
人を切ることができるなら
こんな憂鬱な雨の中だって
やすやすと泳いで渡っていけそうだ
あなたは繊細だから、と
人にいわれた
それは褒め言葉ではなく
弱い人間だと露呈 ....
私は知っていました
あの林檎に毒が入っていたことを。
隣国の王子様が
私を見つめていたことを。
私は知りながら食べました。
毒の入った赤い林檎を。
倒れた私に王子様が
キスをくれ ....
ダンボールに愛が1ヶ
ワレモノ注意
落とさないでください、くだけます
私、雨に濡れております
髪から雨の雫が
喚くように滴り落ちてくるものですから
ほとほと、いやになりました
雫が喚く
あぁ、うるさい
粉ぐすりは色 ....
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