どうして、
楽しいままではいられないんだろう
窓の外、騒がしい
過去、からの復讐に
さいなまれる
現在
破り取られた辞書の1ページが
小さく幻肢する、午後
いくら「今」を積み上げても
 ....
そうかと思う
そうかなとも思う
「何のために生きてるの」
「何のために生きてると思う」
時計を見る
時間が
文字盤の隅に取り残されて
うずくまっていた
風が吹いている
いつかは
む ....
手の中に
ひとしずくの、すべて
空から降り
降り積もる、膨大な空白

無人の乗用車が飛んでくるので
僕は少し肩をすくめて歩く
アスファルトの
ちいさな粒子のひとつひとつが
轢き殺 ....
溶け出した脳の上を
日々の残響が駆けて行く
そのせいで
僕は苦々しい顔を
解くことができず
あのこに会いに行くことも
なかなかできないまま
踏まれて
ふまれて
このまま
なくなって ....
boku no shyoutai ha
kono
shimittareta kanashimi de
boku ga boku de
aru to
iu koto ha
cafeole
 ....
教室
からのばされた
輪郭線にそって
歩いてきた僕らは
消失点にたどりついて
そのまま消えてしまえれば
よかったのにね
世界は
美術館ではないので
美しい絵画は
美しいだけ
途方 ....
焦げたカレー
僕は
死の味を知らない
生の味も、少ししか知らない
でも食べないと
この焦げたかおりが苦手だけど
食べないと

僕は誰であり
誰なのであればよかったのか
やっと寝かし ....
君の「想い」など
上からななぞれば僕にも書ける
僕の「想い」など
一度眺めればそらでも書ける
そんなものが尊いというのなら
僕はあらゆる尊さを否定する
生の上にあぐらをかいたすべての人間の ....
ぶよぶよとした肉の
裂けかた
そこに
価値があるんだってさ
多くの女が
意図して
カーディガンを脱ぎかけているのと
なにか関係があるの?
ねえそれなんなの
脳が眠ったまんまで
活動 ....
たどり着かない道を
ゆく足並み
きこえないほど遠くから
きこえないほど遠くへ
確率が宙返りしながら
期待値を歩き
僕たちは
生まれることと
生むことと
死ぬことだけを
しようとして ....
今日を
空へ投げたら
落ちてこなかったので
僕の今日はきっと
地球的失敗で
宇宙的成功だ
なんて
いつか
覚えていないが
あのとき
大きく投げられてしまった僕は
くるくると回転し ....
さあね
さあさあ
さあって
またぎ足で飛んでった
 あさって、だったものが

ねえ
誰かが誰かを愛したこと
憎んだこと
奪い奪われ侵されて
失われてしまったかたちのないもの
生ま ....
蹴飛ばすものは
そこらじゅうにあって
移動をはじめたものたちは
移動をやめようとしない
僕は
小学生であり
中学生であり
高校生であった僕を
この国と同じくらいには
愛していたけど
 ....
くるくると
まわって
まわった先
自転車のタイヤで
水たまりを割りながら
色がまだ
光だったころのことを
考える
人の形をしたものたちが
雑談をしながら
歩いてきて
過ぎる
眼 ....
言葉は盗品
また来て懐疑
カラスは低空飛行を
低空飛行はカラスを
やめようとしない西の空
西は西からやってきて
東へ去ることもないから
西が西で渋滞してる
僕は何かを捨てながら見てる
 ....
今日は雪が降ったな
言葉遊びみたいに
雪が降ったな
言葉に遊ばれる
じかんは雪かきを
はじめるんだろうな
なんかの生物みたいに
生物じゃなくなったら、
冷たくなって、
たちまち埋もれ ....
神経の先の先で
感じながら
切り刻む
牛のはらわたとか

全部
誰かの
自己模倣だけど
冬だから
モツとか煮込むでしょ

包丁から
感じてるはずの痛みを
 ....
本質的な僕たちが
本質を詰まらせて
ぐうの音も出ない

散乱して
僕たちは
死にたいの前に
生きたいの前に
なんだったか
わからないまま全てだね

洗い髪を
ぬるい風通しが
 ....
たいそう
お花畑ですね

微笑みながら
交わせる日がきたら
みんな
なにもかも捨てて行くような
恋ができるのに
真実味はすべて
神様に
咀嚼されてしまった
ちりぢりになって
虚空へ
ツイートされる
街並み
草花
コンクリートロード
あいまいな音楽みたいな
朝のひかり

