夜のごみ捨てへ

袋を抱えて

白い壁にヤモリ

張り付いて くねらせて 這って

電灯に抱えた半透明な袋が白く光り

しわが艶めかしく

「ゴミはその日の朝に捨てましょう」
 ....
「今日は世界パスワードの日です。
パスキーを使用すると、より迅速かつ安全にサインインできます」

うん? ハスキーなんか利用したらどっかいっちまうだろう

お爺さん、ぱすきーですよ ぱすきー ....
お堂の屋根が破れているから
雨が僧と経本を濡らすんだ

蝋燭はまだ消えず
線香は煙を真上に一筋を
昇って薄く消えて

読経と雨音
衣と袈裟は濡れて
赤と青は黒に近づく

瞼に水滴 ....
不思議と薬に侵されたような歌や音楽が好きだ

あんなちゅらる
反ドーピング
健康的に

健康的なチャーハン
そんなのあるのかい?

まあ、いいや
曲の中で誰かが泣いている
決まっ ....
家に帰ると ネットフリックスが無くては 生きて行けません
嘘でもいいから 年金が無くては 死んでしまいます
こんな時代に SNSで呟くのが 怖くなりました
世界中に己れを 動画配信でさらけ出すの ....
国旗が模され連なった絨毯
レッドカーペットのように長く長く

それはどの先へ導く

ハリウッドスターがオートクチュールのドレスで歩けばたいそう傲慢
国家主席が堂々と踏みしめれば蹂躙覇道
 ....
バウンドするボールはグニャグニャ
接地面で膨らみ

潰れて溶ける

地に這う 液体と極小の蟻
溺れかけながら群れる
僕には観えた
僕には聴こえず

老人たちの笑い声はひそひそと世を ....
バウンドするボールは幾何的
接地面で潰れ

弾む

空に舞う 砂埃と極小の数字
僕には見えた
僕には聴こえた

子供たちの笑い声は高らかに構造物へと響き

反響して消えていく
 ....
朝方に咳き込む

こんな時間に起きたら 今日の夕方はきっと眠いだろう

授業でもあればたんまり寝れるのだが

もう学生でもない

すっかり睡眠薬を常用している大人の俺、いやワタクシ
 ....
「あなたのメールアドレスは生きていますか?」

「アナタのめーるアドレスは生きていますか?」

「あナたノめールあどレスは生きていますか?」

「貴女はいきていますか?」

私は

 ....
寒くなって
パジャマに半纏をひっぱりだして
羽織る

幼稚園の頃から変わらない
だけれど
こんな明け方に
眠れなくて
Denki Groove CAPSULE 
Clean Band ....
白いTシャツに焼けた素肌
まだまだただの女の子

背より大きな半切の半紙の端
ギリギリを指で摘み
ゆっくりゆっくり指ギリギリまで
半紙を墨汁のバケツに浸していく

破れないように気をつ ....
嫌われ者の死体
ヤクザ者と屑屋が酒を飲む
長屋にて
「人間やればできる」
屍のかんかん踊りの後
酒が沁みる

らくだは笑わない
らくだはふぐの毒に中って確かに死んだのだから
本当の本 ....
白黒の共産主義が
もろい壁のように崩れていくんだ
英字新聞の白黒の写真に
真っ赤なルージュを塗って
クレヨンみたいに踊り狂って

瓦礫の山を這うのは
蟻か人でなくてはならない

幼稚 ....
夢の狭間
雪の中に閉じ込められた子供たちが震えている
「ずっと寒いんだ」
真っ白に伸ばした手を救いに行けば
私が取り殺されそう
雪にどす黒い血の跡が這う頃
逃げ出した
白い息を吐きだして ....
桜の匂いが薄れてきた

