朝起きて
カーテンを開ければ
片目の右は色を失い
半分白黒
週刊少年ジャンプ55ページみたい
左から右
スズメバチが私の視界を横断する
鮮やかな黄色の体躯
右に移れば
腹の濃い黒と薄 ....
障子の向こうに何かいる
警戒
刀を握り締め
ぎゅっと体が固まる

怖い
恐い

障子の向こうに
殺人鬼
障子の向こうに
遺体
障子の向こうに
鬼嫁
障子の向こうに
ゴキブ ....
部屋に帰ると
カエルがのりのりでダンスしていた
俺のヘッドフォンまでしやがって
ユーチューブでマドンナとか聞いてやがる
カエルのくせに

カエルの趣味が自動でお勧めされるのか
肩を落とす ....
バターのように
じんわり溶けた


融和かな
消滅かな

さしも発酵熟成は進み
腐敗か食べ頃

収穫する葡萄を初手からかびさせる
貴腐ワイン
甘く甘く舌鼓

果たして国と ....
夕焼けに砂時計を傾けて
世界の鼓動を聞くんだ

どんな音がする
人工呼吸器の音
今にも終わりそうな命
それともこれから息を吹き返すのか

大量の酸素を吸入しろ

こんなにエアは溢れ ....
最初はグー
いかりや長介あたまはパー
じゃんけんぽい

20分休みの教室
みんな元気に笑って遊んでいた

昨日の夜はTVの前で家族と笑った
風呂あがりの林檎ジュース吹き出しそうになった ....
どこだってお隣とは仲が悪い
隣の芝生は憎らしいほど青く輝く
本心では分かり合えない
だから仲良くしておく
それでいい
それがいい
公園に咲いている芝桜
みたらお互い和むでしょう
優しさ ....
鰻が滑る滑り台
背から腹から
強化プラスチックの象
透明に子供の足形
無数
いくら踏まれようとも
登られようとも
笑っている
ブランコ
ブランコ
フラミンゴ
特殊な鳥は前世罪人だ ....
巨大な古木の湾曲は
幹から枝へねじれを伴い
陽光
葉から地へ
木漏れ日となる

朽ちようとも
折れ
枯れようとも
ねじれは残る

虫の子守り歌
ズズンと横倒れ
いびきをかく
 ....
藁と汗
カビっぽさ
それでも清潔
綺麗さにかまけて首は吊らずにおいた

あの日の納屋は
何等かのウィルスに犯されていない
ハッピーだった

AIは莫大なデータをたらふく平らげ
将棋 ....
羅列された分布点
繋げば歪な線になり
曲線を交えた面になる

勝手に奥行きを求め
立体にきめる

果ては微分積分を使い
私を測って欲しいような
測られたくないような

ほぼほぼ無 ....
窒息しそうなんだ

水に頭を押し付けられ

がぼがぼと喉が埋められる

外で烏が鳴く

きっと黒い
アルビノではない
とっくに殺されている
殺されている

真っ白な道着
居 ....
ここから先に行ったらあちらで
後ろを振り返ればそちら
今ここに立って
空とあちらが赤く染まるのに気づいている

ただそれだけが嬉しくて寂しい
それだけはそれだけだから

いつもそちらが ....
静かなお堂で
ばらばらにされた体が
くるりくるりと再生される

経もなく
極めて無音

境地に至り
柘榴は美しく気高く
ぽてりと転がる

菩薩が私を触れる
菩薩に私が触れる
 ....
阿修羅が僕を柘榴のように切り裂く

ばらばらで
ばらばらに
己が部分と成る

「ああ生きていた」

液体が滴る
滴りながら
廻って
我が還っていく
かすった猫の額
7.5キロ走ります
爪が降ってくる

今日は雨
明日は晴れだけど

リールを巻くだけで鯛が釣れちゃう時代
ベイトリールがお勧め御託
両方OKほっぺでたこ焼きつくってい ....
ざくざくとした砂糖
ホットコーヒーに
コーヒースプーン
混ぜると溶ける

朝でも
寝れなくても

「コーヒー淹れる?」
「泣いているなら一緒に飲もう」
生きづらい
生きづらい
生きづらい
生きづらい
生きづらい
生きづらい生きづらい生きづらい
生きづらい
生きづらい

生きづらい
ただ今日を生きる
星条旗を焼けば
躯が笑う
金とオイルは掴み放題で
プールの中に異教徒のねーちゃんでも沈めておけ
誤爆です
誤報です
油に塗れた手だと操作もたいがい

