(わたしとあの人はどんな関係なんだろうって
考え出すと、よくわからなくなります。
いろんな出来事を一緒に経験してきて、
そのときこう思った、あのときこう思ったというのを
積み ....
1
死ぬほど嫌いと女が言った
死ぬのは誰かと男は問うた
2
いやはや 二人を照らした蛍光灯は
チカチカとまたたきはじめて
そろそろ取り替えなければならないのです
あなたの ....
あら、こんばんは。
でもあなた、私の頭の中の人ね。
いいの、退屈していたの。誰もお話する人がいなくて。
あなた、ビーフシチューは好きかしら?
か、ごめかごめ。
作っているの ....
《宿題は涼しいうちに済ませましょう》 お前の胸は痛むだろうな
ぢあぢあと蝉が鳴くのを外に聞く お前の胸は痛むだろうな
世を嘆き人を憎んで夢の中 お前の胸は痛むだろうな
....
忘れたいことばかりある昨日今日覚えていたい明日にしたい
愚痴をこぼすことは自分が苦しいと認めることでだからできない
愛してることが必ず“悲”と“喜”とに分かれることも生きてる不思議 ....
うーわのーそらー
うーわのーそらー
なんにもかんにも
わーからーないー
うーわのーそらー
うーわのーそらー
うーららーか
うーららーか
ぽんときてじゃん
う ....
人間の孤独を抱き締める
人間の孤独はどうやら
人間を信じているらしい
人間の孤独とご飯を食べよう
人間の孤独はハンバーグが好きだ
人間の孤独と肩を組もう
人間の孤独に挨 ....
子供じゃないから帰らない
(まるで子供のようだ)
室内だから
ちなみにいつまでマスクをし(以下雑音で聞き取れず)
たしま経を折曲余紆 なかなかの
紆余 ....
愛してるふりでもいいと思うけどおつりはないと思っておいて
自転車を背負い投げする夢を見たなら約束はキャンセルすべし
涙ではないものだとか涙とかぐるぐる渦を巻く排水口
いつ ....
永久にひとりだったら孤独でもないし傷付くこともないよね
本当の孤独が欲しい休日を愛に似ている友が邪魔する
自己否定以外行き場のないふりを続けられなくなれば死ぬかも
青りん ....
そんなに目をこらして
いったい何を貫きたいの
過呼吸で踊って
まだいくらでもある空間に
足の先を伸ばし
指の先をしならせ
ああ どんなにか
静かな里に憧れただろう!
貴方の右手 ....
救うべきは現在であれ
後の思い出となりこそすれ
未来のために現在を
みすみす捨てることなかれ
辛きことよ
幸せな生活のスパイスであれ
....
辛口のカレーをライスなしで食うくらいは破滅的な木曜
このカレー泣けてくるほど辛いよね 玉ねぎのせいなんかじゃないね
貞操は守りたいから今日作るごはんはまるごとニンニクカレー
....
雪わける新幹線の速さかな
三階で見ても霰でかすむ街
犬に追われ篭に白雪頬に風
何だこれは このゆらぎは
濃厚な煮こごりは
成熟しきれていない
真っ赤な果実は
音の鳴らないピアノは
きしむベッドは
ピエロが渡った後の
頼りないロープは
はずむゴムボールは
塗りた ....
喉が嗄れるまで歌って
くらくらまわる月曜日
まるで女王の行進曲は
朝の酒場の泣き声だよね
とびっきりの力任せで
三点倒立してみてよ……
足元危うい今日と明日は
....
恥知らずならよかった
恥知らずなら
人の目なんか気にしなかった
恥知らずなら
後のことなんて考えなかった
恥知らずなら
暗がりをさがしはしなかった
恥知らずなら
後ろからじゃなく正面か ....
まだ甘いジュースをなめていたいから世の中を美化することが好き
明日とか明後日とかに家出するために大鍋いっぱいのカレー
敵ばかりうようよといる毎日を無敵スマイル戦車で走れ
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