いつからだっけこの部屋が
こんなに狭くなったのは
いつの間に築いたゴミの山
気付かなかったことに唖然とする

僕を生き埋めにしようと
牙を向いているかのよう
不満があるのはわかるけど
 ....
屋上から観る景色
あまり綺麗に思えないのは
五感が鈍ったせいなのか
好きだったはずなんだけどな
出来れば綺麗な景色で締めたい

無責任なやつさ
「どうせいつか終わる」
そんなことに委ね ....
三日続けて学校を休んだ
お腹が痛いとかそんな理由で
体調が悪い気がしたの
別に死にそうではないんだけど

久しぶりに鏡を見る
私を睨む悪霊が写る
今にも突き刺さりそうな
カッターナイフ ....
空風吹く屋上で
咲かない桜を眺めてる
今年の春は寒すぎる
それでも季節は過ぎていく

掴めそうな飛行機雲
そういや飛ぶのが夢だった
ウルトラマンにはなれやしない
そう知ったのはいつだっ ....
彼女は旅立つ行き先も告げず
先頭車両に飛び乗って
突如と旅立つ見送りもつけず
ひとり孤独にひどく遠くに

時速100?に取り残されて
言いたいことも言えぬまま
胃痛い日々も癒えず
まだ ....
殺気だったあの子はいつも
冷たい目をしてる
さっきだってあの子が手に持つ
鋭い刃が光る

袖からのぞくボーダーの
赤と白のコントラスト
彼女それが映えるって
人より知ってる
ただそれ ....
羽が無いこと嘆いた天使が
遂に飛んだとウワサで聞いた
それはある冬のことでした
かじかむ冬のことでした

僕が机に突っ伏して
袖で机上を拭う午後
彼女は行方をくらまして
既に飛翔の途中 ....
アシンメトリーな少女
歪な前髪をピンで止めて
空白の通学路 目を伏せ歩く
誰かの声 聴こえないフリしながら

孤独なんかじゃない
いつでも誰かと繋がっている
けれどノートに描き出すのは
 ....
型にはめられるのが嫌だとか
そんな理由だったはずなのに
こうして不貞腐れる誰かを
俺はどこかで見たことある

教科書にないことが答えだと
わけもなく確信していたよ
体の良い言い訳だろう? ....
箱の中閉じこもる少女
さらに小さな箱の中
広がる海に身を投げる

波に飲まれ名前を失って
流されるまま我も失って
辿り着いたその先は

夢が現になり得る場所
現が夢になり得る場所
 ....
少女は言った「明日で終わる。
世界は燃えて落ちるの。だから、
私は行くわ。さよなら。」だって
それって流行りのウワサ話?
あんまり真顔で言うもんだから
笑って流せなかったけど

すれ違う ....
海沿いの無人駅
トンボが去って黄昏時
水平線の向こうから
茜色の列車がやってくる

読みかけの文庫本
栞を挟んで乗りこめば
たゆたう水面をかき分けて
列車はひねもすのたりゆく

近 ....
理科室の少女
悪質な症状
火傷には気をつけて
地球儀に火を点けた

空は灰色で覆われて
優しく全てを押し潰す
極彩色に燃え上がる
地上に咲いたラフレシア

ツンドラに赤絨毯
ビッ ....
私が存在しない世界
いつもより綺麗な気がして
怖くなって目が覚めたよ
まだ震えが止まらない

忘れたいことは覚えてるのに
思い出したいことは途切れてく
遊園地の名前とか
あの子の電話番 ....
放課後の校舎
夕焼けが差し込んで
そこはあの娘の独り舞台
お辞儀をひとつしたならば
始まりの合図 アン、ドゥ、トロワ

爪先でダンス
上履きが鳴いて
小気味良いリズム
渡り廊下を
 ....
日の暮れる校門
慣れたそぶりで君を待つ
涼風に揺れる松
過ぎゆく気配がしてる夏

西日の差す帰り道
君は途切れず喋ってる
空洞の瞳で語る空想は
半壊してて難解だけど

君はたとえ話 ....
坂道沿って並ぶ団地が
天国への階段に見えもする
少女は猫を追いかけて
僕は塾をサボっていた

中途半端な都市開発で
緑散り散りのベッドタウン
TVゲームは流行っていたけど
僕らは空き地 ....
逢魔ヶ時に{ルビ刺殺=さ}された少女
湿った音
ぬかるんだ感触
流れた血潮は初々しき赤
それは束の間の事件

