二十歳になる前の日
やることもなくて
働いていた
変わりない生活
何かが新しく
変わるわけじゃない
分かってた
ただ
天文学上
戸籍上
二十歳になる
それだけのこと

 ....
海岸線に伸びる堤防の上を
ゆっくりとした足取りで
太陽の歩いていく方向へと
流れる雲を真似て一緒についていく
夏でも冬でも
隣にはきみのまぶしい笑顔


早足で駆けてくきみに
 ....
月夜を旅して僕らは来た
朝日に満ちた新しい国へ
何にも持たない僕らだけど
きっと何かをつかめるはずさ
アインシュタインが爆発しても
マグニテュードがフルエても
大丈夫
僕らはいるよ
広 ....
あなたが私を思うくらい
私もあなたを思ってる


あなたが私を憎むくらい
私もあなたを憎んでる


あなたが私を抱きしめたいくらい
私もあなたを抱きしめたい


あなた ....
たいこをたたいて
たてぶえをふいて
おどる行列がいくよ
楽しさについ
調子をあわせてみた
 みんな楽しいかい?
でも、宴はおわり
僕は一人
天上の月を見上げる
花吹雪がうずを ....
いるだけで不愉快になる
見るだけで顔をそむけたくなる
おまえの言う正しさなんて
石ころほどの価値もない
おまえは
自らの保身に熱心で
自分の影を見つけようとしない


おまえ ....
寒い夜には
心のぬくもりで
あったまって寝てしまおう
あなたはね

きみに枕詞付きで
色々なことを決め付けられるたび
ぼくは
その日の夜
夢の中で
きみを殺していく
夢の中に現れるきみは
ゾンビより強くて
倒しても倒しても
 ....
僕は
彼女の迷路で
もがいている


迷路の中は
なんともひどくて
彼女の人格そのもので
進んでも進んでも
先はレンガばかり
その上
後ろからは
彼女の飼っている
ド ....
メディアを開くと
デマゴーグには事欠かない
うそのニュース
うそのタレント
うその世界が充満していて
臭気に目鼻をやられてしまう


その中に
そっと真実を混ぜておいても
もう ....
軽く
手を上げて
じゃあな、って
湿っぽくなくて
酒を酌み交わしているみたいに


涙なんて
似合わない
言葉で
飾り立てたりしないで
空っ風みたく
元気よく
雪下雫 ....
六号室に近づくな
近づくとお前もキチガイ扱いだ


癲狂院を理解するな
理解するとお前もキチガイのレッテルを貼られるぞ


近づくな
理解するな
まともなつもりなら
 信じる


  信じる


 魂を


  信じる


 信じる


  信じる


 霊界を


  信じる


 信じる


  信 ....
きみが
ぼくの元で微笑んでくれたら
ぼくは
きみのために
四トントラックとぶつかってみせるよ


ぼくはいるから
いつものバーの隅っこに
きみ ....
サルベージが
難破船を解体する
そんな風に
僕の心も壊してしまえばいい
跡形もなく
原子だけが
母なる海へと帰っていく


僕はそれを望んでいる
はね上がる飛沫
飼い慣らされた黒い飛魚が
四方八方暴れまわる
水面から深海に
うずくまるような
巻貝のような白い肉塊
鼓動が破滅への
独奏を奏で
やがて
静かに浮かび上がる
 ....
便所の壁に
かすれて読めない
言葉がいっぱい


ポケットさぐれば
ペンが一本


僕も仲間入り
意味もないこと
書きつけて
こわれたオルゴールみたいに
いつまでも
同じ音を奏でる物悲しさは
必ず東の空から昇る


星を眺めるフリをして
見えない望遠鏡で
あちこち覗きみる
土星は見えるか?
いや
 ....
善人ほど早死する


そうだっていうなら
おれは長生きなんて
したくないね
悲しいことだとは思うけど
泥にまみれたぬかるみの中
僕は新しい道を作る
灼熱の太陽が
意地悪くほくそ笑む
そんな炎天下の下
透き通った青い空が
悲しみにくれている
そんな土砂降りの下
暗い表情の雲が
 ....
なけない彼女は
甘えん坊で


