1北方でいななく馬を駆って天


2ペン強し思想弾道炸裂す


3言語なり 光 爆すほど白くあり


4せせらぎの水の楽曲護岸あり


5存在の壺の深みに嵌まりしを


 ....
意味の海電子の海で浴びきれや


ネットする一室まるで奥の院


与えれば与えられるなり世法なり
枯れ広野 孤独立つ影メモ一つ


楽土暮れ帰る鳥らの透ける羽根


風切ってショーウィンドーを姿見に


呟きが5・7・5を繰り返し放て鳩


蔓草の枯れたそばからフェンス錆び ....
白日や影踏むほどに湧き上がる


影なくし抜けた前歯に葉の緑


重力を凌いで昇る木の反逆


何一つ欠けてはならぬ我影なき故


透き通る腕で傾げる日傘なり


ミゾオ ....
内奥のリズムに遊ぶ5・7・5


定型と叫ぶ詩人あって前衛は栄え


列島の「離れ」となるや宮古島


せめぎ合え調べに反・合このスリル


情報と電子の海を渡り切れ


 ....
囚われて 列島日本語 磁場強し


もぎ取った果実は「自由」の味がして


キラキラと胸に海原聞き入りて


列島の奥座敷なる我が部屋で
これからもボヒョウ蹴散らし生きるのみ


南海に空中サンプだ我が骨よ


来世でも「また会ったね」とカガミ見る
萌えあがる緑は重く酸素の香


溶けだした雲飴のよう甘露の雨


灰の空 鳥の飛翔が天を切る
肉と霊との弁証法なりやヒトの進化


夕陽 街を化粧してダリア眠る


虹 始まる所のないしょ話
大気もみほぐしてくれて午後の三時


スプーンにグラニュー糖 山崩れる


陶器の肌スプーン当たる音


心の報告書から我一人
インコ空所の籠に飽きず


私が世界を閉じ込めるカゴがある


ゼッタイ空域から出られぬセントウキ
ヘビ娘冷えた喫茶にメール飛ぶ


血中を青く染めぬき涼をとる


夏サヤサヤと街角に流れ


兵隊の首が屋根裏にゴロゴロ午前三時


大鍋に歴史煮る電磁調理器


首が実 ....
神ヨベばカミ疾風の如くフク


カゼ吹いて心針先に集中す


ボウシから触覚の飛び出てナツ至る
キギの端緑にモエ出てソラ焦がす


神呼んで風ナギ倒すキギの幹


ゆらゆらと大空胚のイキをして
レイ降りるケイ光よりもより白く


我の住む余イン鮮やか5・7・5


甘い飴なめて腹のふくれるか
投句して波紋広がれ蓮池 濁


つぶやきは呪の声挙げる5・7・5


虚ろにてやって来るべき言葉待つ
韻文は日本語の魔なり骨に染む


海風の松を鳴らして午後眠る


地獄界美ありと思う慰めに
神の意志雨の降り止み意味に意味


雲流れ天上の者らと会話する


見晴らして煙る都市には乾いた知
印度亜の土にうっ伏す雨匂う


陽の射すも鈍い一日冷茶飲む


風止まり木々の声聞こえて葉の振るえる


午後の家寝息もれ聞く開けたドア
天使と菩薩の上澄みを飲む


「ユリシーズ」文芸室で白光下す


まず横に臥禅の奥儀まず横に
我が肉の南方回帰さめやらず
        高天原もリーフの先に


創世の靄る熱の中浮遊する
          人間の種五体固まりつつ


昏い寝間朝日射す夢まどろんで
     ....
テキストに己遊ばせ長い夏


雨垂れが葉擦れの音を誘い出す


見渡せる地点に真紅の旗を立つ
虚ろなるグラスに水を注ぐ時


洗面の鏡に映る己己己


蛍光下夜の手鏡 夢一瞬
日本凶乞食だったり日本書紀


エゴイスト! 蛇がトーテム日本教


蛇狐イナリの鳥居にサルもいて
陽の満ち満ちて虚のグラスに注ぎ込まれ


陽光の踊り始めて風の曲


緑陰や葉裏の透ける木にもたれ
夜の底に深い瞑想 神の居場所


白い衣をなぞれば神に触れて


周回軌道から地球なる砂漠の星みつめ


慰めに聖書手に取るまた良し
白く淡く第一の月 今東


20XX無重量 星らに手の届く


火星赤 天空の黒に血の滴り
雨粒がまだ見ぬ街の葉を濡らす


転生欲し現れたムカデ我殺す


濡れた木が発火するほど祈祷する
なべて蜂花に恋すれど恐ろしき


神の手か口語自由詩の悲惨なり


ヒラヒラと蝶空に吊られ止め処なし
大気止み鳥矢のように木かすめて


寝息して地球は自転風もなく


雨の地に木の葉の雫重くあり
アハウ(608)
タイトル カテゴリ Point 日付
推敲09・4俳句1*09/7/29 8:20
意味の海俳句109/7/28 19:47
推敲 09・2〜3俳句209/7/28 9:15
推敲編 日傘の影俳句309/7/27 9:25
俳論俳句009/7/25 10:26
自由の果実俳句109/7/24 9:03
イキザマ俳句009/7/21 20:59
飴の空俳句2*09/7/21 10:59
俳句009/7/19 19:48
アフタヌーンティー俳句4*09/7/17 16:36
インコの空俳句1*09/7/14 10:01
夏のスケッチ俳句4*09/7/14 7:46
ヨベば俳句109/7/13 16:54
カタカナヲ///俳句1*09/7/10 8:42
カタカナ表記俳句109/7/9 16:57
5・7・5俳句309/7/9 7:57
美ありと思う俳句109/7/8 7:38
煙る都市俳句3*09/7/6 10:56
印度亜大陸俳句009/7/5 16:12
臥禅の奥儀俳句209/7/2 19:59
南への回帰短歌209/7/1 16:31
旗を立てる俳句5*09/6/30 9:39
一日の終わりに俳句109/6/29 21:23
日本教川柳009/6/29 17:31
朝日が綺麗俳句209/6/29 8:45
夜の幻想俳句109/6/27 21:12
第一の月俳句109/6/25 9:37
見知らぬ街俳句009/6/24 8:40
蝶と蜂に俳句009/6/22 16:40
雨の地俳句109/6/22 10:02

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