気持ちの悪い風が吹き
蜩だけが啼いていた
忘れ去られてしまうだろう
それ ....
身を揺られ目を瞑る
錆びれたバス停を目指せ
あの町へ帰ろう

違っていく俺
変わりはしない風景
ただ少しずつ消えていくんだ
はじめから無かったみたいに

廃線のトンネルも
神社の階 ....
ヒマワリ咲く坂道を
自転車で駆けあがる
色の褪せたオールスター
麦わら帽子飛ばされぬように

入道雲の空模様
クジラのようだそれはもう
香る潮風に詩を混ぜて
どこまでだって連れて行こう ....
涙を部屋になみなみ注ぎ
溢れかえったら泳ぎ出そう
波立つほどに満ち溢れたら
並木道まで泳いでこう

ショッピングモールくぐるマンタ
カモメ引き連れ羽ばたくクジラ
トビウオは太陽まで届きそ ....
ラムネが弾ける季節
女子はスカート丈の限界に挑戦してる
校庭では野球部が地獄変
「連れてって」なんて軽く言うぜ

我慢が美徳の時代は過ぎ
「欲シガリマセン」とか誰が言う?
日当たり良すぎ ....
桃の香りが降り注ぐ午後
あの娘は南風を受け走る
開いた襟元から覗く
鎖骨が涼しげに光ってる

期末試験も補習授業も
あの娘を止めることはできない
あの娘は加速していく
今この瞬間すら飛 ....
メトロポリス真っ只中
時代の波はサイバネティクス
車が空飛ぶ時代も近い
鉄腕の少年に手を振るよ

電子風に黒髪ふわり
新世紀の少女達の
浮かべる笑顔 アルカイック
傷つく余地無きメタリ ....
雲ひとつ無い空の下
傘を片手に屋根の上
風が吹くの待っている
強く吹くのを待っている

蝙蝠傘くるり
風がさらうの待っている
いつか夢見た世界まで
運んでくれるの待っている

薫る ....
遠目から見れば透明な少女
空虚なココロは空気より軽い

二束三文で売った純潔
青い春はこれにて終結

「これっぽっちの温もりだったら
ひとりぼっちと大差ないや」

傷付いたって気付い ....
誰しも飲まれてる
誰しも溺れてる
いわゆる「世間の荒波」とかいう概念

誰も時化たツラしてる
俺も溺死しかけてる
藁にもすがりたい気分

そんな連中尻目に
涼しい顔してみせる少女
 ....
日常は戦場
無情な現状
喧噪に消える
平和は幻想

サバイバルな世代
空威張ることもしない
気色を読み取るんだ
景色に溶け込むんだ

完全な保護色で
安全に歩行しよう
スカして ....
春になれば咲くはずだった
青いままに枯れてしまった
燃やし損ねたかつての夢が
燻ぶる煙で息もできない

もう未来には興味ない
「ならどうしたい?」と問う死体
今日みたいに意味のない
狂 ....
都会からやって来た少女
進んだあの娘は風使い
春の嵐巻き起こし
桜吹雪と舞い降りた

窓際はあの娘の特等席
吹きつける風身に纏い
何人たりとも寄せ付けぬ

いつだって窓の外
水平線 ....
捨我(60)
タイトル カテゴリ Point 日付
断捨離自由詩115/4/3 19:23
消去法的死生観自由詩115/3/31 20:04
ヒロイン羨望症自由詩015/3/30 20:02
ドロップアウト・チルドレン自由詩015/3/28 20:42
エクスプレス・ガール自由詩015/3/27 19:36
メタリック依存症自由詩115/3/25 20:33
天使の季節自由詩015/3/24 20:24
少女メランコリィ自由詩015/3/23 20:22
ノスタルジック後遺症自由詩015/3/22 20:19
ガール・イン・ザ・ボックス自由詩015/3/21 20:18
サテライト・ガール自由詩215/3/19 20:13
センチメンタル鉄道自由詩115/3/18 20:06
ガールズ・パイロマニアック自由詩015/3/17 20:04
記憶ディスコネクション自由詩215/3/16 20:03
放課後のエトワール自由詩015/3/15 19:47
トワイライト症候群自由詩015/3/14 19:39
少年時代自由詩015/3/13 19:19
スラッシュ・ガール自由詩015/3/9 20:07
思い出症候群自由詩215/3/8 20:05
夏色の町自由詩115/3/7 20:03
サブマリンガール自由詩115/3/6 20:02
ウルトラブルーの季節自由詩115/3/5 19:59
イントゥ・ブルー自由詩215/3/4 19:14
アストロガールズ自由詩015/3/2 20:31
少女空挺部隊自由詩315/3/1 20:30
五月雨ガール自由詩115/2/28 20:26
ヘッドフォン・ガール自由詩015/2/27 20:25
迷彩ジェネレーション自由詩015/2/26 20:23
青き火自由詩015/2/25 20:12
転校生自由詩015/2/24 20:01

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