ここは世界の果て。
太陽だけが燦々と輝き
青空だけがどこまでも青く
海だけがどこまでも広がる。
ここは世界の果て。
ここからだと
世界の様子がよく見える
何もない
何もないからよく ....
毎日の生活の中で
悲しんだり
喜んだり
嘆いたりする
涙を流しても
笑顔で人と話しても
夏の太陽は
ギラギラと私を照らす
本当に大切なことは
生きていること
今 生きてい ....
せつないねあいではじまる五十音あいされたくてあいされなくて
過去の思い出は夢のように消えていった
未来への憧憬は夢のようにおぼろ
現在だけが夢のように輝く
この喜びをどこまでも青とするなら
私は灼熱する青と呼ぼう
この悲しみをどこまでも青とするなら
私は凝固する青と呼ぼう
青 青 青
おもいはみんな青空へと
溶けていく
一日が何事もなく過ぎていくその日その時感謝があふれる
饒舌になる必要はない
ただ一言
がんばっているね
と伝えられればいい
沈黙するだけではだめだ
きちんと説明し
理解してもらわなければ
必ず言葉は応えてくれる
必死に君と繋がる努 ....
おわりが終わり
はじまりが初まる
夢も希望も失った今こそ
私の宇宙が脈動する時
太陽よりも
強く輝きたい
もし運命というものがあるのなら
運命なんぞ
張り倒してしまいたい
心から
心から
強くなりたい
星々よりも
たくさんの強さを
月よりも
優しく清らかに
....
光があるということが
どんなに素晴らしいか
窓辺より五月の風が吹く
風は陽光に照らされ
照らされて
光の音律を奏でる
私は光を呼吸し
この世に希望があると知る
ああ太陽
太陽 ....
とろけるように融けていく
心
「ありのままでいいんだよ」
君の言葉が
私の耳朶に響き
遠く五月の空まで
轟いていく
五月の陽気の中に
風に薫る葉末の声を聴く
陽光に照らされた風が
頬を優しく撫ぜる
永遠に解けない謎
私の中のダブルスタンダード
太陽に照らされて
融かされていく
ここに生あ ....
雪が降り積もる
雪が降り積もる
まるで私の記憶のように
雪が降り積もる
雪が降り積もる
まるで何かのメタファーのように
天にあるとき
雪は天のもの
地にあるとき
雪は地のもの ....
私の希望は鈍色
闇の中で微かに光る銀
せめて春風が
私をやさしく癒してくれることを
祈る
私は思考の海にたゆたう小宇宙
早く真っ白になれればいいな
嬉しくて サラサラ
哀しくて サラサラ
サラサラ サラサラ
おもいは流れる
流れ流れて
青空に溶けていけばいい ....
真白にそめあげる雪を見て
私は考えた
白とはどんな色だろう
染めるものでなければ
染まるものでもない
端然と 静かに
無音で 沈黙し
そこにある白
拒否し
包含し
白は ....
哀しみを超えて迫る喜びを
灼熱の青空に喩えたらどうだろう
それは夜空に一瞬だけ光る流星のようでもある
赤く炎に照らされた君の笑顔のようでもある
きりきりと迫る喜びは
ちょっとしたビッグバンだ ....
回生の朝に
木々は青々と輝く
どこに行っても僕は
素晴らしい人生を送るでしょう
泣けない
泣かない
もうそんなことでは
泣けないんだ
雨上がりの晴れた午後
本当に泣けることでしか
泣かないと
誓う
いつかこの肉体は崩壊するだろう
この精神もほどけるだろう
それまでに何ができるか
考えたい
この青く大きい空の下
両手をいっぱいに広げて
やがて命の海に融けていくとき
私は知るだろう ....
大きく息を吸って
そして吐こう
もう一度大きく息を吸って
そして吐こう
青空に瞳を向ければ
そこに無窮の空間が広がる
なんだかんだと小さなことに
こだわっても
大きく宇宙は広が ....
光があることにおどろいた
南側のドアをあけた時
光があることにおどろいた
闇を見つめることに慣れていたので
光を見つめて
まぶしさに目を背けそうになるが
背けずにいたい
太陽は直 ....
さようなら
さようなら
みんな簡単に手をふるけど
この夏は
一度きりの夏
君も
甘夏色の麦藁帽子をふって
家路につくんだね
エーゲ海の青
カルフォルニアの青
ナイアガラの青
奥入瀬の青
夜明け前の青
私の青は
さまざまな色取り
青く澄んで
青く澄んで
輝く白銀となる
誰かに愛された思い出だけが去来して秋
人を愛した記憶だけが吹き抜けて青空遠し
感謝するとは
全身全霊で
その事実を
受け入れること
感謝は心が開いていないとできない
感謝は
とてもレベルの高い
満足だ
私という鳥は
かくも遠くまで飛べる
それを知る時
私は戦き 畏れた
行っても行っても
青い空間ばかり
悲しみも喜びも
私を通り抜けていく
いつの間にか
私の胸にも青い空間ができる ....
ベランダで
煙草をふかして
星を見ていると
男って悲しい生き物だと
僕は
思う
君の瞳に
かくせない色を
見つけたとき
君は
黙ったね
女ってせつない生き物だと
僕は
思 ....
らくだ
らくだ
月夜のらくだ
らくだの黒目は何を見る
地平線の果てまでも
星明かりのみ
らくだ
らくだ
月夜のらくだ
かなしみもよろこびも
おまえには見えるのかい
私が何もしなくても
時間は流れていく
社会もまわっていく
つかみとるには
うって出て
多少傷を負ってでも
闘うしかない
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