そうこうしているうちに
衣をとられてしまって
騙されているほうがよかった
と中川から帰っていった



{引用=fromAB}
わさえ

にすんいりん

ぬさえ

のまた

のさのさ

げんせんじょうどん

いでんひがすん

すばさ

のさのさ

わんさちどさけさ

どさけさ


 ....
  

藻採り雪の近づくと
炉端できゅうきゅうと
支度をする祖母は
乙女に変わる
潮の滲みて来ないよう
きゅうきゅうと
生憎の戻り雪になるも
膝をさすりながら
華の起つ藻場
の向 ....
  

ちったかたった ちったかたった
ちいたかたった ちったった
ちいたかたった ちたたった 

ち たっ た


悲しむための歌が生まれたような
そんな気がする日もあるけれど
 ....
  

新小岩駅から北東約15分
すべての始まりはそこで
やがて
花火の夜に散るように
マイクロバスから
あせた国際色が帰る場所
すべての始まりはそこにあると
信じるものたちの
終 ....
  

ハンバーグに夢を
ぎゅっ と詰める君の手は
ほんの少しだけ小さすぎて
はみ出したその部分が
なんだか美味しそうだなあ
なんて
思った日から十二年
未だに夢は減らないらしく
 ....
初めての模擬試験の点数は
不等号のみの
二百点満点中 四点
君と
僕と
あいつと
誰か
だったか
昨日と
今日と
明日と
なにか
だったか
そこんとこの隙間達へ

その記 ....
ぼく、
で始まる作文は良くありません
と先生が言ったものだから

ぼく、は
とりあえず僕の事はおいといて
まるで明後日の方から見た事を
喋り出す

ぼく、は
ほんとの僕が見えな ....
雪が溶けるように
君のなかから消えてしまう

それは僕の意志でもなく


らいららい



誰かの春待つ鼻歌にも溶けて
 


{引用=fromAB
  

息吸って
吐く合間に
みっつのお願いをして
それから
境内出るまで
振り向いちゃだめ
走っちゃだめ
立ち止まっちゃだめ
声出しちゃだめ
お願いごと思い出しちゃだめ
息吸 ....
  

今朝は
カッコーの鳴く声も聞こえてきた
ので
お昼は
白山の蕎麦屋にでも行こうかと思った
確か一度行ったことがあるよね
坂を下りた角にある
そこからしばらく西に行くと
製版 ....
今日一日でだいぶ雪が溶けた
こんな日には
境内の鶏が砂をついばんでいる
はずなのに
昨日のニュースのせいなのか
一羽も見当たらない

従属栄養生物は
生きるために食べる
食べ ....
 

はるかあとおくうのお かぜのおむこおにい
きてきいのおおとのお

ちり〜ん



ゆうおじさんのリヤカーが通り過ぎる

ゆうおじさんのリヤカーには
ぽるしぇ
と書いて ....
  

もう自分の場所に
やすらぎがあるので
という理由で
前に進むことを停めた友へ


アガー整骨院は
久茂地交差点の近くにある
それは痛いという意味なので
痛くなったらおいで ....
{引用=赤ペンさんのバイトをしていた頃のこと
その日は小学校三年だか四年生の国語のテスト
の丸つけをしていた}
    いつものように今日もけんちゃんとけんかをして
    しまったわたしは、 ....
年中クリスマスの町でも
やっぱり雪が似合い
人々や馬車に踏みしめられた道路が
陽に照らされると
ドイツ風の建物が一層際立つ

そろりそろりと歩くと
あれもこれも
終わってしまったことば ....
試験管の中に
夕陽を詰めてみたりしている

幸せなときほど
言葉少なになって

おじいさん

人はみんな子供だったはず
だよね 

聞こえなくてもいいけど
僕もそこまでたど ....
晴れたら散歩しようね

いつの日か君の事が
まぶしくて仕方なくなったら
そこにはもう
ぷりちぃ・ううまんはいない
のだろうな

チャルメラや焼き芋屋さんなんか
の声が夜に響き渡ると
 ....
しめしめと
詩を書いてみる

なるほど
ひとりの夜にすることじゃない

ついでに曲などつけてみる
じゃかじゃ〜ん
ってさ

ふう
ふられた夜にすることじゃあない

って
こ ....
君からくれない空に
一番星

15年の恋で
僕の全ては君に滲んでしまった
というのに君は
11月からくれないになる
のだと言う
その時僕は忘れてしまうんだろうか
夢にも明日にも

 ....
秋になると
空きっ腹と
夜を更かして
ふるふると
する胸を抑え
りんごのような君へ
抱えきれない夜が
こぼれ落ちてるよ
りり り
秋になると
空きっ腹と
夜を更かして
こお ....
チグリス チグリス
ユーフラテス
もう日が
暮れたのかな