「戦争だ」
僕の中の少年がまたど ....
世界はもの凄い速度で進んでいる
今日いた人も明日にはいず
笑顔だけが残る
それでも止まらず進んでいく
ジャズみたいに
いつまでも続いて欲しくて
終わりの拍手をファーストフレーズから待つよう ....
ふうふうと息を二つ
ナンバー9のコーラを飲む
コーラの色
コーラの味
安心した
娘のTシャツにプリントされた苺に台詞があった
SO SWEET
甘いだけでなく優しい
娘も笑っていた
 ....
7月7日7時77分 ゆっくりと動き出す
睡眠薬を貪って
それまで寝ていよう
中毒にだけはならないよう
刻々と刻むは時にあらず
剝れた竜鱗なのだから
歴史は繰り返すと言うけれど
僕は僕を繰り返さない
繰り返せない
たった一回こっきりの長くてあっという間のワンゲーム

今年は良くもあり
今年も悪かった
「まあまあだ」
ワンゲームを終え ....
噛み砕いたライトスピカは
超高速で
唾液と絡み

一輪が燦然
とした
百合のように

美しく

僕の胃の中へ消滅していった
秋晴れと雲
秋刀魚が空を飛んでいる
捕まえて
七輪にて焼く
煙はもくもくもく
雲に戻って
海にも戻る
「水族館になにゆえサンマが展示されないか」
昔テレビで紹介されていた
忘れたけど ....
まだ暑いね
自販機でジュース買おうよ
100円入れて
オレンジ、グレープどっちにする
コーラよりファンタだろ
「グレープ」
やっぱファンタはグレープだよな
はんぶんこだぞ

ずいぶん ....
挟間を飛ぶ鳥
強い光と炎で焼き切られ
もはや色彩不明
それでも囀り
白い骨だけになろうとも
影すら焼かれ
全てを失おうとも
飛び歌う
ふさふさの羽根もいらない
ただ届ける
魂だけで ....
うーん
そろそろさ
誉めなきゃまずいんだよ
月見近いからさ
なんか褒めなきゃさ
今年だけでいいっぽいんだけど
じゃあ一応

よ、黄色
丸くていいね
欠けても満ちても情緒がある
趣 ....
青空に
雲だか僕だか
漂って
大きく息を吐いた
眩しくて
今度は急いで吸い込んだら
潮だか草の匂いが少しした
幸せだな
穴だらけのサボテン
巨人のように屹立
「こんにちは、おとといきやがれ」
砂まみれのフードとマント
砂漠の民たった五人
言葉少なげにまつ毛は長く
虫入りテキーラを瓶ごと回し飲み
並んで歩き ....
秋也(325)
タイトル カテゴリ Point 日付
色覚半半自由詩6*20/5/20 21:10
高鼾ホラー <たかいびきほらー>自由詩3*20/4/25 21:55
そんな馬鹿な自由詩2*20/4/22 2:14
病流行れど地球動ぜず自由詩1*20/4/17 14:55
砂時計に閉じ込められた砂自由詩020/4/4 0:03
少年の頃 教室にて自由詩1*20/3/30 14:10
どういたしまして自由詩1*20/3/24 13:00
ありふれた公園自由詩1*20/3/23 1:47
弔い自由詩4*20/3/21 17:43
あの日の納屋から自由詩020/3/18 0:20
幾何と奇貨自由詩1*20/3/9 22:48
エア ドロップ自由詩1*20/2/16 0:51
個人的な時自由詩1*20/2/4 21:36
ずっと繰り返されていた自由詩1*20/2/1 0:25
喰らわれた自由詩1*20/1/28 19:29
走っている自由詩020/1/16 16:12
じゃあ、さあ自由詩1*20/1/14 21:59
でもかも自由詩020/1/14 21:03
_自由詩020/1/9 2:34
A列車で行こう自由詩118/5/17 14:09
不出来な子自由詩118/4/19 23:38
スロースローセブン自由詩118/4/17 1:26
現代の現在で年の瀬自由詩217/12/31 1:36
とある129頁自由詩217/10/19 14:28
鬼カマスの味わいと秋自由詩117/10/18 3:16
幼い頃のファンタ自由詩417/9/25 11:47
メッセンジャーバード自由詩317/9/20 2:01
お月見ま〇せー協奏曲自由詩517/9/20 1:01
ゆっくりあいまい自由詩3*17/9/16 2:21
デザートウォーク自由詩1*17/9/14 19:54

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