久しぶりにヤツをみた


心に爆弾を埋め込まれたアイツ


触れれば必ずわれちまう


その名もしゃぼん玉爆弾


着火装置は最新式の『横恋慕片思い型』


彼女に気 ....
『今宵マケイヌ』

腑抜け野郎に負けちまった

僕の集めた宝物は

あの子にとってまったくのガラクタ

上っ面の優しさといいクルマ

流行りの服に身を包み

洒落た店でお決ま ....
『贖罪の道化師(ピエロ)』


剥がれ落ちたピエロの仮面

溢れだす熱い涙

僕はサングラスをかけ直す

それら全てを隠したくて

いろんなモノから逃げてきた

たぶん ....
『アルマジロの歌』


ケダモノでいるのがヤになって


鎧を脱ぎ捨てたアルマジロ


その背に無数の矢を突き立てて


ヤツはのそのそと歩く


痛みは戻った

 ....
『明日へ』


ポケットの中にひとつだけ残った

飴玉のような恋心

空っぽの心にアルコールを入れて

ただひとり月灯りの街を行く

失ったもの

まだ持ってるもの
 ....
 『灯火』


あなたの微笑みが


小さな灯火をくれた


顔をあげた僕は


まるで夜空に生きる星屑のひとつ


大きな 小さな 明るい 消えそうな

 ....
下弦の月と春の風
始まりもせずに終わりそうな恋心

明日あなたの名を知れば
僕は煙草をやめちまうだろう

明日あなたと目が合えば
僕は嬉しくなるのだろう

明日あなたと話せれば
僕 ....
子供の頃 僕は乗り物が大好きだったんだ

あの頃の僕はお日様のひかりを
いっぱいにあびたフトンがあれば
どこにだっていけた

一人乗りの潜水艇で海底を探険したりだとか
宇宙を旅して知らな ....
瑞々しく艶やかに咲き誇る
美しいうたの清潔な狂気が好きさ
そのころ若干ケダモノだった僕は
海の家で発情中でした

研ぎ澄まされて突き刺さる
哀しいうたは清潔な兇器なのよ
そんなドMさんと ....
魚が泳ぎかたを忘れっちまったら

魚は魚でいられない

口をとざして貝になる?



棘で身をかためて

ウニになっちまった奴もいる



泳ぎかたを思い出 ....
鈍色の海をみてた僕に
君がみせてくれたのは


冷たくひびわれた
氷のような心


その澄みきった輝きが哀しかった


僕の胸を満たしてる水は
少し濁っちゃいるけれど


 ....
どうだっていい 
そう言った僕を見た君の目を思い出した
 

ちょうど半分だけのお月さまが
 まだ蒼い空に浮かんでいるのを見つけた時に


もう君の名前だって
 忘れかけてるって思 ....
あるがままに咲く花が薫るよ

 藍色に染まってく街のスキマで

  ただ空を見上げるのに飽いた僕は



迷走するネズミたちの群れの中で

  瞑想する聖者たちの群れの中で

 ....
家路をいそぐお父さん達が
 バイクに跨って知らない街にやってきた僕を
  少しだけうらやましそうに見てる気がした

だから僕はかっこつけて
 夕暮れの空を見上げてたんだ

そんな街の交差 ....
ぼくが常々思う事
くるい始めた世の中と
のぞんでもない現実が
ゆるせなくなるその前に
めんどくさいけど強くなれ


ぼくが嫌だと思う事
くるっちまった世の中に
のぞみなんて一つもない ....
赤い靴をはかされて
踊り続けるのはやだな
意外に知られていないのか
うっかりさんが多いのか
みなさん踊り狂っていらっしゃる

