於錦帯橋

天に伸び届けし思い花をつけいつぞや散りても枝は結びつ
母に手を引かれ参りし山道を今は{ルビ我=わ}が引き先登をゆく


痩せこけた黒猫一匹山の中
        {ルビ終=つい}の{ルビ棲家=すみか}の住人となるな


母を呼び父を呼びつつ ....
一球で勝敗分かれし甲子園
         白球入魂 夏すぎてゆく


初出場初勝利初優勝 一校一度一生一度


日焼けした顔に流るる汗 涙
       見る我までも手に汗 涙

 ....
ぬいぐるみ抱いたその手でタバコ吸い


最近は夫婦喧嘩もメールでし


離婚して再婚した と同じカップル
からんころん 慣れぬ下駄はき参道を
          ふたり腕組み 初めての夏越


水あそび はじける笑顔 子供らの
          足もと日差しに照らされ{ルビ七色=なないろ}
 ....
海の恋 刹那 消えたる昼花火


空と君 と覚えたる我{ルビ窘=たしな}める


屋上で背伸びしたればあしちくり
今は亡き母の姿を求めては
     会いたし会いたしと 老いた我が母


ミシン糸 穴に入らず{ルビ背中=せな}丸む
          祖母と似たりし横顔の母


人生は長かりし か ....
不景気と言いつつヴィトン売れまくり


キャラモノが好きな女性も高齢化
千羽鶴 この日に平和を祈りたし
         飛び立て世界へ このヒロシマから


花{ルビ抱=かか}え 父の死に場所 来てみても
        そこにあるのは ただ{ルビ碑= ....
失いし友の最期を求めつつ 
        訪ねた遺族も また 被爆者なり



ヒロシマの八時十五分 {ルビ時間=とき}止まり {ルビ六十年=むとせ}分の祈り捧ぐ




小さき ....
髪のハネ 気にせず行ったスーパーで
         懐かしき人と出会い 後悔


ホタル舞い ふたりの{ルビ瞳=め}にも光うつり
            確かに感じた お互いの存在
やさしさをうたうは哀しき{ルビ歌人=ひと}ゆえか 
            いたみを知りてその{ルビ歌人=ひと}を知る


眠れずに聴く子守歌は中島みゆき
            何故か重な ....
秋扇(12)
タイトル カテゴリ Point 日付
出逢いの桜 短歌107/4/8 12:18
展墓短歌405/8/13 0:07
熱闘短歌3*05/8/11 17:38
昨今。その2川柳4*05/8/11 11:40
夏の終わり短歌3*05/8/8 23:25
夏の、ある日俳句3+*05/8/8 9:52
母を見つめ短歌6*05/8/7 12:22
昨今。川柳6*05/8/7 2:54
平和ヲ祈念ス短歌605/8/6 11:40
八月六日、灯籠流し短歌9*05/8/5 9:43
若き日の恋短歌4*05/8/3 21:17
うたいびと短歌6*05/8/2 16:13

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