リンゴの皮をむいて
バナナの皮をむいて
梨も桃もむいて
あなたが食べて
おいしそうに
食べて

リンゴの皮つなげて
バナナの皮ですべって
梨も桃も綺麗にむいて
わたしの髪の毛さわっ ....
口紅   唇

猫道

巨大な
  きゅうりの死体

虫へんから先 カ の字がどうも出てこない

日焼けた手の甲
 腕足ばかりが踊りだす
緑 
  ねこじゃ ....
キョウモ アナタハ
ダレカレトモナク
ウッカリオシリヲツキダス
ニドメハ チガウヒトト
キメテイル サンドメモ

ジブンデシタノニ
ボタンノカケチガイヲ
ケラケラワラッテイル
 ....
この街は静寂を欲しているのか
七時半を過ぎたばかりなのに
どこも店じまいは早かった

小樽に雨が降る

札幌にも雨が降る
の予報は聞いていた

運河に雨粒は広がる
海の ....
星が見えない
猫が通り過ぎない
草木が繁らない
子どもが声を出さない
眠らない鉛筆
眠りたがる目薬
窮屈な列車と飛行機は加速する当てがない
止まった世界へようこそ ....
この街は夜が早いので八時九時にはもう店は閉まりきる
昼のにぎやかな通りは明るい街灯を残し
ひっそり寝静まってしまうのだった
カップルの散策も終わり、客足もドンチャン騒ぎもなく
波の ....
Aの登場 Bの登場 Cは不明
埃とダニが交ざる  Cはまだ不明

Aの周りをBが囲む
Cの目線を感じるA おのずとBも

そこで AとBを換えるとうまくいった
Cは不 ....
ここで会った人にさよならでもないのに
さよならを言いたくなる
すぐに気は変わって
さよならは言いたくなくなる
代わりに、やあ とか どうも だとか
こんにちは を試したくなる
 ....
殺んのかコラッと言ったものが殺られた
バーテンダーが殺られるべくして殺られた
抗争が殺られるまで始まった

沖縄の青い魚がモリで射抜かれた
太陽が昼を殺った
事務所が爆 ....
人魚に本を読んで聞かせる
潜水する
ゴリラの頭にまたがった子ども
バランスをとって歩く細い船のヘリ
少女に帽子をかぶせる
少女のような女の人は空を泳ぐ魚をスプーンでペロリ ....
何と言っても綾瀬はるかが好きだ
牛乳は小さい頃よりも好きじゃなくなってきた
清水ミチコが好きだ
の芸が好きだ
眠ることが好きだ
夢は書き写すよりも考えの解決案になっているのが好き ....
白雪降る昨日
浮上する結晶たちの空
丘の上に積み重なる
丘の上の突風の
雪を舞い上がらせる大地、と点景たちの

声が透明に消える冬
涙の粒が優しい人たちの頬からサヨナ ....
暖かくなる少し前のこと
この地方では年に一度あるかないかの雪が
めずらしく降り積もった ここ2、3年で
街の概観が真っ白な大体の景色になることはなかった
家々の夜は、魔法使いの逆鱗に触 ....
骸骨の運転する車を隣町へ走らせて
無人の街へ降り立ち、ひとり遊びに疲れると
電車に乗って帰って来、立ち食いソバなんかで済ます
その隣町もそのまた隣町も区別がつかない程
同じ様子で無 ....
女が「れ」の字になって倒れている 宇宙の中にかたつむりが咲いている
無重力の中、黄緑の飴玉が雨のように落下していく
みずみずしい果物が口から溢れる今その瞬間が
ブラックホールに吸い込まれて消え失せた
宇宙人 ....
女が白い喉首をそらして
紅茶を空ける
カップは長くいつまでも口唇とふれている
瞼は閉じられて
なかなか開かれそうにない

テーブル、
無防備な左手の指の間をくぐり抜けて遊ぶ風 ....
タモリさんがサングラスを外して
ニュースの現地リポーターへ転向した
昼の番組はロウ人形で声は出ている
万事不都合は消えていた

そうですね、

そう言えばうちの九十になったお ....
雪は

夜と共に眠る


家々の景色はどこまでも均一に膨張し
泣く子や悪魔や憎悪をシラッと黙らせてしまった

たった一日に結晶された冬
道や隔ての無い大体の銀世界 ....
靴音が 何を考えている? と語りかけてくる
足音に追いかけられる歩行だ
定食でも食いたいなあ と洩らすと
それが本当にやりたいことなのか? と
非難めいた返事を返してくる
すると ....
あなた雰囲気が匂うわ

何が?