カツサンドとか
 ....
iindayo-
iindayo-
翼のない鳥たちが
今日も
青空に向かって投げられていくような
音楽
に洗われる時

まばたきをひとつ
すれば
何かをなかったことにした
ことを ....
不意に震えだす
携帯電話にあわせて
かみさまがアヘ顔で
その緩んだ口から
0と1ばかり吐き出す

時間が、
眠る努力をするように
過ぎていく
街角を行くおじさんの脳の
バックグラ ....
ひとが
きもちわるい
この世が最初から
きもちわるさの総体だったみたい

曇り空
僕が僕であることに理由はない
ただ
誰かが暇つぶしに書いた
歴史があるだけだ
詩とはなんだったか ....
四月を追いかけて四月に転落する
「僕たち」は「僕たち」のままで歩き、
「僕たち」のままでいなくなる
冬がとけていく
春が春に春を春よ
濡れたアスファルトを引っ掻いていく自動車の群れ
時間が ....
 ほんとうのことなどどこにもないのだ。作業着を脱ぎ捨てたあとの塩っぽさのどこに、命の価値はにじんでしまった。ばかだなあ。笑えてくることがまず、可笑しかった。きっと僕は、干からびるように死ぬんだと思う。 .... ルールの破り方、忘れたような
大人にも
こどもにも
なりたくはない、な
蒼穹につぶやかれて
白雲のように
自由律
生きることに
うたうことを
忘れないために

夕暮れが
今日か ....
sekai-kan
おっさんの射精みたいに
希釈された
sekai-ken
ワイシャツの首絞める、
感触
世の中はきれいごとだ、っていう了解に
意味もわからず袖を通す
 ....
嫌いじゃなければ聞いてほしいんだけど。

色は光だし、輪郭は照らされている。
どんなに高い山だろうと、
そのまわりを空気の重さがさらさらと流れていく。
水平線のこちらがわ、
僕らは海の広さ ....
アンティークな拳銃に
新しい空砲が装填される
たとえば愛、みたいに
言葉に置き去りにされた音で
会話された昨日
すでにいくつかの言葉が
歩き出してしまったようだ
今日
位置について
 ....
駅前のビル群の
語源はきっと「かむような」
できるなら
かむように生きてみたいけれど
どうやったって、比喩にはさわれない

多義的な私達を
説明するため
僕達はまだ
ページを増やし続 ....
めー(41)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩120/7/31 22:52
そうかと思う/そうかなとも思う自由詩3*15/3/3 18:51
悲鳴自由詩1*14/11/18 18:19
警備員自由詩3*14/10/24 17:06
cafeole自由詩114/10/14 2:01
教室自由詩3*14/4/13 7:03
焦げたカレー自由詩5*14/4/13 7:00
たとえば自由詩1+*14/3/3 1:37
カーディガン自由詩1*14/2/6 11:45
眠る愛犬にえさをやる自由詩4*13/12/29 10:57
投げる自由詩5*13/12/22 1:56
からっぽ自由詩113/12/12 2:48
夕焼け自由詩213/4/12 1:41
ロードワークス自由詩213/4/9 3:58
西の空自由詩612/12/21 0:45
言葉に遊ばれる自由詩212/12/15 3:30
お仕事自由詩012/12/10 14:51
shower自由詩212/12/9 16:06
自由詩112/12/8 8:15
朝のひかり自由詩112/12/8 8:12
フリーバード自由詩112/12/7 6:13
リロード自由詩012/12/7 6:10
逆流自由詩412/4/25 1:43
春へ自由詩612/4/5 3:28
ひかり自由詩1*12/4/2 11:18
白雲のように自由詩312/3/8 2:26
sekai-ken自由詩312/3/7 22:08
こういう話、散文(批評 ...212/2/27 3:38
スタートライン自由詩5*12/1/17 5:52
Bitter/Biter自由詩412/1/13 5:40

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