きょうは一面迷いなく
綺麗なくもり空であった




うどん、

そうそう、そんな丸みとつやのある色の
たたずまいである

それでも細かなダシ汁は
落ちてくる

 ....
涙はチロチロと泉へ落ちて
もう両手ですくえるわね
相手がいないとできないこともあるわ
天の川のように涙のつぶは宝石にならないかしら
薬指はまだ空いてるの
わたしの素敵な小踊りを
 ....
フケ太郎は雨を降らす
地面につく頃には
雪になっている

雪太郎は黙っている
静寂を両肩に載せて
軒下よりも背は高く伸びた

巨太郎は物語の中に収まり切らない
こちらの方 ....
彼は耳を澄ます
対する街のビル建物も耳を澄ます
皆は冒険の途中であるか
冒険の後の反省中であろうか
言葉が街に無かった
動く音だけが賑わう
携帯で歩き喋るネクタ ....
歩いている
ふつうの
新聞見てる難しい顔で
ふつうの
真っ黒いおっさんや白いおっさん、
ハゲのおっさん、白髪交じりの、足の悪いおっさん、
画面を皆で見る、
自転車は走る、 ....
ねえ、何見てるの?

何考えているの?

え? ワ・タ・シ・のこと?

空見てるの?

なあんだ、膝まくら 足疲れたよ



終わりの方の願い?
何言って ....
あるAV女優は十以上の顔を持つ
それは最初、軽い興味と嫌気と
ちょっとした怖ろしさを感じさせ
胸騒ぎをこちらに残した

女の周り、男たちの表現はメイクであれ写真であれ
 ....
宇宙から来たワレワレは
人間に命令をす、


踊れ

ロボットダンス、



いやいや、地球の動物なる模写をも取り入れることよ
鳥のように舞い しなやかな鹿の飛び ....
・空にも空が

・ゴンザレスのこと

・沢の水すくおう

・喜びの階段

・傷



  ・僕は君のこと知らない

  ・悲しみまではよく到達できて ....
たまごが転んだ

起き上がれない

それ、これ、うつむきながら

あれはうつむくのかしら

コーヒー飲むのかしら



お茶碗は棺桶かしら

たまごが震えた ....
お元気こいてますか?

ぼくたちの骸骨は元気にやっている


渇いた女は渇いた男を愛さなかった
枯れた男は枯れた女を愛さなかった

こどもたちの傘の
クレパスの行列は2箱分、
のそ ....
青空の色を教えて欲しい
熱帯の色を教えて欲しい
と女は言う

なんだかこの世の終わりから2番目のような
質問をしてくるので
わたしは無口になった

海へ行ってサングラスかけて
焼 ....
彼が去りゆく

彼とは雲のことだ

君は歌う

君とは自然の音のことだ

僕は昨日から5度目の靴ひもを結び直す

僕とは見つめる目だ

彼女 ....
10m先のステェファニーの所から駆け降りてくる
ステェファニーの大声を背に受けて O.Kっ!!と
答えながら駆け落ちてくる
ステェファニーの笑顔がまぶしい
その永遠な瞬間か ....
寒い夏の切符の手の中に
こけし、氷細工で棍棒みたく

相手は雪おんな

まだ抱き合わずに耳首へと冷たい吐息を吹きかけあう
うしろからうなじを舐めると氷柱の味がする
練乳を ....
キレイなアヒルを撫でました食べました
星のいのちと人のいのちが競争をしました亡くなりました
星の無い世界が来る前におじいさんの無い世界が現れて
また葬儀屋が求人広告ですアルバイト可で ....
木々や林や大木が
海が足元が その鉛色のジャングル地帯や
腕や遠景や丸窓の彼方燃え上がるや
地草、枯れ果てるや
種子膨らみが

空を持ち上げる白い大巨人の
か細い足首や足指の ....
美術絵画が真っ黒の黒助で
それが美しいのであろうか、そうだそうだ
人の肺が真っ黒に汚れきって
空気のせいだ たばこのせいだ
黒油のほ照り具合で
黒い雨が白黒フィルムだ 墨の池 ....
赤い山の頂上は削られて
お菓子もアイスも
好きだけれども
ジュースを食べていたい

燦々と照る陰の地下水のように
しみ出してくる
地面の地層をかじり当てたい

口 ....
猫パンチおいしゅうございました
カンガルーキックすこぶる上品な角度で入りました
内臓お痛めになりませんでしたか?