雰囲気よ



あなたもわたしを検索している
舐めている
舌の先に 真冬の北極星

ゴミか怨念か
侘びか汚れか
わからなくて
細 ....
山と谷がある

山と谷はあそこに置いといて

柿がある

落ちて腐って

真っ黒に

傷んだものは忘れて



冷えたソリがある

雪が はよ来い
 ....
そびえる山の向こうの山模様

鳥、または忘れられた鳥

珠玉、飽きられたそれ


怪人たちの忙しい、何も起こらない毎日過ぎ過ぎる 怪奇の
背中まわり込むまでの歩行と ....
SM嬢が眼鏡をかける 眼鏡を外す
冬の太陽が目を差す 目をそむける

まどろむ午後の 寒冷なムチ音の
走り騒ぐ子供たちの奇声と昨日のムチ音と

暖房を弱から強へと黒 ....
キャハッッ こんにちはっ
この妄想ブタ野郎が!!(落雷のように激しく強く)
「幻想即興曲」っていう詩、あなたの為に書きましたって、
コラ―ッ (ドスを効かせて殺す ....
もしもし、いかがお過ごし?
お早い返信ありがとう
わたしの手紙の5倍もの量の手紙で
感想のお礼とSMへ関心がないことへのあれこれを
述べてくれて楽しく拝見させてもらいました ....
もしもし はじめまして
いきなりですが驚かないで下さいね
わたし 暇な時に思いついた言葉の検索をして
その記事を眺めて時間をつぶすのが趣味のように
なってしまっていて まあネットサーフ ....
逃げた小鳥の籠を舐めている
ミミズ腫れの美少年の隣りに
少年が姉さんと呼ぶ女が朽ち果てながらも
逆に「兄さん」と優しく連呼してくる

ミミズ腫れが
いやらしい汽笛を鳴ら ....
グロテスクな毒々しい殻を
するりと抜けて
青赤い妖精の影が
座って
暗い真夜中にさなぎの柔軟が止まり
瞬く間に羽の大手を弱々しくも
スラリと伸ばし



毒の情熱 ....
筆は山道をゆらゆらとくねる
車の速さで
ひとつ街に長くは思いをはせない
それよりアフリカを想う
熱帯の力をお手軽にこちらで想う

ゆらゆらとくねる先の
愛と見当違いと ....
ヨルノテガム(292)
タイトル カテゴリ Point 日付
秋空自由詩4*08/9/27 4:04
メモメモ自由詩408/9/22 7:26
痴女自由詩3*08/9/22 6:51
雨景自由詩3*08/9/12 23:30
無日自由詩5*08/9/10 21:25
夜の手宮線自由詩4*08/9/10 20:56
AをBと間違える自由詩208/8/2 22:43
ヨルノテガム型自由詩908/5/25 16:28
ヤクザ映画自由詩4*08/5/3 5:35
少女紀行自由詩308/4/27 4:58
窓ノ名自由詩408/4/21 2:53
レッスン冬自由詩208/4/11 4:09
白雪自由詩108/3/22 18:36
適当な世界自由詩308/3/22 18:16
殺人自由詩108/3/19 18:01
布団の中の真白い魚自由詩4*08/3/11 17:52
午後自由詩408/3/7 1:20
隣日自由詩308/3/1 19:00
白夜子自由詩008/2/26 17:03
歩日自由詩0*08/2/24 17:00
鬼乱自由詩208/2/6 2:11
幽日自由詩108/1/31 14:51
変身自由詩308/1/31 14:39
冬の太陽とS嬢自由詩308/1/18 23:10
お前への手紙散文(批評 ...108/1/12 8:11
ヨルノへの手紙散文(批評 ...007/12/23 16:43
ヨルノさんへの手紙散文(批評 ...107/12/18 17:51
ミミズ腫れの美少年の隣り自由詩2*07/11/22 17:14
さなぎから妖精自由詩107/11/22 16:58
流るるる自由詩307/11/6 3:36

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