むかしの歌をきいている

おれがこの歌をきいてから ずいぶんの時が流れた
ほんとうに多くのなかまが死んだ
生きることは 闘いだとは 誰もがおもう

むかし おれと いろいろ小難しいこ ....
生きます
目の前の涙は 枯れます 
それは 晴れます かならず 知っています
不幸は 押し寄せます
たった少しの 幸せが あります かならず 持っています

生きます
まだ 生きます 
 ....
ぼくらは
あの夏の終わりに いつもの夏に 夏の終わりに 夏に 夏に

ぼくらの大好きな人は 
夏といっしょに こっそりとひっそりと そっと 死んでしまって 夏になってしまって 夏が 巡って 
 ....
某は 老人ホームに住む 認知症の老女である
よく虚空を見つめて笑うが その先になにがあるかは まだ教えたくない

某には 主人が居る 
他の家族は 来たことが無い
某には 主人しか居ない
 ....
あいたいよ
とても あいたいよ
とても とても あいたいよ
きょうは333日めだよ
わたしはあたまおかしいから
ぞろ目の数字 だいすきなんだ


いいんだ
公開自慰行為だろうが なんだろうが
そんなところは とっくに超えたんだから
 ....
かみさまを なにいろに 塗る

わたしは 濃い青を 塗る
ふかいふかい海の底の いろを 塗る

潮のみちひきのように
わたしは 行ったり来たり している

みちひきは 鼓動
生き死に ....
気が違くなりそうに
青い空の下に
かみさまは
三匹いた

そのうちの一匹が
高いビルから
飛びおりて
死んだ
残りの二匹は
その死を
食べて
大きくなった

 ....
いきものが また 死ぬ音が している
いきものが また 生きる音が している

ずしりずしりと 
はじまりが
おわりへと 沈む

ああ 鉛のようだ

ぽとりぽとりと 
おわりから  ....
自殺した 友の魂が
あちらこちらで まだ 蠢いている
その


喰ってでも 生きていかねばならぬ
この
修羅


青天が
両手を広げたまま
立ちすくんでいる

どうし ....
「神様 早く わたしを殺してください」

泣きながら そう祈ったら
頭がとても 透明になった
生と死の 両方の 入り口に立っているようで
物音ひとつしなかった
そのまま 
わたしは 薬物 ....
ようやく 約束を果たしてきました
京都って遠いんだな 一年もかかるんだもの

ちょうど一年前に
きみに贈ってもらった 般若心経の数珠を持って
きみの墓参に行ってきました

新幹線の ....
29の誕生日だね

きみに 
この箱をあげる

この箱は
開いたり
閉じたり
する

なにもかもが 入っていたり
なにもかもが 入っていなかったり
する

いつか
きみが ....
空にひかるのが 
星だか 飛行機だか
わからない
ぼくは
そんなにごった夜に なってしまった

神様は3匹いる
そのうち
1匹が
高いビルからとびおりて 死んだ

それでも
地 ....
とある 老人施設にて

歯が無くなり
噛む力が無くなり 
食べる気力が無くなり
お粥や細かく刻んだおかず(超刻みと呼ばれています)しか
召し上がれなくなった お年寄りのご家族から

「 ....
訳がわからなくなったから
まっすぐに道を歩けなくなった
その横をハイスピードで 
きみみたいなひとが
駆け抜けていった
最期にひとつだけお願いがしたくて
大声で叫んだ
「どうもありがとう ....
ちょっといいですか
生まれたときのことを思い出してください
無理やりに この世界に産み落とされ
泣き声を上げざるを得なかった経験が 誰にでもあることと思います
あんな惨めな思いをしたの ....
ひきこもりというのは
「著しく欠落した自信が引き起こす 心身の喪失状態」だと わたしは思います
「ひきこもる」という言葉の妙のとおり「すべてから 身を引いた場所に自分を置かざるを得ない 激しく ....
小学校からうさぎを盗んで 蹴り殺して捨てるという事件について



ボールとうさぎを間違えるのに 
必要な力は 想像力である
ここに働く想像力は プラスでなくマイナスであるが
プラ ....
夢の終わり 朝 そこからきみが続いていくのか

空 同じ断層をきみと見ていた

ロゴス きみの最期の深呼吸

水のせせらぎ きみが言った「おやすみ」 もう声も思い出せないというのに もう
 ....
人が死ぬときにする 小さな音を
まねしながら このうたを うたえ
生き死にのリズムで このうたを 