ああ、おいたわしゅうございますね

花火、口の中 ....
外は歩いている

二、三人が二、三人の束になって
(読者よ、息を止めよ)
刻々と進みゆく


怪物が
網のワナにはまって、
口をあけて骸は打ち上げられている
 ....
もしもし もしもし ――
もしも、もしも、しもしも、しもしも、

A:林檎ジュースのような苦しみかい?
B:冷やさなくていいよ常温で
A:甘い方の苦しみかい? 飲んじゃえよ
B:飲 ....
こどもが目隠しして 
こども同士
セックスしている

もう1時間も前からだ


こどもがおにぎりを食べている
次から次へと

もう1時間も前からだ


こどもが足元の何か ....
あーさー
起きてウナギが足元でぬめってる
ウサギが洗面所で顔を洗ってる
笑ってる
トイレに先入られる
ウサギ待ち
食卓には ウナギ重とウナギ汁とウ巻きが盛られて
新聞のトップ記事の文 ....
歯の抜けた火星人。
―そりゃどっちも発見だっ!
さし歯が光る火星人。
―こりゃ憶測が溢れかえるゾ
炬燵で寝る火星人。
―やっぱり風邪ひくゾ
布団をかけてやる地球人。
 ....
悩み大きな入道雲
暗に光り輝いている
頭上の林檎に矢
ひらめきが待ち焦がれている
お祭りの哀しさ
出来合いの興奮癖に牙はそがれている

モクモクの雲はあの娘もあの青年をも ....
一、
夢の中で夢とは気づかず、商業ビルとマンション棟の間から
バスターミナルを横切ってゆく
無人の改札口を入り、無人の駅のホームへ上がる
静かに停車してくる無人電車のドアが開く
わたしを乗せ ....
乗り遅れた改札口の駅の階段近く
女が飛び跳ねて暮らしていた
美味しいスパゲッティーの話をして
混ぜ合うところのフライパンごと食べちゃいそうなくらい
あっという間に平らげましたのよ、と口の周り赤 ....
2たす2たす2たす2たす
2たす2たす2たす2たす
2たす2たす2たす2たす

実力×実力×実力×実力×
外気ひく外気ひく外気ひく
マトリョーシカ÷マトリョーシカ÷マトリョ ....
咲き咲き揺れる
曇天ごっこ
暁に増す墓の数
もう何も変わらない
死するために生まれた
虹の掛け橋への行進
雲は綿菓子ではなかった
谷底に眠る人魚の過労死骸

満員電車が3 ....
ヨルノテガム(292)
タイトル カテゴリ Point 日付
旺盛自由詩2*07/11/1 22:33
ゆっくり星空を見てて自由詩407/10/29 2:44
シリーズ自由詩107/10/29 2:23
自由詩2*07/10/21 1:49
ふつうのおっさん自由詩6*07/10/5 17:20
心々童話自由詩2*07/9/26 14:32
自由詩007/9/26 14:04
踊日自由詩207/9/18 18:45
私生活自由詩0*07/9/15 0:59
目の坂自由詩3*07/9/8 2:23
世界の中の、愛の雨自由詩207/9/8 2:00
A.M.  口自由詩407/8/30 1:57
書く自由詩5*07/8/24 8:29
スミスのこと自由詩0*07/8/19 23:32
氷水自由詩1*07/8/18 4:33
どじょうすくい自由詩2*07/8/13 13:38
巨人自由詩407/8/8 13:33
そして自由詩2*07/7/23 11:39
泣きながら西瓜を食べる少女自由詩3*07/7/18 2:30
先日は自由詩3*07/7/16 23:39
大海敷自由詩107/7/9 1:13
もしもし 苦しみ自由詩4*07/6/27 7:32
6時限目自由詩207/6/17 3:25
ね化け自由詩107/6/13 23:47
未確認物語自由詩207/6/11 1:00
自由詩107/6/6 16:24
隙日自由詩207/6/4 4:26
うさぎ自由詩207/6/3 9:14
暗算自由詩107/5/28 5:23
嘘吹き自由詩207/5/18 15:48

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