煙草と飴玉
なごまる

ほっぺの紅い小さな女の子が
  飴玉を僕のてのひらにのせた


いや 僕はいらないよ

   煙草があるからね

ほら お母さんも笑ってるよ


僕は君より少しばかり大人だから
 その飴玉がどんなに甘いか知ってるし


なめ終わる時の少し淋しい気持ちだって知ってる


 だけど 優しくしてくれてありがとう


君に幸あれ  午後の日だまりの下で



            (2001・過去作)


自由詩 煙草と飴玉 Copyright なごまる 2005-09-29 22:33:45
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