両足を
地面にしっかり
踏みしめるための儀式


自分が
生まれて以来
住み続けたこの家に
ガソリンをまいて
火をつける


炎は
勢いよく
天に届くほど
高く
火 ....
うすれゆく瞳に
 悲しい空を
  優しい風を
気付かれないよう
 焼き付けた


明日の光は
 きっと
 もっと
  麗しいのだろう
オレは夢を見ている


セピア色の景色
その中で
おまえの血だけが紅い
血まみれで
手にナイフを持ち
足元にはおまえが横たわる


既成の事実であるかのように
死んでし ....
時のない部屋
リノリウムが
おれの心を締め付ける
椅子に座って一人
いるはずのない
おれの友が笑っている
おれは永遠に
その輪から遠ざかる


心の底に
沈み
漂う
 ....
夜中
寝付けなくて
旅館の腐りかけた天井を見つめる
海辺向きの窓から
漣の寄せては返す
穏やかな調べ
我慢していた心のひだに染みわたる
凍りついた気持ちを静かに溶かす
いつもより広 ....
どうしてここにいるの?
僕に何かしてくれるの?
 僕のためとかいって
 また柱にくくりつけるんだ


どうしてここにきたの?
僕を起こしてどうするの?
 僕を好きとかいって
 ....
真夜中が
ずっと
かたくなに守り続けた
ぼくの有刺鉄線を
溶かしてしまった


だからって
泣いたりするもんか!!


剥き出しにされた
ぼくという存在
空気に触れた ....
お前と言い争った夜は
何となく落着かなくて
布団に入って目をつぶっても
まぶたの裏が赤く焼き付いて
ウイスキーを一杯


もう
どうしようもない状態
取り返しもつかない
で ....
くそったれな人ごみの中
無人島にいる気分で
孤独の王を名乗るオレ
誰も相手にしてくれない
それでもすこぶる機嫌がいい


オレは矛盾に満ちてる
つじつま合わせも出来ない
だから
 ....
アタシは
彼女のこと
好きよ
一緒に買い物に出かけて
服の選びっこしてる時なんか
サイコーよね


アタシたちの関係
世間様はどう思うかしら
汚いって
つば吐きかけるかし ....
月明りを背に浴びて
立ちつくす、オレ
どこまでいっても
皮膚に纏わりつく荒野
街の灯は彼方遠く
いつまでも
オレに微笑むことのない
 ポーレット・ゴダード


どのように説 ....
冷えたワインを片手に
盗んだ車で
湾岸線をドライブ
ぼくときみは
ボニーとクライドを気取って


飲み下すワインが
弾けるようなスピード感が
心地よく
ぼくを酔わせる


 ....
見上げると
あの日と同じ青い空


脳裏に描き出された
途切れ途切れのセピア
スライド映写機が奏でる
モノクロームフィルム


ノビ・サドの草原
立ち並ぶ民家
笑顔 ....
ゴルゴダから見下ろす               
紅い紅い夕陽は                  
僕の目をつたう涙のようで              
照らされた風景は   ....
しがみつけ
 すがりつけ
  しがみつけ


おれに傷痕を見せてくれ

 おれに傷痕をつけてくれ

おれの傷痕を覚えてくれ

 おれの傷痕をなめてくれ


東か ....
道なき道を行く


昨日降りしきった雪が
今日歩むべき
おれの道程を覆い隠す


それでも
灯の方へ


踏みしめる
柔らかな新雪が
まるで
踏みにじったあの日の
おま ....
寒雪(466)
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