なき声一つで
欲求を満たすことを出来ずに
彼女は
膝上の愛情を一人占めしようと
椅子取りゲームに熱狂する


なけない彼女は
人なつこく ....
太陽が東から昇ると
おれはまたしても踏みにじられる
あんたらの言う常識が
おれの体には流れていなかった
繰り返し繰り返し
針のとんだレコードみたいに


前を向け
あんたは言う
 ....
胸からぶら下げた
白いプラカードが標的の証


次々に降り注ぐ
憎悪のつぶて


血を吐き
涙を流し


それでも倒れることを許されず
ひたすら意味のないゴールを目指 ....
見えなくなった
僕のまわりの
輝けるすべて
何が見えるのだろう
暗闇にいると
心の奥が
乾いた砂漠みたいで


涙は枯れて
泣きたいのに


一人ぼっち
まわりにい ....
拒絶されたのは、このオレ


どんなに外観を
セメントで固めたとしても
その奥底で蠢く
互いの不信感は
拭いようもない


次々と
連々と
オレの前に
おまえたちの亡 ....
すくいあげたら
手のすきまから
零れ落ちる水のような
瑞々しい時間
無駄にしている


仕事疲れの頭から
想像力が遠ざかる
文明に踊らされて
断ち切れない糸が
だらりだら ....
死んで焼かれて
骨だけになってみる
生きていた頃の面影は
煙と化し
白い骨が
朝日に照らされると
磨いた水晶のよう
他人の骨を混ぜてみても
誰にも分からない


骨を割っ ....
悲しみが増していくだけだから
これ以上
抱きしめあうのはよそう
きみの好きだった歌をBGMに
ぼくらは
別々の人生を歩んでいく


なぜ
どうして
百万回以上
心の中で言 ....
楽になる
リラックスじゃなくて
弛緩の問題
冬の朝
起きようとしても
布団から出られない
そんな感じで


流れていく
岩肌のトゲを
長い年月をかけて
取り除く
そん ....
おれは今
死にゆくところだ
完了形ではなくて
進行形


頭に押し当てた
名もない墓石が
冷たさも感触も失って
宇宙空間に
放り出されたみたい


母親は泣くのだろうか
 ....
寒雪(466)
タイトル カテゴリ Point 日付
二十歳自由詩210/4/27 13:15
きみの知らない誰かに恋をする自由詩010/4/26 10:30
Begin The Begin自由詩010/4/25 20:43
コイン自由詩010/4/25 7:53
Lonesome自由詩310/4/24 10:31
Way Of Warning自由詩110/4/23 20:11
あったかい自由詩010/4/23 10:22
夢の中自由詩010/4/23 10:22
彼女の迷路自由詩010/4/22 19:17
Latest Idiology自由詩110/4/22 7:04
とら自由詩210/4/21 6:07
Ruthless自由詩010/4/20 5:25
鎮魂歌自由詩010/4/19 7:07
Beside You自由詩110/4/18 7:38
回帰自由詩010/4/18 7:37
In Utero自由詩110/4/17 9:08
落書き自由詩010/4/16 8:41
リアルタイムシミュレーション自由詩110/4/15 7:37
善人ほど早死する自由詩010/4/14 22:52
自由詩010/4/14 22:50
なけない彼女自由詩210/4/13 22:07
Feel自由詩110/4/13 6:58
Prisoner自由詩210/4/12 9:35
空みたいな青自由詩010/4/11 8:45
拒絶自由詩010/4/10 5:59
潜在自由詩310/4/9 6:22
自由詩410/4/8 7:16
心の底からきみの幸せを祈る自由詩010/4/6 22:35
It's Up To You自由詩210/4/6 6:36
死にゆく自由詩210/4/4 20:03

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