どんなに学歴よくても
どんなに職歴よくても
定年退職してしまえばそんなの役に立たない
なんて
高学歴も高職歴も持たない俺だから
言うんだけどさ
最高学府出て高級官僚になった人や
....
毎夜午前零時に明日は今日になり
今日は昨日になる
何でなんだ
何で
午後の零時ではないんだろう
そこら辺のところ
学者にでも聞けば明確な答えが得られるんだろうな
明日は明日さ
....
餓鬼の頃
駄菓子屋で引いた籤は
紐が何本もあって
その内の一本の先に当たりと外れが出た
当たりが何で外れが何だったかは忘れてしまった
俗説なのか何なのか知らないが
男と女は運命の赤い糸 ....
言葉にならない
言葉はいらない
とか
言葉で語るなよ
言葉に寄りかかって
言葉に頼ってるじゃないか
言葉で
上手く表現できないからだろ
それって言葉が足らないか
探し出せない ....
西洋の暦もそろそろ元年に
口移し餅までするか新婚は
愛と性もてあましてる冬ラブホ
蜘蛛の子も寝室の陰巣をつくる
毒消し屋紙風船と置き薬
鬼灯の実が紅くなる庭の隅
結 ....
俺って
私って
芸出作品?
神様の創ってくれた
だからイケメン
だからイケウーメン
だから俺ってかっこよくて爽やかで
だから私って化粧品なんていらないくらいの美貌なの
悪い ....
もし
おのれの本能と欲望のままに生きられたら
生きてしまったら
間違いなく犯罪者になってる
なっちまう
ある日逮捕されて
身柄拘束されて
....
スカッとしない毎日に
いらっとする日々
ふらっと入った店で注文した拉麺
不味い
それでも勿体ないからすすってたら
グラッときた
が
地震は大したことなかった
よかった
ラッキー
そ ....
片恋と
相思相愛は
たとえるならライスカレーとカレーライスくらいに
距離が離れてるのかな
片想いは一方的に直線を進んで
甘く切ない想いは線香花火のようで
儚い
両の想いは遅からず ....
私だって
血だらけの海を泳いだ事はない
血だらけのゲリラ豪雨に襲われた事もない
普通だからさ
普通のレベルゲージがどのくらいかなんて
分からないけど
近親憎悪って
やたら不味い味 ....
切り分けた林檎が赤く錆びていく
季語は冬午前の雨にやぶれ傘
転んだよ雨の泥濘寒い空
転んでも直ぐ立ち上がる道師走
新年が来ても無口はかわれない
餅喰って喉に詰まらすお年頃 ....
私という人間が日夜老化の一途をたどっている
本体も部品も劣化している
すでに
見えてるところや見えない場所が壊れたり役目を終えたりしているような気がしてならない
時間に喰われて
その内完 ....
穏やかにただ穏やかに生きてたらそれでしあわせ木枯らしの空
亡き人に語りかけてる人みたい会うたび一人で何か言ってる
売る側と買う側となるコンビニで渡したメモは直ぐゴミ箱に
事務員のニシ ....
ネットの海でサーフィンする
ひまさえ有ればしてしまう
その間は会話が減ってしまう
反対に
話しかけられるとウザい
ねぇ
何で今スマホなの?
お話ししようよ
せっかくこうして会って二 ....
少年
彼はウヨクである筈がない
暴走するバイクの後ろにこの国の旗をバタバタさせたに過ぎない
青年
彼はサヨクである筈がない
ただ単純に労働者の要求として賃金値上げの運動に名前を並べたに過 ....
体があって心があって命がある
神様からは三つを頂いているんだよ
三つが揃って一個の人間なれるんだよ
命ってものは、縁に触れてこの世界にあらわれるんだって何かの本で読んだ事がある
勿論
....
強い奴が弱い者を苛める話はよく聞くけど
弱い者同士がお互いの首を絞め合うのってどうなんだろう
この世界には中心があって
そこはきっと点なんだよな
そこから外れたところへと
世界はどんどん ....
幸福を満載に積んだトラックも
ガタガタの悪路を走っていたら
荷台から落ちるよ
幸福は縛り付けておけないからさ
人は誰でもするよね
誰かと自分を比較したら
自分は幸せだって
でも
....
絵筆ではなく
言葉のペンでするスケッチ
現実からかけ離れた場所に椅子を置いて
そこに身を委ね
手には大学ノートではなく
スマホを持ってる
頭の中で思索を巡らしていたら
そこからみ ....
人ってさ
誰しも三つ持ってるよね。
一つは体
もう一つは心
そして最後に
かけがえのない
命ってやつ
何を今さら言ってんの
そんなの当たり前じゃないか
そんな事言わないで
....
十代の終わりか二十代の始め頃
彼はその心の中にダイナマイトの束を隠し持っていたんだ
導火線が短くてさ
直ぐに爆発させてしまうのさ
そのせいか目付きが鋭くてさ
夜の繁華街を一人でぶらついて ....
ご存知ですか
最前線の戦場で便意をもよおしたら
どう対処したのかを
そんなの知るわけありません
私は戦後生まれで虫一匹さえ殺せません
そうですよね。私も貴方と同様で戦後生まれです ....
方角はどっちでも拘らない
もし空を円盤が飛んでいたら
それを目撃してしまったら
携帯電話のカメラ機能で動画を撮るなんてとんでもない
私だったら
何も見なかった事にする
直ぐに忘れてしまう事 ....
たしかに宇宙には星が星の数ほどあるんだろうな
太陽も月もこの地球も星にかわらないさ
なのに
地球をすっかり征服したと思い違いしている人類は
太陽も月もこの地球も
特別な存在にして例外にしてる ....
心がよれよれになる事がある
当然
体がくたくたになる事がある
でもこれって人間だけじゃないよね
人間以外の生き物にだって
ヒトの心に相当するものが存在していて
時にはドキドキしたりハラ ....
キリストの誕生日は十二月二十五日
ではないらしい
二十五日はあくまでキリストの誕生を祝う為の日で
誕生日ではないらしい
あくまで誕生日を祝う為の日
降誕祭と言うらしい
知らなかったな
....
KEIKOさんは恵子さんと書くのに
幼少の頃から
けして恵まれては来なかった
らしい
とは言っても
個人の情報の漏洩はゆるされない時代
具体的な記述は避けられているから
確かめられな ....
妻の嫁入り道具の箪笥の引き出しの奥には
昭和がひっそりと息をしていました
アルバムです
学生時代の集合写真
独身時代のスナップ写真
社員旅行の写真
私の知らない男性と二人で写っていた写 ....
小學校に上がるか上がらない頃でした
ある日の黄昏時
お須賀ばあちゃんは便所で倒れてしまいました
凄い音がしたので
孫の私が見に行くと
お須賀ばあちゃんは横倒しになっていて
小刻みに体が震え ....
自室のドアノブに炬燵の電気コードを縛り付けていた
そのコードを自分の首に巻き付けて全体重をかけていた
第一の発見者は彼の祖母であったらしい
祖母は一階の居間で炬燵に入りながらテレビを見ていた ....
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