ひとりぼっちの王様がいて
ひとりぼっちの王国を支配していました
ひとりぼっちのテーブルで
ひとり占いをしました
ひとりぼっちの道化師をみつけて
ひとり芝居をさせようか
ひとりぼっちの音楽家 ....
夢のなかで
影踏みをしていたら
踏まれたわたしの影が
スッとあしもとから離れた
夕暮れのながながとした影たちのなかに
わたしは自分の影を見失った
目が覚めて
燦々とふりそそぐ陽の下で
 ....
ピカソの絵のおとぎばなし
に耳をかたむける
今夜は月が半分かけている

狭い門をくぐると
ひとり占いする女
古い木のテーブルの上
その手のなかの
おどろくべき神話

ランプのほかげ ....
記憶の中の森で
一羽の鳥が巣立ちする
遙かな大陸に向かって
記憶の中の街で
柔らかい雨が舗道を濡らす
恋人たちを祝福して

あの火曜日の朝
私たちの街は一瞬で崩れ去った
あの日か ....
 {引用=十五歳抱かれて花粉吹き散らす 寺山修司}
十五歳の海から とんでくる一羽のかもめ
十五歳の海から きこえてくる潮騒
十五歳の海から およいでくるひとりの少女

わたしの十五歳はあま ....
{引用=
「それ[伝統]は相続するなどというわけにゆかないもので、もしそれを望むなら、ひじょうな努力をはらって手に入れなければならない。伝統には、なによりもまず、歴史的感覚ということが含まれる。これ ....
T.S.エリオットは「アーノルドとペイター」という評論のなかでペイターの『享楽主義者メイリア
ス』について、


   「その内容は古典学教授の学識や感じやすい観光客のイタリー印象や礼拝式に対 ....
ペイターはヴィンケルマンの人物像について


   「そこにはいつも、何か新しいものを発見する願望よりも、失ったものをもう一度
    手に入れようという憧れがあるように見える」
    ....
『ルネサンス』の「序論」でペイターは「美は、人間の経験に付与される他のすべての性
質とおなじく相対的で、その定義は、抽象性を増すのに比例して無意味、無用となる」と
言う。そして「『対象をあるがまま ....
コラージュには自己を消しながらの自己主張というおもしろさを感じる。

自己表現ではなく自己消滅がボクの昔からのあこがれだったが、それはこの世か
ら完全に消えてしまうことではなかった。
ボクは消 ....
四季・コギト・詩集ホームぺージ https://shiki-cogito.net/

「角砂糖 ジャン・コクトオ 詩の重量」(田中冬二)---アンチ現代詩?とにかく必見。管理人の中嶋康博 さんは詩 ....
藤原 実(71)
タイトル カテゴリ Point 日付
ひとりぼっちの王様がいて自由詩204/1/16 23:30
たそがれ自由詩204/1/13 19:18
追 憶自由詩204/1/12 20:02
街(神戸より)自由詩504/1/10 13:24
自転車に乗ってさようならといいながら書いた詩自由詩404/1/10 12:16
エリオット「伝統と個人の才能」[group]散文(批評 ...703/11/23 2:12
ペイター「ルネサンス」 (3)[group]散文(批評 ...103/10/25 23:38
ペイター「ルネサンス」(2)[group]散文(批評 ...203/10/23 1:09
ペイター「ルネサンス」(1)[group]散文(批評 ...3*03/10/6 5:39
コラージュのコラージュ散文(批評 ...603/9/6 5:04
四季・コギト・詩集ホームぺージおすすめリ ...203/4/10 18:44

Home 戻る 最新へ
1 2 3 
0.04sec.