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 こころを見られるのが
 恥ずかしくなった
 だからなんとか隠そうとして
 まわりに壁を作っていたら
 こころのやつ
 どんどん どんどん
 膨らんでいって
 壁は
 ....
 
 年の瀬も押し詰まった一日の終わり、僕は故郷のあ
る地方都市で、レイトショーのチケットを買った。ビ
ロード張りの椅子の上で二時間余りを過ごした後、映
画館から外へ出てみれば、夜空からみぞれ ....
 
 ロボットは扉をあけた。テラスのおもて、石畳の上
を、コツン、コツン、コツンと、規則正しいリズムで
歩いた。それからロボットは、バラの垣根をくぐり抜
け、青い芝生へ足を踏み入れた。コーンネ ....
 
 床に落ちたカンバスの上を電線の影が、行ったり来
たり。君はえんじ色のシートにひざを立てて、窓の景
色に見入っている。昼のさなか、大阪から京都へ向か
う各駅停車だから、人の影はまばら。遠慮 ....
 
 
 文明の熱狂の皮の下で、いつでも戦争がにたりと舌
を出して笑っている。

       *

 たまの休みになると田畠さんは町を散歩するのが常
だ。そうしていつからか彼のお供を ....
佐倉 潮(65)
タイトル カテゴリ Point 日付
こころ、三題自由詩410/10/17 2:51
初雪自由詩310/10/16 5:42
ロボット自由詩310/10/14 8:56
きりん草自由詩610/10/13 7:39
戦争自由詩610/10/12 0:23

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