近 々   戦 地 へ 発 つ と 聞 き 及 び ま し た


渡 し た い も の が あ っ た の で す が   
間 に 合 い そ う に あ り ....
よるのあいだ
またたくほしを見上げて
そのひとは言う

あいつらが
ここまでくるのに
どれだけのじかん
かかったかしらないけれど

ぼくらが
ここまでにくるのに
どれだけのじかん ....
そのまま に そのまま で
手はそこに あった
そのまま に そのまま で
足はそこに あった
白い殻の向こう のすぽんじ物質
ちょっといいにおいがして
はしでつまんであげて・・・
かさ ....
はい が さかな になった
 さかな が たべた になった
   たべた が そうだね になった
     そうだね が ごはんまだ になった

ゆうべ が かけた

   いいえ が  ....
りんごの皮を剥いていると
こんなことを聞かれたのです

それってさ
どっからりんごなん?

絶句しました。
応えをいろいろ考えたものの
どうにも私には答えられないということに
いきつ ....
魂がかけちまった
ちいっと過ぎてしまっただけなのにな

入り口の無いあの島で
出口の無いあの塔で

乾いた喉がうったえる
みずがほしいみずがほしい
訴えているのは喉ではない

そん ....
形状は杖だ
ステッキだ
傘でもいいかもしれない
扇子とか杓文字 
もしくはお玉なんかでもその効力は絶大である
指輪でもいいのだし手鏡でもよろしいのだ
姿見であってもかまわないし
果てには ....
えーぼたん
びーぼたん
じゅうじきー
せれくと
すたーと

・・・・

おろ、これ逆だわ

ばっくすぺーすよりいーえすしー
すぺーすよりえんたーきー

てんきーはなんかかくか ....
峰打ちじゃ
安心せぇ峰打ちジャ
そうじゃ峰打ちじゃ峰打ちじゃ
心配する必要はない峰打ちじゃ
あれもこれも峰打ちじゃ
だからしっかりこころもてぃ
なにもかもが峰打ちじゃ
真剣でさぇないのに ....
ほんやりはらはらつもるゆき
こえをおさえてへいけいす
たたたんたんとふりつもる
ゆきのかさえをみつつける

たれもかとけて
たれもかこおる

たたたんたんとふりしきる
くうきのつうろ ....
いつもの学校 深い夜染みた校庭にて

人影はふたつ
月影はひとつ

答えに問うは羽根の無いほう
問いに答うは羽根の在るほう

そう

片方には在るんだ
片方には無いんだ

そ ....
ひとつ巨大な老木にぼそぼそと
語りかけるそれはわたしか

あなたはいのちですか

ひとつ巨大な老木がひそひそと
語り返すそれはわたしか

おまえはいのちか

返してとどくそのことば ....
「脂肩脂」
「タンブラーに落ちた虻。」
「ほくろくび」
「語尾夢中」
「じだんだだんす」
「ポイットポイント」
「味蕾日記」
「ステテコステレオ」
「うなぎとさめ」
「三つ折りなまけ ....
 感触は 千切れていて
触れていたころを 思い出し
思い出していたころに 触れていて

またはらはらと舞い上がる


途切れなかった重さに
しーそぅを繰り返し
匂いはてんでばらばらに ....
この空は似ているな、   と感じること

風と風の間がこすれる音を 意識すること

どこかで電化製品に力が流れ込んでることに通じる こと

向かいの家の扉が 閉まる音を拡大解釈すること
 ....
ごちそうさまでした。 名前だけで結構です

そう告げられて、少しだけ、面食らう。

ほんとうに名前だけで いいのだろうか

ほかにも必要では ないのか

私には 他にも様々な付着物があって

それらをあ ....



こっそりとなみだを
ぬぐう

けしてないているわけではなくて
ほおはぬれてはいないのだから
かわいたままのかぜと
われのままに
せめぎあうだけで
からからの

けれど ....
拾ってきた
捨て猫


目を放した隙にじぐそうぱずるを完成してしまいそうになっている
いやしかしどちらかといえば
最後のいっぺんを今まさにはめ込もうとしている
いやしかしどちらかといえ ....
西瓜を
   ノートで割って
   ペンで食べた
                
残っているのは

種と
   
皮と
     
僅かな食べ残しの
              ....
咲いてる花なんて
ほんのひとにぎりのはずだったのに

世界が閉じてゆく
世界が綴じてゆく

狭くなったのは
世界ではなかったのかな
咲いている花が
綺麗なりゆうを思い出せない

 ....
壊れかけのてれびが
忌々しげに点滅している

壊れかけの昨日を語り
壊れかけの明日を報じる

映りが悪いねと
一緒にみていたBちゃんが

実に神々しい角度で
でたらめを醸し出してい ....
さぁ これをあなたに

そういって
わたしにわたしてくれたものは

色のとどかぬキレイナかがみ

あかない闇がすすけてみえる
硝子のまんまのかがみをひとつ

粟立つような言葉と共に ....
夜の眩しさを拭って
時に沿わずにこころみる
陽の束飲み乾すその刻に
えにかお映さぬ線をなし
最に煌くその時間に
ついをもとめずはなちゆく
夜に焼けた肌の色は

とても
とても

 ....
紙の上
の白

の下の


ね重なる
行為ゆえにさらに
かさねては文字盤の上の
ほこりのよにかさかさと動いて
何度目かの憑依、幾度目の翻意よ、とろりくずれて
紙の上とどまり ....
雨が降っている

傘は
持っていない
濡れれば冷たかろう
止むのを待ってみようか

雨が降っている

傘は
持っていない
濡れれば冷たかろう
冷たくなるのもまたよし


 ....
かしゃり と
とる

ひとたび記録し
絵を覗き込み
 なにを撮り落としたのか確かめる

ぱしゃり と うつしている

そらをうつしては そらいがいをもとめ

うみをうつしては う ....
すなのしろさにさらされてゆったりこころをけずっていたら

 ゆきのくろさにとかされてのんびりからだをなくしていった

  そらのしろさにおおわれてゆったりじかんをすごしていたら

   く ....
ぶち
ぶち

と音がする

いてっ
いたっ

と悲鳴が上がる

千切れたせんがいたいたしく
場所によっては接続部ごともっていかれており

ぶち

と音が聞こえるたびに
 ....
まるで

まるでなにごとも
なかったかのように

空をあおく塗り
海をあおく塗り

水平線もあおでひき

青い浜辺を少しだけたして
仔犬をいっぴきかきそえる
首に首輪がいくつか ....
かぜきり(115)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
定点観憶測「驕り」文書グループ06/6/28
投稿作品
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ゲコゲコ自由詩1*06/6/7 15:15
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