しきょ

にっぽんはしきょに溢れております
(両手広げ飛び込むあれもこれも)

しきょ

特急一両につきひとりしきょ
(快適なスピードで)
岬ひとつにつきひとりしきょ
(演歌が聞こ ....
マヨネーズとケチャップが冷蔵庫からやってきた

(こんな時間に何の用か)
マヨネーズは少し考えてから
ケチャップに回答を委ねる

全体的に熱帯夜
開きっぱなしの冷蔵庫から
洩れる冷気が ....
A.外側

私を包む皮フ、下着を履く、服を着る。外に出る、隙間なくエア、広がる空、その先に宇宙。わかる、私、宇宙高志とか言うお兄さんの皮下、潤う単細胞のひとつ。

B.内側

皮フを捲れば ....
「陽子、青いものー」

起立したまま微動だにしない私の横を、先生の質問はスルーと窓から外、遥か校舎の上空へ。まだわからない。分散しやすい意識をひとつ捕まえてはひとつ逃す、わざと。鳥かごのようなもの ....
どうして空は青なの

肌色に違和感を感じた人間は少なくない。茶色より「焦げ」茶色を使った方が樹木らしくなるように、緑色は製造された時点でエゴでしかない。

クレヨンとタケシが見つめ合っている。 ....
おめのマナグ

わだばおめのマナグどご
なも言えねまま見でだ

へば
右さ左さおぎぐ揺れだっけ!
そのマナグ!

わだばおめどご好ぎだ

だどもよ
仕事で東京さ出らねばならね
 ....
 おれの友達なら「地球の時転だって、おっさんのくしゃみだって、ぜんぶ詩なんだぜ」って言うだろう。そう言った後で「おれは全然そう思わないけど」と付け足すに違いない。



 日本列島が歯車を剥 ....
蛇の目のミシン、母の足
ペダルを踏む音
みしん!と踏む足

みしん!みしん!みしん!
母の足

ご覧なさい!
居間から家から
転がり落ちる歯車という歯車!

みしん!みしん!みし ....
 駅に人垣ができていて通れない。『ちょっと?おれ終電なんですけど?』まあ見てごらん、外国人が改札前で揉めている。終電に走る足が次々に止まる、日本人は深い溜め息をついた。
 それを制する力も術も持たぬ ....
貴方の言葉が小玉の辺りに浮いている
シーツはやがて真っ赤に染まり
その上にはペランとした貴方の皮だけが乗っていた

ベランダに干しながら
見上げた空には大きな貴方の生首が

すっかり貴方 ....
「挙手なさい。指名しますから」

 と、言っておきながら先生は今回も、窓の外を憂鬱そうに眺めている由美子を選んだ。
 由美子が渋々立ち上がり音読を始めると、皆が黙って聞く姿勢。まあしかし、一部の ....
N哉(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
しきょ自由詩112/5/2 23:40
マヨネーズとケチャップが冷蔵庫からやってきた自由詩112/5/2 9:09
ユルグネとミダグネ自由詩308/8/27 18:39
ミズタマイザー自由詩408/8/27 18:38
そらいろ自由詩008/2/12 1:09
マナグ自由詩5*08/1/30 19:01
カルマちゃん自由詩308/1/29 10:59
蛇の目のミシン、町子の母自由詩108/1/28 15:44
外国人のミサイル自由詩208/1/27 22:51
貴方の世界自由詩208/1/25 16:24
山道で蹲る、由美子自由詩3*08/1/25 15:27

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