チグリス チグリス
ユーフラテス
新しい日は
昇るのかな


チグリス チグリス
ユーフラテス
バグダッド ....
まあ、まあ、まあ

作り笑いでなだめる
その中腰こそが
よっぽど役に立つ
世界平和のポーズ
そこから発射される光線で
僕らはみんな怪獣を辞めて
頭をポリポリと掻いてしまう
いや ....
  

県道沿いの金網ってのは
子供の足にはぴったりで
あまりにも登りやすく

ほら
足をかけてごらん
もう一歩登ってごらん
そう
そこから
思いきって
またいでごらん
それ ....
君のいなくなった十月がやってくる
と思い出したその日に
決まって雨が降ったり
風が吹いたりするわけではない
ましてや
今日もまだじっとりするような
暑さの残る日に
君の住む町も同じよ ....
なんの因果か
ガロイ先輩の手作り冊子を抱えて
汗をだらだら流して
どうせモノレール沿線ならば
もっとオシャレな停泊所とか
競馬場へと
ふらふらと行きたかったのだが
コミケの意味さ ....
竹竿の先に灯火をぶらさげて
小さな子から先にあぜ道を歩いて行く

ひと粒の米に
千もの神が宿っていた頃から続く火で
稲の葉を食べる虫を追い払う

のだと言うが
揺れる火はまるで
人魂 ....
 

つながっている
その声に
心がうつって


つながっている
指を絡めるように
ひとつのことばと
その隙間に


つながっている
瞳を
間近で見ている
ように

 ....
  

参道下の古ぼけた店で
岩魚の塩焼きを齧る
雨が降ってるので
ゆっくり と齧る


しらやまさんに降った雨は
百年後の加賀平野を潤す


その雨が
降っているので
ゆ ....
フラグメンツ


「明日
 海を見にいこうと思う
 君の花を持って

 **************

    「あっ 

     お客さんの まごころの花 の下取りもやってま ....
AB(なかほど)(631)
タイトル カテゴリ Point 日付
アーガイルなクロコダイルは衣替え希望未詩・独白606/3/21 10:19
はしっこの村自由詩706/3/15 14:04
トキは来ない自由詩206/3/13 16:04
ルーツ[group]自由詩406/3/7 20:02
ワールドアパート[group]自由詩106/3/3 9:10
記憶ちがい 2自由詩206/3/2 18:14
四点セット[group]自由詩406/2/26 23:07
きろ、つきはなし[group]自由詩506/2/9 16:46
白の終わり[group]自由詩506/2/8 9:19
息を止めて[group]自由詩506/2/8 9:17
記憶ちがい 1未詩・独白406/2/2 22:46
幻の獣[group]自由詩006/1/23 23:38
連音/夜を歩く[group]自由詩606/1/18 0:25
連音/ほうげんふだ[group]自由詩806/1/12 19:09
夕焼けが足りない 14[group]未詩・独白605/12/16 13:42
フランケンムース[group]未詩・独白105/12/13 14:22
しらやまさんのこと(7)[group]自由詩905/12/8 22:57
ぷりちぃ・ううまん未詩・独白105/11/3 11:21
この馬鹿野郎![group]未詩・独白205/10/31 17:12
カラクレナイ[group]自由詩305/10/31 17:08
空腹と夜盗[group]未詩・独白205/10/5 19:10
チグリス チグリス (エンキドゥは泣いている)[group]自由詩105/9/27 18:50
にせウルトラマン[group]自由詩6*05/9/25 6:45
空とフェンス未詩・独白105/9/21 0:20
草とフェンス未詩・独白605/9/19 18:49
夏コミ[group]未詩・独白605/8/12 19:55
しらやまさんのこと(6)[group]自由詩1405/8/6 0:27
連音/れのん[group]自由詩1205/8/1 0:07
しらやまさんのこと(5)[group]未詩・独白505/7/10 9:48
花を捨てに行く未詩・独白105/7/7 9:28

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