桜吹雪の下
お茶を頂く
御婦人ども。

御機嫌よう
御機嫌よう

お茶を一杯如何?
お手製ケーキも
召し上がれ。

空々しい会話
架空の微笑み
戸惑う視線
探る指先

 ....
桃色の甘い海に溺れながら
貴方だけを見ていた



あたしの愛しい人には
守るべきもの というものがあって
運命という 絆が強すぎるみたいで
あたしは遠巻きに
とぼとぼと  ....
あの人が死んだ。

僕の彼女に言い寄っていた
ドレッド頭の やたらかっこ良かった あの人

病気で アパートで 孤独死で

訃報を聞いた僕と彼女は「死に様」を想い ....
視線絡ませて
遠回しな台詞だけで
愛の告白

指先から熱を発する
肩のあたりで甘いタメ息
背中を走る歓喜に目が眩む


五感すべてが癒された箱の中


 ....
雨の日は 蛍光灯の白がよく映えて
あの花は いつにも増して色鮮やかで
世界が色で溢れている

みんなが空を見上げ
上の方の何かに祈りを捧げている最中
あたしたち ....
誰かが見た 夢のような
デタラメな 映像の洪水
想像イメージは
暖色系 寒色系が
入り乱れる マーブル

色に溺れながら
「あの・・・」
と 生まれてき ....
【Vermilion】

熱帯夜
切れ切れに見た


それは鮮やかな
夕暮れの朱

軽い知恵熱

黄昏時には
人が狂うって
そんなことは
露知らず ....
黒目勝ちな瞳で
何を 見る

天然の朱に彩られた唇で
何を 語る


平らな胸に秘めた
紡ぎ事を
誰が知るだろう


揺れる花に
想いを寄せた日

誰かの幸福を祈る
 ....
酔っ払った サラリーマンが

頭に ネクタイを巻いちゃうのは


お酒でふやけた脳が

流れ出すのを防いでいる

もしくは

酔っ払った脳を戒める為


かもしれません ....
やたらと
犬が吠えると思ったら
今夜は満月だった


クルクル巻いた
オレンヂ色のマフラーや

ヒソヒソ内緒話をする
双子だとか

そういったものには
もう 懲り懲りで
 ....
瞬きをする音さえも
聞こえる程の静寂

灯りが 燈された
不眠症の人間の 寝室

あなたは
机に向かい
一心不乱にモノを
書き綴る
その指は文字に塗れ

あたしは
ベッド ....
2人暮らし
アパルトマンの7階
食事は窓際

窓外の路地裏では
猫が啼いている

出所の分からないものを
口にしている 私たちは
隔離された この部屋で
少しずつ 壊れて逝く
 ....
桜吹雪の中
傘をさす贅沢な午後

蝶の心で 空を舞う夢を見たの
あの真昼の月を掴むのなんて
容易い事だと告げている

誰にも見ないけど きっと

疼く左手の薬指を隠して
貴方に ....
夜中の台所に響く 静寂
たくさんの食べ物がある 飽和状態

何も求めない
何も求めていやしない

譲ることに慣れすぎた
長女気質

良い子でいたくて
貴方にできる
全てのこと ....
サバオ*(14)
タイトル カテゴリ Point 日付
【4月のお茶会】自由詩118/4/20 11:42
春夜風味自由詩5*09/4/3 20:03
SAMURAI自由詩2*09/3/29 20:33
落下速度自由詩6*09/3/27 20:14
雨の日の サブリミナル と アイスクリィム自由詩1*09/3/26 20:04
ある朝の光景自由詩5*09/3/23 19:50
*Vermilion*自由詩308/1/20 23:30
天然少女自由詩6*07/11/13 22:18
サラリーマン と ネクタイ の 関係自由詩4*07/11/13 22:09
掌の上の真実自由詩407/11/8 21:10
午前二時自由詩207/11/7 21:45
*アパルトマン*自由詩3*07/11/6 17:21
*蝶の心*自由詩3*07/11/4 21:22
*静寂の果て*自由詩4*07/11/4 21:01

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