玄武岩質溶岩
ロープ
太い幹

遠足の準備は万端だ

日本酒に金箔を入れて
瓶の中でひらひら
朱合漆
盃カラカラ
殿様右手をひらひら
「苦しゅうない」 ....
綴って綴って
コメントして
誰かにかまってほしいんだ

「ねえ、遊ぼう」って
昔はばあちゃんが花札教えてくれた
遊んでいる僕よりニコニコ笑って

愛されることと、愛すことを教えてくれた ....
ガスをぱんぱんに詰めた風船
ピエロからもらった
お空に飛ばそうと手から離したら
ボテっと地面に転がった

「その風船は今は飛ばないよ、とても重いからね」
真っ赤な口紅を塗ったピエロがにやり ....
ただいま
えー、ただいまYOUTUBEが視聴不能となっております
ご不便おかけします
早急の復旧を目指し、、

速報です
YOUTUBEの視聴が困難となっており
ネットワーク上に多くの視 ....
聞こえる呼吸音
まぐわう吐息
それとも
ウィルスに侵された死にかけの老人
中年
少年
妊婦
ダイブしろクレイジーに生きているんだから
切腹した三島 殺されたジョンレノン
ハックされる ....
塵、芥の乱反射
煌めきとなり
尊き美しさが均一的に広がる

可視光線の散乱は
夕焼けの原因であり結果
遠い山の噴火は赤をより赤く
原始や古代に回帰を促す

人は終わりに絶えるものだけ ....
ときおり夕焼けが逃げていくように
あの子が駆け出し
「明日、また遊ぼう」と笑顔で手をバイバイさせる
「おう、絶対な」って即答し
公園と夕暮れが終わるはず

シーソー、ブランコ、すべり台
 ....
陽炎と蜻蛉
幽霊のひだ
「あいうえお表」はほこり塗れ
塵、芥、一掴みの毒
水と観ず
欲し
泣くまで薄めで景色が黄色く染まる前
3.2秒
2号棟でまた人が
黄砂に交差
交錯して工作
 ....
血の匂いと白薔薇落つ
夕闇に佇み
微笑み
盗まざる負えず
盗まざるに
やがて沈む陽光弱く
赤くそれでも眩しきに

目の前の小さな地割れ
蟻のようだから
這い出て藻掻きやはり落ちる
 ....
時折
子供の頃
遊んだ
友人の家の匂いが脳をかすめる

絡めとられ
からめとられる
僕の過去


ちょっとだけ肺が痛い

祖母の嬉しそうな笑顔
友の楽しそうな笑い声
もう ....
何にも書きたくないや

そんな日もあるよ

言葉が便秘気味なんだよ


ああ、わかった
言葉gaばんばか降っているときって
言葉下し気味なんDa

そうそう、はよ寝よう、はよ寝よ ....
成り得ない私は基本であり
素敵であるのだ

お城に王子
何者でもない私が王女になり
蒼いドレスをひらめかせ
真っ赤にはにかみ
無理してニコっと笑うのだ

「お祖母ちゃん、大丈夫、痛く ....
木々の間
木漏れ日のスポットライト
侘びしく佇む牡鹿一頭

ニマリと笑ったような顔の『シシガミ』ではないけれど
彼もまた山の奥深く
帰路に着き
役目を果たすだろう

静寂から微動
 ....
水滴を垂らした
家族写真
父はぼやけ
姉はかすみ
弟はひきつる
母の顔とお腹を擦り穴を空ける

なんだろうコレ
なんでだろう
なんでなんだろう

私は私が憎いんだと思った
たっ ....
しゃれこうべは笑っている

「ホモサピエンスの頭蓋骨が落ちていたとして」
ふむふむ
「その頭蓋骨の穴から」
はー
「あなたはムカデが這っていてほしい」
はいはい
「それとも、名もない雑 ....
秋也(325)
タイトル カテゴリ Point 日付
隣りの部屋のクーラーの音がうるさくて自由詩323/9/19 2:11
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腰掛けると自由詩5*22/12/16 6:42
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らくだの途中自由詩421/2/15 18:21
折り鶴は水色自由詩221/1/21 20:29
PTSD自由詩021/1/11 2:02
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綴々 つづつづ自由詩120/12/25 16:06
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