「きみは いきろ ぜったいにいきろ
 まっくら闇 
 煌々とひかるのがきみのひとみだけ ....
空はぎすぎすしない 空はくよくよしない
ただ果てしなく続く
空は立ち止まらない ただひたすらに流れる また流れる
気づくと
空の中には何もない 空の中には誰もいない
それでも
空があり ....
夜は閉まらないと思っていたのに
今日は 夜が閉まっている
道の片隅で耳を澄ましても
夜が 聞こえない
夜なんて初めから無かったのかも知れない
夜なんて無い
そんなことを言ってる間に
本当 ....
人の道は
けしてますぐではなく
それでもえんえんと続き
忘れた頃に
ふと千切れたまま
二度とはじまらないだろう
だが
人と人との道は連なり
たまに交じる
そのときに呼吸の音が
深く ....
わたしの後ろからさようならが歩いてくる
そのせいで
わたしはきみとさようならした
ねえ
さようならはからっぽの音がする
さっきまで何が入っていたのかが
どうやってもわからない
さっきまで ....
神様を殺したい
なるべく早く殺したい


わたしとあなたときみは いつも3にん一緒だった
3にんで兄弟のように笑っていた 春も夏も秋も冬も

9月にあなたは死んだ
まだ暑さが残るのに  ....
こんな夜は
最終列車に乗って パラディソの君に会いに行きたい
僕の着く パラディソには
まだ 
色がない

パラディソの海岸を二人歩く
僕の零した涙を
君は笑って 暗い海に投げた

 ....
世界の四隅まで
呼吸の音が染み渡っている
君の耳にも届くだろうか
この交響曲

生き物達は静かに とても静かに
生き死にの分裂を繰り返している
潮の満ち干きのようなその静かな喧騒を
愛 ....
ネットというこの希薄な大海の中で それでもそれなりに存在するものを
見失いつつもわたしは信じている

pすけが死んで もうじき49日になる

pすけは生前はpたんと呼ばれていたけれど
可哀 ....
負けない
だが 勝つつもりもない
同じくらいになりたい
世界と

戦いには意味がある
だが
勝利にも敗北にも
たいした意味があるとは思えない

世界とは何か
わかるまで 
世界 ....
第2の地球(65)
タイトル カテゴリ Point 日付
おれは いまも 人を殺し続けている自由詩008/7/13 21:38
生きます自由詩107/11/10 19:37
あの夏の終わりに いつもの夏に 夏の終わりに 夏に 夏に自由詩107/9/6 19:49
某の主人自由詩307/5/30 21:45
333日前に死んでしまったきみへ俳句206/8/8 16:20
333日めに きみへ未詩・独白206/8/8 15:13
かみさまを なにいろに 塗る自由詩306/8/1 21:58
かみさま!!って叫ぶ 少女自由詩306/6/24 19:30
きみよ ああ 生きてこそ自由詩206/6/15 13:52
生きてから 死ね自由詩806/6/11 19:10
おなじ神様に祈るのか自由詩206/5/29 14:08
センチメンタル般若心経散文(批評 ...2+06/5/4 22:04
おめでとうの箱自由詩106/4/10 23:29
にごった夜に なってしまった自由詩306/3/28 19:23
そこにひとが 生きていたのだ (老人施設にて)散文(批評 ...406/3/27 17:11
墓参り自由詩306/3/2 23:54
尊厳死研究会散文(批評 ...106/2/24 23:14
ひきこもりのひきこもりによるひきこもりのための文章散文(批評 ...506/2/23 18:18
うさぎボール散文(批評 ...506/2/16 1:32
まだ きみは此処にいる自由詩306/1/16 20:07
生き死にの音のうた自由詩1105/12/28 21:12
色即是空空即是色自由詩305/12/19 12:39
夜は閉まらない自由詩505/12/12 0:29
人の道自由詩505/12/1 21:09
さようならはからっぽの音がする自由詩305/12/1 20:30
神様を殺したい未詩・独白205/11/27 20:41
パラディソ自由詩405/11/22 22:43
交響曲自由詩605/11/18 15:55
pすけの色即是空散文(批評 ...4+05/10/22 0:20
君たちへ (世界の隙間から)自由詩205/10/9 20:35

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