赤い靴をはいて
踊らされ続けるあの子が
痛みをこらえながら ....
胸いっぱいにすい込んだ煙を
  青空にはきだした

煙はやっぱり雲にはなれなくて
   風に巻かれて消えちまったよ

煙草もあと三本
    僕は君を待ってるんだ
この公園のまんなかに ....
錆びついた鉄柵に手をかけて
        向こう側にいかなくちゃ

そのとき傷つけたらしい 
     てのひらが痛んだとしてもね

この先の広場で
      僕を待ってる人がいるか ....
あたらしい友達ができた


生まれてから三度目のお食事を
 終えたばかりの彼女はごきげんで
  右手の小指に握手してくれたんだ


ただそれだけの事で心が震えた


小さくて可愛 ....
薫風の夜には踊るよ
こんな夜は久しぶりさ

白金色の月がやけに明るいんだ
漆黒の彩りを熔かしてく月光

いいじゃんか たまには

ケダモノよ眠れ


夜風にまざった香りに惑 ....
流れてくヘッドライトを横目に
      夜の川をのぞきこんだ


べつに何が見えるってわけでもないけれど
 さっき投げ捨てた煙草が
渦にまかれて消えちまったんだ


一瞬とてもきれ ....
ほっぺの紅い小さな女の子が
  飴玉を僕のてのひらにのせた


いや 僕はいらないよ

   煙草があるからね

ほら お母さんも笑ってるよ


僕は君より少しばかり大人だから
 ....
トラよ トラよ 鋼鉄の猛虎よ

ちいさな呪術師に
  泥汚れをくれてやりながら

龍から生まれし虎の事を思う

ちいさな呪術師を相手に 暇をつぶすのはもうやめだ

ハンダゴテはもう十 ....
雷紋の刺青は火傷できえて


  砂塵の街にジャンビーアはおいてきた


   砂の海にはねるウサギはきんいろ



    狂暴な太陽はみんなを干物にしたがってるんだ


 ....
とぎれた雲の隙間から
  この街のどこかに
   ひかりが降りそそぐのが見えたんだ


きっとその場所にいる誰かさんに
  素敵な出来事が訪れているにちがいないなんて思ったよ


あ ....
砂ぼこりをあげて走る
 トラックの荷台でゴロゴロ
 
スイカやトウキビといっしょにゴロゴロ

 楽ちんだぜ このごろ

ひとつだけもらったスイカを
       かかえて河原へ

 ....
ソロモン王の魔法の指輪をもってたら
この子とおはなしできるのに

あの人のかってるチワワの兄弟たちは
ヤクザマンションの生産工場でいまもスシ詰め

ト ....
紙ひこうきが空を舞う
 非常階段の手すりにあごをのせて
  僕達はそれを見てた


やっぱりあの屋根の向こう側までは飛ばないよ


そんな君は大人びた子供で
  僕は子供じみた大人な ....
オレンジ色のゾウさんに蹴りを入れるのはよせ

 涙を忘れてしまっても

 哀しみを知らなくても

 過ぎ去った日々にいつか心こわれたとしても


 いきるために必要なのは 
  た ....
電車にのって知らない街まで
  いってみようって決めた朝

駅の売店で
 ジャムパンとコーヒー牛乳を買って
    その街を流れる川の土手で食べよう

そこにはきっと汚れたソファーが捨て ....
なごまる(34)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
【武人の言葉遊び】文書グループ17/4/9
投稿作品
『しゃぼん玉爆弾』自由詩2+10/9/26 23:45
『今宵マケイヌ』自由詩010/8/11 1:23
『贖罪の道化師(ピエロ)』自由詩0*10/8/10 19:39
『アルマジロの歌』自由詩3*10/8/8 11:12
『明日へ』自由詩2*10/8/8 10:38
『灯火』自由詩2*10/8/7 14:38
春なのに迷子未詩・独白207/3/13 22:03
冒険の終わりに未詩・独白0*07/3/4 19:14
あの頃の歌を[group]自由詩0*07/3/2 0:52
海月の気持ち未詩・独白4*07/2/18 0:16
さよならを告げて未詩・独白2*07/2/14 21:53
ただ雨を心に未詩・独白0*07/2/11 20:48
藍色の群れの中で[group]自由詩2*07/2/8 23:27
夕暮れ未詩・独白2*06/4/27 22:20
ぼくのゆめ[group]自由詩1*06/4/25 22:04
あおいうみ[group]自由詩3*06/4/11 22:34
君を待つ休日未詩・独白3*06/3/22 22:37
ふたりで歩こう未詩・独白2*06/3/14 21:18
友達になろう未詩・独白3*06/3/12 20:35
薫風の夜自由詩1*06/3/12 2:14
夜の風に思う未詩・独白1*05/10/9 0:22
煙草と飴玉自由詩2*05/9/29 22:33
虎は龍より生まれし未詩・独白1*05/9/20 0:46
刺青を消しに[group]自由詩4*05/9/18 3:00
虹と微笑みの街で自由詩1*05/9/11 23:23
ある夏の日自由詩2*05/9/10 1:19
イエローカード・ベイビー自由詩2*05/9/9 22:44
空色の紙ひこうき自由詩2*05/9/7 18:58
おなかすいたぞ[group]自由詩5*05/9/5 0:30
どこまでもいこう自由詩2*05/9/4 0:08

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